イボタロウムシとは? わかりやすく解説

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いぼたろう‐むし〔いぼたラフ‐〕【水×蝋虫】

読み方:いぼたろうむし

イボタロウカタカイガラムシ俗称。雌の成虫暗褐色の約1センチの丸い殻を作り5月ごろ産卵。雄は、7月ごろからイボタノキ・ネズミモチなどに寄生し白色分泌し、中でさなぎとなる。成虫体長3ミリほどで、透明な2枚の翅(はね)をもつ。→いぼたろう


水蝋樹蝋虫

読み方:イボタロウムシ(ibotaroumushi)

イボタロウカタカイガラムシ俗称


水蝋樹虫

読み方:イボタロウムシ(ibotaroumushi)

カタカイガラムシ科の昆虫

学名 Ericerus pela


イボタロウムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/20 07:45 UTC 版)

イボタロウムシ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : ヨコバイ亜目(同翅亜目) Homoptera
上科 : カイガラムシ上科 Coccoidea
: イボタロウムシ Ericerus pela
学名
Ericerus pela

イボタロウムシ学名Ericerus pela)は、カメムシ目ヨコバイ亜目腹吻群カイガラムシ上科カタカイガラムシ科英語版に分類される昆虫北海道から沖縄県まで日本に広く分布するほか、朝鮮半島ヨーロッパにも生息する。冬眠中の雌成虫は体長5ミリメートルほどの楕円形で、成熟個体は直径1センチメートル程度の球形になる[1]

日本の本州では5月下旬頃に産卵し、6月から7月頃に孵化する。幼虫はモクセイ科の樹木の枝に密集してロウ状の物質を分泌する。枝がロウ物質により白くなるため落葉後に発見されることが多いが、樹木の生育への影響は小さい。ロウ物質はイボタ蝋(会津蝋)と呼ばれ、かつて薬用・工業用に用いられており、その採取を目的に養殖が行われたこともある[1]

雄幼虫のロウ物質の構成成分を検査したところ、構成する成分はワックスエステルが90%以上を占め、他に遊離高級アルコールや炭化水素が含まれていることが明らかになった。これはトリアシルグリセロール(中性脂肪)が80%以上を占める幼虫本体の脂質とは大きく異なる組成を示している[2]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b イボタロウムシ”. 北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場 (2001年). 2021年3月23日閲覧。
  2. ^ 橋本皓、向井克憲「カイガラムシの脂質に関する研究(第10報)」『日本農芸化学会誌』第41巻第10号、1967年、 doi:10.1271/nogeikagaku1924.41.10_506ISSN 1883-6844

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