新・たこの感想文

「モーニン」

新アニメ第４作。
今期、個人的に期待していたノイタミナ枠の片割れ。

父親の仕事の関係もあり、転校を繰り返してきた少年・薫。九州の伯父の家へ厄介になり、転校することになるが、周囲の視線が気になって仕方がない。そんなとき、クラスで「不良」と呼ばれている千太郎と出会う……

なんか、木造校舎とか、絵的にも、やや古めかしい印象、とか感じたのだけど、１９６０年代というのが舞台なのね。
レコード店とか、そういうところでやっと気づいた。

んで、物語としては、まさに「導入編」と言った印象。
伯父の家で、従姉妹に「ピアノ弾いて」と言われ、実際に弾いたら伯母から「非常識」、従姉妹からも「だから言ったのに」と責任転嫁されてしまう、とか、ちょっとした描写だけど薫のおかれた状況が感じられる。
そして、対照的な、千太郎とのやりとり。その辺りの描き方が、まず印象に残った。

と同時に、今回、印象に残ったところと言えば、薫のキャラクター。
繊細なところがあって、という辺りはその通りなのだけど、千太郎から「すましたクラシック」と言われてムキになるとか、レコードを買って、それにハマって変な動きをしたり、律子の「うちに来る」にやたらとドギマギしたりとか、序盤のすました感じが一気に解消された。
第１話としては、キャラを浸透させた、という印象が強いかな。


まぁ、テーマがジャズ、というけれども今回はそこまでは進んでいない状態。
本格的に話が動くのは次回以降なのだと思う。
それでも、第１話で薫、千太郎、そして、律子という三人の関係をしっかりと把握させただけに、どう転がすのか、が楽しみになった。ノイタミナ枠だし、その後、恋愛方面もあるんだろうな……。

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