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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

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YORIBOU

Author:YORIBOU
映画は、主にNetflix、Prime Video、U-NEXTの動画配信で観ています。好きなジャンルは、アクションものやホラー。ファミリーものやアニメなんかも紹介できたら良いなと思います。映画は、作品の情報とあらすじをメインに、自分がその映画から感じるものやそこから受けた気づきがあれば話していこうと思います。
映画だけでなく、書籍の紹介やときどき思っていることも挙げていきます。
 ※ 映画のあらすじは、【ネタバレを含んでいます】のでご注意ください。

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【映画】 『母性』 母親には当然備わっている「母性」は生まれながらあるのか、それとも生まれたのちに備わるのかを問題提起した作品!奇異な世界を観て貴方はどう思うか! | ネタバレあらすじと感想

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大阪で女子高生の飛び降り自殺が報道されます。警察は自殺と事件の両面で捜査を開始していました。

高校教師の清佳(演者:永野芽郁)は自殺した女子高生の母親が語ったコメントを見て、母性について、自身の経験を通して考えていました。
清佳の母親であるルミ子(演者:戸田恵梨香)は裕福な家庭に育った、所謂お嬢様でした。父親は彼女が幼い頃に亡くなっていましたが、母親と2人で仲良く暮らしていました。 ルミ子は絵画教室に通っていた田所と結婚しました。

きっかけはルミ子が気にいらなかった田所の絵を母親が気にいったことでした。田所の友人から母親など家庭環境に問題があると忠告を受けても、それを押し切り田所との結婚を決めます。母親からの助けもありルミ子はやがて清佳を出産します。
🔷母嫌とその娘 ルミ子↓↓↓
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清佳は成長していき、幼稚園生になった頃。その夜は台風が近づいていました。
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田所は夜勤で外出しており、ルミ子の母親が家に来ていました。清佳がルミ子の母親と一緒に寝たがったので、寝室を共にしていました。夜遅くに落雷が起き、影響で木が倒れてしまいます。家に被害が出てしまい、ルミ子の母親と清佳がタンスの下敷きになってしまいます。

さらに、カーテンにも火がついてしまいます。ルミ子は母親をどうにか助けようとしますが、母親は自分のことは良いから清佳を助けるように言います。それでもルミ子は母親を助けようとしますが、母親はその手を振り払います。泣きながらルミ子は清佳を抱き抱え家から脱出します。

その結果、ルミ子の母親は亡くなってしまいます。さらに、家が全焼してしまったので、田所の実家に身を寄せることになります。

口うるさい義母に従うルミ子。田所は母親に何も言わず黙っています。
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清佳は高校生になっていました。清佳にはなぜルミ子が文句を言わずに従っているのか理解出来ません。

義母に文句を言った清佳をルミ子は軽く叱ります。清佳はルミ子を手伝い喜ばそうとしますが、ルミ子に冷たく扱われてしまいます。

ルミ子は義母に従い続け、田所の妹にもそのように接していました。次第に義母は認知症を患ってしまいます。清佳は老人ホームへの入所を提案しますが、ルミ子はそれに反対します。清佳とルミ子の関係は悪化していきます。

ある日、清佳は父親の不倫現場を目撃してしまいます。その場で問い詰めるとルミ子の母親が清佳を守るため自殺したということを初めて聞かされます。家に戻った清佳はルミ子にこの事を聞きます。ルミ子はそれを認めました。酷く動揺した清佳はごめんなさいと謝り続けることしか出来ませんでした。そんな清佳をルミ子は慰めようとしますが清佳はルミ子を突き飛ばしてしまいます。現実には、ルミ子は清佳の首をしめていました。
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清佳ではなく母を助けようとしたルミ子に対し、母はルミ子を産んで良かったこと、その想いをルミ子も次は清佳に感じて欲しいこと、これからもずっと愛していることを伝えると、ハサミを自らの首に刺して自殺していました。ルミ子はその衝撃的な光景に涙しながら清佳を助けたと言うことです。

真相の全てを清佳に語ったルミ子は清佳にハグするのかと思っていたら、首を締め始めていました。清佳はこのまま殺されてもいいかと思いましたが、ルミ子の手を振り払い逃げ出します。

その夜。清佳は自殺しようとします。それは失敗に終わり、義母に発見され救急車を呼ばれます。意識が朦朧とする中でルミ子が清佳の名前を叫び続けていることを清佳は覚えていました。

ルミ子は清佳の手をずっと握っていたらしいです。目を覚ますまでの間、ルミ子は懺悔室で清佳の無事を祈っていました。

大人になった清佳が同僚と飲んでいました。自殺した女子高生に「母と娘」の関係について伝えたかったと語ります。どうやら妊娠しているらしく、それをルミ子に電話で伝えます。帰宅する中で自分は娘としての自分なのか、母としての自分なのか考えていました。

清佳は、今は人として至って普通で、おそらく普通の母性の持ち主だと思います。それでは、何故、ルミ子だけが異常に母親に依存する性格になってしまったのか考えてしまいます。母親の教育に偏りがあったことはあるかと思いますが、それは清佳にしても一緒で、ですがそれはルミ子とは違った母からの愛情で育ったのだから土台は違うにせよ、母性が生後に出来上がると考えると、辻褄が合わなくなります。このことは、例えば実証実験のようなことはできないのでどうしようもありません。あるのは、事実だけです。

それにしても、戸田恵梨香はすごい女優さんです。こんなに喜怒哀楽を体現できる方だとは思っていませんでした。

一方の永野芽郁は、可愛いですが普通の女優さんです。もっと色々な役を体験することで演技の幅を会得して成長することは十分できる素養はあると思いますので、今後に大いに期待したいと思います。

久しぶりの邦画鑑賞は少し邦画のテイストに戸惑いながら観てしまいました。



評価点   82点
お薦め度  80点


2022年  115分  日本製作

 
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