新・たこの感想文

「アストラル」

自らの命を持っていつきの目を治そうとする穂波。彼女の心にあるのは、かつて、自分が引っ張って屋敷へと行ったその記憶…。

いよいよ最終回。
やっぱり、最後のお当番回は、メインヒロインだよね♪
いや～…ラストシーンとか、本当、素晴らしいね、うん。それに、「あなたは、どちら？」と尋ねるアディリシアも、そういうところを上手く引き出していたし、良い働きをしたよなぁ…うん…。

…とは書いてみたものの、すっげぇ駆け足展開。
全てを賭けて穂波をとめようとするアストラルの面々と、それを阻止せんとするフィン、そして、自ら断る穂波。さらに、そこから、穂波の自分の気持ちをはっきりとさせるいつきの言葉。そして、フィンとの決戦をはさんでエピローグへ…。
一応、穂波がその気持ちに気づくまで…の過程は描かれているんだけど、時間が短いが故にどうしてもアッサリと心変わり…というような印象は残っちゃうんだよね。こういうのは毎回のように書いた気がするけど…。
それでも、綺麗にまとまった、とは思うんだけどね。

総括
うーん…なんていうか…こんな言い方が適切かどうかはわからないけど、「ライトノベル原作アニメらしい」作品になってしまったな、と。
個人的にライトノベル原作作品の最大の難点は、その物語をどのように区切るか、という部分だと思っている。つまり、小説っていうのは１冊で起承転結といった物語を作っているものが多いわけで、それを機械的に何話かに区切っても１つの話を作るのは難しい。けれども、１冊分の話を１回、２回でやると超駆け足展開になってしまう。そのジレンマをどういう風に克服するか、が問題になるんだけど…
この作品の場合、その欠点を思い切り踏襲してしまった感が残る。今回もそうだし、その前のみかんの実家の話にしても、超駆け足展開。しかも、この作品の場合、「魔法」「魔術」を題材にするが故に専門用語が多く、余計にそれを感じてしまう。短編が原作の話ほど、素直に楽しめたのもその辺りが理由だと思う。
メインヒロインがメガネっ娘ってこともあるだけに、勿体無い（そこなの？）

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