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師走(しわす)――。
江戸っ子ならぬロンドンっ子も、忙しそうだった。
クリスマスと言っても、それほど派手な飾りつけはないが、
元々お洒落な店が並ぶ一角。必要ないのだろう。
とは言え、この王冠型のクリスマスイルミネーション、端から次々と光のシャワーが灯っていき、全て点灯すると全体が2・3度点滅し、また端から再び灯り始める。シンプルだけど、それなりに雰囲気は出していて、イギリスらしいと言うのだろうか。しかし… やはり、それなりである。
普段はロンドン塔に勤めるビーフィーターも、
この日はロード・メイヤーズ・ショーに参加していた。
「ビーフィーター」とは「ヨーマン・ウォーダー」の通称で、ロンドン塔の儀式的な衛兵として知られる。仕事内容としては、ロンドン塔に収監された囚人たち(反逆を企てたとされる貴族)の監視及び世話と、国王及び王家の財産を守護することであるが、現在ではロンドン塔の観光ガイドとなっている。ただし、このビーフィーターの職は、イギリスの退役軍人が就く「名誉職」。誰でもなれるわけではなく、22年以上の軍歴と上級曹長以上の階級に達していないとなれない。定員は36名。
パレードの終わり、赤いガウンを纏った新市長が最高裁に到着。
金融街の市長だけあって、煌びやかな馬車である。
「シティ・オブ・ロンドン?国際金融センターの素顔」 銀行員.com
The Lord Mayor's Show ロード・メイヤーズ・ショウ
The Lord Mayor's Show 「ロード・メイヤーズ・ショー」オフィシャルサイト
ロード・メイヤーズ・ショー、それはロンドン市長の交代式であると共に、
ロンドン市民が誇る、金融界の自治の伝統を示すもの――。
イギリスが世界に誇る金融市場、それがあるのが、ロンドンの中心地、「シティ・オブ・ロンドン」。その一角にある最高裁判所にて、毎年11月、ロード・メイヤーズ・ショーは行われる。なお、「ロード・メイヤー(市長)」とは今日のロンドン市の市長ではなく、シティと呼ばれる“金融街”の「市長」のことで、国王から自治を認められる代わりに、王権に対して忠誠を誓うことを示す、800年もの伝統を誇る行事である。
写真は1996年のもの。2006年のロード・メイヤーズ・ショーは、11月11日の午前11時より行われる。