新・たこの感想文

「輪舞　ｔｅｍｐｔａｔｉｏｎ」

久々に学園へと登校した集。しかし、周囲からは「ＧＨＱに逮捕された奴」という視線が……。そんな中、集を救ったのは生徒会長である亞里沙……

なんか、第３話と同じく、話は進んでいるんだけど、どことなくコメディ色を感じるエピソード。
今回は、その序盤から。
最初に書いたように、「ＧＨＱに逮捕された奴」という目で見られるところ、「事情聴取を受けたんでしょ？」という一言で雰囲気を作り出したところから始まって、周囲も……となるんだけど……
颯太の
「カツ丼出た？」
は、まぁ、良いとしよう……。集に対する偏見除去に強く貢献しているし。
眼鏡っ娘さんの
「軍隊ってやっぱりホモばかりなの？」
は、どうしろと……（笑）　そもそも、それって集が「うん」とか答えたら、集までソッチ路線確定じゃないか（笑）　別の意味でレッテル貼られちゃうよ（笑）

さらに、マンションにいのりを連れ込んでいるのを見て、何やら、やたらと寛大な処遇をする集のおかん。なんか、そのアバウト（？）なところとか、そういうのも含めて『花咲くいろは』の皐月とかを頭に思い浮かべた。

んで、そういう風に、日常もある程度、元に戻りつつある中、亞里沙の家である供奉院家が主催する右翼団体（？）のパーティーが船で行われる。そこへ潜入することになるガイと集。
そこには、亞里沙も、集の母もいた。
そして、ＧＨＱは、その船めがけて、ロケット弾を発射……。

「初めて、ヴォイドが使えてよかったと思った」
というのが、今回、ラストシーンでの集の言葉だけど、これまで、葬儀社に巻き込まれて、あまり納得できないままに……という状況だったんだけど、今回は完全に、自分の母を、そして、自分を助けてくれた亞里沙を助けたいと自主的に動いたというのが大きいんだろうと思う。
それに、前回、ルーカサイトのコアを、というとき、集は敵兵を倒すことも出来なかったけど、今回は、純粋に「船の人々を守る」ことだけが目的で、倒すのもミサイルだけ。そういう意味でも、集にとってやりやすい状況があった、といえるのだと思う。
……もっとも、取引を成功させるために「善意の市民」というリークを葬儀社が行ってＧＨＱに攻撃するよう誘導したり、集を「デコイ」と呼ぶガイがいたり……で、そういうミッションの達成感を与えることで着々と集を取り込んでいる、という気がしてならないのも事実ではあるんだけど……

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