アルゴン31とは? わかりやすく解説

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アルゴン31

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/18 08:00 UTC 版)

アルゴン31
概要
名称、記号 アルゴン31,31Ar
中性子 13
陽子 18
核種情報
天然存在比 0
半減期 0.0144 ± 0.0006 秒
親核種 31K (p)
崩壊生成物 31Cl
同位体質量 31.01212(22) u
スピン角運動量 5/2+
余剰エネルギー 11290± 210 keV
結合エネルギー 7.253 keV
β+ 1.7338 MeV

アルゴン31 (Argon-31・31Ar) とは、アルゴンの同位体の1つ。

目次

概要 [編集]

31Arは知られている中で2番目に軽いアルゴンの同位体であり、中性子が13個に対して陽子が18個もある陽子過剰核である[1]。そのため後述するような各種崩壊モードが存在するが、それらは全て陽電子放出を伴うものである[2]

31Arは、最も軽いカリウムの同位体である32Kを親核種に持つ。32Kは陽子放出によって31Arになる[1][2]

崩壊モード [編集]

31Arは崩壊モードが6種類も存在し、それらのいずれもが比較的高確率で発生する。最も多いのは陽電子放出と1個の陽子放出が同時に発生して30Sに崩壊するモードで、63%の確率で発生する。次に多いのは単なる陽電子放出で31Clに崩壊するモードで、28%の確率で発生する。この崩壊モードのみ唯一崩壊エネルギーが分かっており、1.7338MeVと判明している[2]

その他、7.2%は陽電子放出と2個の陽子放出で29Pに、1.4%は陽電子放出と3個の陽子放出で28Siに、0.38%が陽電子放出と陽子放出とアルファ崩壊26Siに、0.03%が陽電子放出とアルファ崩壊で27Pにそれぞれ崩壊する。これらの崩壊系列は、一部が分岐しているものの崩壊系列内での分岐なので、最終生成物は31P、30Si、29Si、28Si、27Al、26Mgの6種類に限られる[2]

出典 [編集]

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関連項目 [編集]

軽量:
30Ar
アルゴン31は
アルゴン同位体である
重量:
32Ar
32K (p)
崩壊生成物
アルゴン31
崩壊系列
31Cl (β+)
30S (β+,p)
29P (β+,2p)
Si28 (β+,3p)
31P (β+,α)
26Si (β+,p,α)

崩壊



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