トイ‐デジカメ
トイデジ
【英】toy digital camera
トイデジとは、設計の簡易さや材料のチープさなどの要素によって玩具に近いと認識される大衆的なデジタルカメラの総称である。トイカメラのデジカメ版と言うことができる。
トイデジの多くは、安い部品で構成されており、小型で、安価である。また、ピンボケやブレが発生しやすく、露出などの細かい調整機能や補正機能などもも搭載されていない。これらの要素により、独特の安っぽい味わいの写真を撮影することができる。趣味用の写真撮影などに人気がある。
トイデジカメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 13:55 UTC 版)
トイデジカメとは、トイカメラとデジタルカメラの機能を持ち合わせたカメラ装置である。略称としてトイデジと呼ばれることもある。トイデジカメの確固とした定義は存在しないが、一般的に低価格で写りに強いクセを持つ製品を指すことが多い。
トミー(現:タカラトミー)「Mexia」(1999年10月16日発売)[1]や高木産業(現:パーパス)「PDC-35」(1999年11月25日発売)[2]を皮切りに、2000年〜2001年頃にかけて有効画素数30万画素程度、実売価格1万円前後のデジタルカメラが玩具メーカーを中心に発売されブームとなった[3]。その後カメラ付き携帯電話の普及とともにブームは沈静化したが、デザイン性の高いものを中心にジャンルとして定着した。
共通する性質として、ピントがあまい、接写に弱い、色調が独特、シャッター時にタイムラグが生じるなどの点が挙げられる。機種によりその特徴は様々だが、液晶画面がないものやフラッシュ機能のないもの、高画質(500万画素程度)であっても写りが曖昧なものもある。近年(2016年現在)では携帯電話に搭載されたカメラの性能向上によりジャンルそのものが衰退しつつある。
主な機種
- Vista Quest
- VQ500
- VQ1005 … 2006年製造版と2008年製造版が存在
- VQ1015
- VQ2000
- VQ3007
- VQ5010
- VQ5090
- VQ7024
- VQ7220
- VQ8950
- Kenko
- DSC mini
- Polaroid
- a520
- a530
- a550
- Vivitar
- ViviCam 5050
- ViviCam 5399
- ViviCam 8027
- トミー
- Xiaostyle
- タカラトミー
- Xiao
- ローライ
- Rolleiflex MiniDigi
- Rolleiflex MiniDigi AF5.0
- AGFA
- SENSOR 505-D
- SENSOR 505-X
- SENSOR 830s
- DC-630i
- DC-1033s
- SuperHeadz
- GIZMON
- GIZMONレインボーフィッシュ
- GIZMON HALF D
- エグゼモード
- POCKET DIGITAL CAMERA SQ28m
- POCKET DIGITAL CAMERA SQ30m
- NeinGrenze
- NeinGrenze 5000T
- FUUVI
- ビスケットカメラ
- チョコレートカメラ
- Loveトイカメラ Vol.2 "バニラ" ビスケット付
- bean
- PICK
- Bee トイデジタル8mmムービー
- メガネカメラ
- クロスワン
- USBトイカメラ(32GB)
- PetEye(愛犬用)
- キッズカメラDC300T
- キッズカメラX3000
- キッズカメラRYO
- レットスパイス
- LT-DCBP102 トイデジカメ
- LT-DCBP103 トイデジカメ ラウンド
- LT-DCBP105 コンパクトデジタルカメラ
- グリーンハウス
- GH-TCAM30シリーズ 発売:2010年4月 - 販売終了:2011年9月
- GH-TCAM30Pシリーズ 発売:2011年8月 -
- GH-TCAM30Cシリーズ 発売:2010年12月 -
脚注
- ^ バンダイ、WonderSwanにトミーのデジタルカメラを接続できる専用カートリッジと、しゃべるぬいぐるみを発売 - ASCII.jp
- ^ 高木産業、35万画素のUSB接続デジタルカメラ『PDC-35』を発売 - ASCII.jp
- ^ 2001東京おもちゃショー トイカメラレポート - PC Watch
トイデジカメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:39 UTC 版)
詳細は「トイデジカメ」を参照 機能や画質を割り切ることで低価格な「トイデジカメ」と呼ばれる分野が存在する。玩具の流通ルートで売られていることが多い。近年(2016年現在)では携帯電話に搭載されたカメラの性能向上によりジャンルそのものが衰退しつつある。携帯電話のアプリではトイカメラ特有の歪み・ぼけ・色調等の独特の光学効果を再現している。 同ジャンルの初期に流通したトイデジカメの例としてタカラのSTICK SHOTやニチメンのChe-ez!などがあり、デジタルカメラが高価だった頃、小型軽量で1万円以下で買える手軽さが受けてガジェット好きのユーザーに広まった。 初期の大半の製品が10万画素から35万画素ほどのCMOSを搭載し、増設できない1メガバイト程度の記録メモリーを搭載する。パソコンと通信することはできても、カメラだけで直接記録した画像を確認できるようなデバイスは存在しない。画質はおしなべて低く、色の再現性が悪い。一方、これらの中にはWebカメラとして使用できるものもあり、そのためにトイデジカメを購入するパソコンユーザーもいた。 現在では日本の一流メーカーのデジカメが実売で8000円を切るまでに低価格化しているうえ、トイデジカメの高機能化が進み、それらを区別する意味もなくなってきている。このような状況から、現在では「トイデジカメ」という概念が「安い」から「アクセサリーとして楽しむ」などの方向に変わっている。例としてボールペンや腕時計にカモフラージュした製品、フィルム時代の高級カメラをミニチュア化した製品などが一定の人気を保っている。また、単に低画質な製品を「トイ」扱いしている場合もある。 2010年春現在で販売が継続しているトイデジカメは、その定義を「小型軽量低価格で、手軽ではあるが低性能」とする場合、当てはまるのはVista Questシリーズと、同シリーズのうち1005ベースとなる「NICO DIGI」(ニコデジ)程度である。 機能や価格帯は考えず遊びの要素が強い製品として、プラスティックむき出しの質感やクセのある撮影画像など、同ジャンルの基本を意識し、楽しく撮ることを目標とした「DIGITAL HARINEZUMI」(デジタルハリネズミ)シリーズ、簡易防水機能付きとしては安価な部類で、わざと撮影画像のカラーバランスを崩した撮影ができる「GIZMON Rainbowfish」(ギズモン レインボーフィッシュ)、ローライの本格的二眼レフカメラ、ローライレフレックスの外観を忠実に模して小型化した「ローライレフレックスミニデジ」(Rolleiflex MiniDigi )シリーズなどがある。
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