(さい)の提唱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 16:43 UTC 版)
「史・告・右・吉」などの字に含まれる「口」の形は、みな口から発する言葉を示すという字形解釈が行われていたために、文字が作られて3000年以上の永い間にわたってその本来的な意味が理解されることなく今日に及んだ、と白川は考えた。口という字は、甲骨文や金文には人の口とみるべき明確な使用例はなく、みな神への祈りの文である祝詞を入れる器の形の(さい)である。これは白川が漢字研究のごく初期の段階で独自に提唱し、昭和30年(1955年)に発表した。
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