その道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:43 UTC 版)
ロッド(竿) 通常、1.8メートル以下の専用グラスロッドが使用される。大型魚を狙うためには、金属製のバット部分をもったり、「く」の字状に曲がった「ツナ・バット」、高速で走る魚に対抗するため、ラインを通すガイド部がローラー状の「ローラー・ガイド」を搭載したモデルも多数存在する。ライトトローリングやレイクトローリングなら、船釣り用の竿や、場合によってはシーバスロッドも流用できる。 リール トローリング専用のレバードラグのリールが各社から発売されているため、超大型魚を狙うなら、これ以外は選択肢に入らないことが多いが、あまり大きくない魚ならスタードラグの両軸リールや、ジギング用や石鯛用の頑丈なリールも流用可能。レイクトローリングでは、アンバサダーと呼ばれるスタードラグの両軸リールが愛用されることが多い。 アウトリガー 一隻の船から、数多くのルアーを曳くため、左右に「アウトリガー」と呼ばれるロッドを出すことにより、単に船尾からルアーを流すだけでなく、より広い面積で、お互いの仕掛けを絡ませることなくルアーを流し、ヒット率を高めることができる。船体の安定性を増すアウトリガーとは異なる。 ダウンリガ- 魚が水面下にいる場合、電動リールと同じ原理で数 kgの鉄の球をワイヤーに結んで沈め、そこに仕掛けを取り付けることで、ルアーや餌(ソウダ類やカツオ、メジやキメジなど)を魚のいる水深まで沈めて曳くことができる。魚がルアーや餌に食いついた場合は、仕掛けがアウトリガーから外れて魚とファイトすることになる。レイクトローリングでもしばしば使われる。 ヒコーキ 海外の漁師にも「ジャパニーズバード」と呼ばれ、曳くと水面で激しく水飛沫を上げ、魚が跳ねているように見せかけると共に、集魚効果も高い。同様の用途を果たすものとして「ラビット」が市販されている。 潜行板 ダウンリガーと同様、魚が水面下にいる場合に使われるが、曳くと潜っていき、魚が掛かると浮上するよう設計されている。ダウンリガーはビッグゲームトローリングで使用されるが、この潜行板はライトトローリングや引っ張りで多用される。同様の用途を持つもので「ツバメ板」と呼ばれるものも一部の地域では使用される。 バクダン 引っ張りで使用される漁具の一種で、とりわけメジを釣るときに多用される。曳くとイレギュラーな動きを展開し、メジ用のルアーにトリッキーな動きを与え、思わず魚を食わせる効果を持っている。 ビシマ(グミ) ナイロンに割ビシ(オモリの一種)を等間隔に挟んだビシマは、マダイ釣りにもかつては多用されていたが、ルアーを沈めるには極めて有効で、どれだけ高速で曳いても、ヒコーキや潜行板のように破損する恐れが少ないとも言われている。サワラやブリ、深ダナにいるカツオなどを釣るときに使用される。 ライン 通常はナイロンラインが使用される(フロロカーボンやPEは不向きだが、PEでもドラグ調整がしっかりできれば問題はない)。
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