トボシガラとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > トボシガラの意味・解説 

とぼし‐がら【点茎】

読み方:とぼしがら

イネ科二年草林下生え、高さ3050センチ全体暗緑色で、は細い線形初夏淡緑色の小さい穂がまばらにつく。


点火茎

読み方:トボシガラ(toboshigara)

イネ科二年草

学名 Festuca parvigluma


トボシガラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 15:49 UTC 版)

トボシガラ
トボシガラ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: ウシノケグサ属 Festuca
: トボシガラ F. parvigluma Steud.
学名
Festuca parvigluma Steud.
和名
トボシガラ

トボシガラ Festuca parvigluma Steud. は、イネ科の軟弱な植物。長いのある小穂を長い柄の先にぶら下げる。

特徴

全体にひょろりとした多年草。穂がないときは全く目につかない。

細い根茎があって地下を這い、茎は束になって生じる。花穂を含めて高さ30-60cm。葉は根元から茎の途中の節につき、長さ10-25cm、ざらつかず、深い緑色で光沢がある。葉鞘も葉の表と同じような質感。

花は5-6月に、茎の先端から出て、円錐花序をなす。花序の主軸は8-15cmで、数個の節があって、それぞれの節からは花序の枝が1本ずつ出るが、これが花序全体と同じくらいに長い。花序の主軸と枝は先が細くなって、そこにまばらに小穂をつける。小穂はその枝に寄り添う。花序全体としては、枝はやや主軸に沿うようにして、全体として先端が垂れるが、開花期には枝はやや広がる。

小穂は緑色で3-5花を含む。包穎はごく小さく、護穎は5-6mmあって、これがほぼ小穂の大きさにあたる。その先端からは6-9mmの細い芒が伸びる。内穎は護穎とほぼ同じ長さ。

名前の由来は唐帽子殻で、古い時代の米の品種である唐帽子(とぼし)に似ていたためとの説[1]、点灯茎[2]、あるいは点火茎の意との説[3]がある。牧野は後者を採用しているが、その名の意味やその発祥については不明と述べている。

生育環境

草原や林縁部に見られる。日なたからやや木陰で見られる。

分布

北海道から九州まで見られる。国外では朝鮮から中国、インド北部に渡る分布を持つ。

利害

何もない。

分類

この属には多くの種があるが、トボシガラはやや独特の姿で、判別はやさしい方である。小柄な草で、無毛、花序はまばらな細長い枝になって、その先の方にだけ小穂があること、長い芒があることなどを確認できるとほぼ確かで、包穎がごく小さいこと、3-5花を含むことなどが確認できればほぼ間違いない。

なお、芒がごく短いものが本州(伊吹山・大峰山)と四国(瓶ヶ森)で知られており、イブキトボシガラ var. breviaristata Ohwi と呼ばれる。さらにこれに似たものにヤマトボシガラ F. japonica Makino があるが、芒の他にも護穎がやや小さいこと、また花序の主軸の節からの枝がトボシガラでは1本ずつ出るのに対してこの種では普通は2本ずつ出る、といった違いがある。

出典・脚注

  1. ^ 長田(1993)
  2. ^ 佐竹他(1982)
  3. ^ 牧野(1961)

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』,(1982),平凡社
  • 長田武正『日本イネ科植物図譜(増補版)』(1993)(平凡社)
  • 牧野富太郎、『牧野 新日本植物図鑑』、(1961)、図鑑の北隆館


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「トボシガラ」の関連用語

1
100% |||||






7
4% |||||

トボシガラのお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トボシガラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトボシガラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS