読書会用『巨匠とマルガリータ』キャラ表
9月26日20時から、Twitterのスペースで、『巨匠とマルガリータ』のゆる~いアカデミック度ゼロの読書会をやります。テキトウなので修理用時間不明。まあ小一時間ってところでしょうか(スピーカーが増えたらもうちょっと長くやりますが)。で、読んだはいいけどキャラの名前が分かんなくなりやすくて、という方は多いかと思いますので、ちとキャラ表を作ってみました(あまりにもマイナーなキャラは抜き)。ご活用ください。
●モスクワ
イヴァン・ポヌイリョフ
二十三歳の詩人。モスクワ作家協会(マスソリト)会員。ペンネームは「宿なし」。ベルリオーズの事故を目撃する。悪魔の存在を証言して狂人扱いとなり、ストラヴィンスキイ教授の精神病院に入院させられ、そこで巨匠と出会う。物語の最期には結婚して歴史の研究者となっており、月夜の晩には幻想に悩まされる。
ミハイル・ベルリオーズ
作家協会の会長で文学雑誌の編集長。唯物論者。モスクワに現れたヴォランドの予言通りに、路面電車に頸をちょん切られる形で死亡。葬式でその首が消失し、舞踏会の最期にはヴォランドに「死後に何も残らないと信じる者はその通りになる」と宣言されて非存在の領域に消え去り、首は朽ち果ててヴォランドの盃となる。
ヴォランド
悪魔。ソ連に招待された外国人として登場。四十歳を少し過ぎたくらいに見える。黒魔術の教授。上質なグレーのスーツを着ている。モスクワのヴァリエテ劇場で手下たちに黒魔術のパフォーマンスを行わせ、人間を観察する。ベルリオーズの豪華なアパルトマンを占拠して滞在し、ヴァリエテ劇場を混乱に落とす。年に一度の舞踏会の女王にマルガリータを選び、舞踏会を主催する。物語の最期には巨匠とマルガリータの運命を導く。
コロヴィエフ
ヴォランドの一味。チェックのスーツを着ている。教会の聖歌隊長だったと名乗るが、正体は、かつては高貴な騎士であった。別名ファゴット。よく黒猫ベゲモートと行動を共にしており、舞踏会の後、五十号室やモスクワの外貨専門ショップ、作家協会で破壊活動を行う。
ベゲモート
巨大な黒猫。二本足で立って歩き、人間の言葉を話す。時には小柄で太った男に姿を変えることもある。
アザゼッロ
ヴォランドの部下。赤毛で、背が低いのに肩幅が異様に広く、口から牙の出た醜い男。射撃が得意。劇場支配のリホジェーエフを魔法でヤルタに飛ばす。マルガリータに魔女のクリームを渡す。
ヘルラ
赤毛と緑の瞳の魔女。ヴォランドの身の回りのことをしており、気が利く。首の傷跡さえなければ非の打ちどころのない美女。黒魔術ショーではパリ仕立てのブティックを展開し、劇場中の女性たちが夢中になる
ステパン・リホジェーエフ
ベルリオーズとアパルトマンの五十号室をシェアしている。ヴァリエテ劇場の支配人。自宅に突然現れたヴォランドに、記憶にない魔術公演の契約書を見せられ、魔法によってヤルタに瞬間移動させられる。
巨匠
三十八歳くらいの男。元は博物館職員。宝くじが当たって博物館を退職し、ポンティウス・ピラトゥスについての小説の執筆に専念する。博物館時代は既婚者だった。モスクワのトヴェリ通りでマルガリータと恋に落ちる。評論家ラトウィンスキイ等の酷評によって作家生命を絶たれ、原稿を焼く。自ら望んでストラヴィンスキイの病院に入院し、そこで詩人イワンに身の上を語る。
マルガリータ
巨匠の恋人。かなり年上の優秀な科学者(国家にとっても重要な人物であるらしく、裕福)と若くして結婚した。ある日、黄色い花束を持ってトヴェリ通りを歩いている時に巨匠と知り合い、不倫の関係になる。ベルリオーズの葬送を見ている時にアザゼッロに魔法のクリームを渡され、サバトの夜にそれを全身に塗って魔女になる。ヴォランドの舞踏会で女王を務める。
ナターシャ
マルガリータの小間使い。マルガリータが使い残した魔女のクリームの力でサバトにやってきて、舞踏会の後、俗世に残らず正式に魔女となった。
ストラヴィンスキイ教授
最近モスクワの河岸にできた新しい精神病院の院長。巨匠や詩人イワン等がここに入院する。
ニカノール・ボソイ
サドーワヤ通り二〇三番地のアパルトマンの住居者組合議長。太った男。コロヴィエフに賄賂を掴まされて密告され、逮捕されるが、気がふれているとしてストラヴィンスキイ教授の病院に収容される。
ヴァレヌーハ
ヴァリエテ劇場の総務部長。黒魔術ショーの招待券を欲しがる人々から逃れるため劇場を出、公衆トイレに立ち寄ったところでアザゼッロとベゲモートに拉致され、五十号室に連れて行かれ、ヘルラに誘惑される。その後劇場でヘルラとともにリムスキイを襲う。
リムスキイ
ヴァリエテ劇場の経理部長。黒魔術ショーの後の大混乱を執務室の窓から見る。その後、ヴォランドに操られたヴァレヌーハとヘルラに襲われかけ、恐怖のあまり、モスクワからレニングラードに鉄道で逃亡する。事件後、劇場を退職
ベンガリスキイ
ヴァリエテ劇場の司会者。ヴォランドの黒魔術ショーで頭をちょん切られて元に戻され、気がふれ、ストラヴィンスキイ教授の病院に収容される。
ラーストチキン
ヴァリエテ劇場の会計係。リボジェーエフとリムスキイとヴァレヌーハが姿を消した後、後始末に追われる。
ラトウィンスキイ
巨匠の作品を酷評し、言わば作家としての巨匠を破滅させた存在。マルガリータに恨まれ、魔女となったマルガリータは彼の住居を破壊する。
アロイージイ・モガールイチ
巨匠が酷評された後にできた友人。巨匠の小説を理解する。と思いきや、実は巨匠の住居を手に入れるために陰で巨匠を非合法文書所持と密告していた。狡猾で、リムスキイ退職後のそのポストにつく。
マクシミリアン・ポプラフスキイ
キエフの計画経済学者。ベルリオーズの叔父。五十号室のベルリオーズ居住部分を相続するためにモスクワにやって来るが、ヴォランドの一味に放り出される。
ソーコフ
ヴァリエテ劇場のビュッフェ主任。ポプラフスキイに続いで五十号室を訪れ、黒魔術ショーでばらまかれた札で払われたビュッフェ代が紙きれになったことについて相談する。
マイゲール男爵
表の顔はモスクワのソ連国営旅行会社(インツーリスト)の外国人担当の職員だが、実は諜報員。
ニコライ・イワノヴィッチ
マルガリータの近所の男。ナターシャの魔法で豚に変えられ、ナターシャを背に載せてサバトに飛んで行き、悪魔の舞踏会に参加する。事件後、俗世に帰ってきてしまったことを後悔する。
●古代エルサレム
ポンティウス・ピラトゥス
ローマ帝国第五代ユダヤ属州総督。頭痛持ち。ヨシュアを有罪として処刑させるが、後悔の念があり、ヨシュアの死後、彼を裏切ったユダを部下アフラニウスに暗殺させる
バンガ
ピラトゥスの愛犬。飼い主とその後の運命を共にする。
ナザレ人ヨシュア
神殿で教えを説いていて逮捕される
レビのマタイ
ヨシュアの弟子の一人。ユダへの復讐を企てるがピラトゥスに先を越され、現世にまでヴォランドを追ってくる。
イスカリオテのユダ
ヨシュアの弟子の一人。ヨシュアを裏切り、銀貨三十枚で官憲へ売る。
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