アンチセンスRNA
英訳・(英)同義/類義語:ambisense RNA, antisense RNA
mRNA配列の一部の逆鎖側の配列を持つRNAオリゴマーで、当初は部分的二重鎖の形成による発現抑制を目的に考えられたが、RNA干渉による特異的発現抑制を使うRNAi法のもととなった。
遺伝子名DNARNAの配列や構造など: | アラニンtRNA アルキル化DNA アンチコドン アンチセンスRNA アンテナペディア複合遺伝子 アンピシリン耐性遺伝子 イントロン |
アンチセンスDNA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 00:57 UTC 版)
「センス (分子生物学)」の記事における「アンチセンスDNA」の解説
DNAセンス鎖はメッセンジャーRNA(mRNA)転写物のように見えるので、翻訳時(タンパク質合成)に最終的にアミノ酸配列を構築し、タンパク質を合成するために用いる予想コドン配列を読み取るために使用することができる。たとえば、DNAセンス鎖内の配列「ATG」は、アミノ酸メチオニンをコード(英語版)するmRNAの「AUG」コドンに対応する。ただし、DNAセンス鎖自体はmRNAの鋳型として使用されない。それは、タンパク質コードの出所となるのはDNAアンチセンス鎖であり、DNAセンス鎖と相補的な塩基を持つこの鎖がmRNAの鋳型として使用されるからである。転写(transcription)は、鋳型DNA鎖に相補的なRNA産物を生成するので、mRNAはDNAアンチセンス鎖に相補的である。 したがって、DNAアンチセンス鎖の3′-TAC-5′(DNAセンス鎖の5′-ATG-3′と相補的)の塩基トリプレット(三連符)が鋳型として使用され、その結果、mRNAに5′-AUG-3′の塩基トリプレットが形成される。DNAセンス鎖には(mRNAのトリプレットAUGに似た)トリプレットATGがあるが、mRNAの作成に直接使用されないため、これはメチオニンの作成に用いられない。DNAセンス鎖が「センス鎖」と呼ばれるのは、タンパク質を作るために使われるからではなく(使われない)、RNAコドン配列に直接対応する配列を持っているからである。この論理により、RNA転写体そのものを「センス」と表現することがある。
※この「アンチセンスDNA」の解説は、「センス (分子生物学)」の解説の一部です。
「アンチセンスDNA」を含む「センス (分子生物学)」の記事については、「センス (分子生物学)」の概要を参照ください。
- アンチセンスDNAのページへのリンク