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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

タイタン

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本作品は、近未来をもはや為すすべ無しと言う状態でせめて人類を他の惑星で行かせることだけで存続を図ると言う点で、結構、絶望的な将来を予見した作品です。僕は、ここまで露骨には地球は駄目にはならないまでも、近い将来、地球以外に人類を送り込むのはしょうがないかと考えている一人で、本作品はその意味では良い参考になります。究極の地球外移住計画です。
2048年、人口過剰に悩まされた地球では、土星の衛星タイタンへの移住計画が持ち上がり、マーティン教授が主導します。軍のパイロットであるリック・ジャンセン(演者:サム・ワーシントン)は砂漠でのサバイバル経験を買われ、タイタンで住めるように人体を改造する実験対象に選ばれます。リックら実験対象は驚異的な運動能力を身に着けますが、やがて体に変調をきたすようになり、死者も出ます。医学者でもあるリックの妻のアビゲイル(演者:テイラー・シリング)は夫の体液を検査しますが、家に隠しカメラが設置されていることに気づきます。精神に変調をきたした実験対象は殺人を犯し、軍に殺されると言うのが頻発します。ですが、マーティン教授(演者:トム・ウィルキンソン)は実験の詳細を隠します。どこにでも、こう言う人がいますね。

危険な実験を主導したことでマーティン教授はNASAに叱責されます。やがてアビゲイルは、リックらのDNAに他の動物のDNAの断片が挿入され、タイタンに適合する新種の人類に改造されていたことが分かります。リックとタリー(演者:ナタリー・エマニュエル)の二人だけが実験対象として生き残り、その外見は異様なものとなり、会話は低周波で行われ、家族と意思を伝えあうこともできなくなります。

タリーは夫を殺して軍に殺されます。リックはもはや地球環境では生きられませんが、家族と別れることを拒否します。軍は記憶を消す薬品をリックに与えるようアビゲイルに強いますが、アビゲイルは薬をすり替えます。リックは兵士たちを殺して逃げ、アビゲイル、息子、教授の助手のフライア(演者:アギネス・ディーン)と再会します。マーティン教授は彼らを皆殺しにするよう命じますが、兵士はこれを拒否して教授を逮捕します。こうして、悪だくみを画策する者は排除出来ました。

ラストシーンでは、アビゲイルがタイタン居住実験を指導するようになり、リックはタイタンの地表を歩いています。これから、タイタンを開拓していくと言う事になります。

こんな姿を変えてしか、他の惑星で生きて行けないのは最悪です。せめて、今の身体の形を留めて、移住したいものです。この作品は、2048年の設定ですので、あと25年でこんなに技術が果たして進むでしょうか。宇宙の調査は、結構遅れていると考えているのは僕だけでしょうか。もう最近でも異常気象の話はいつも毎年出ています。ですが、何もどの機関も何も対策らしいことはやっていないように思います。とは言いながら、僕の知らないところで、利権を求めて、動いている機関は有るかも知れませんね。良いような悪いような。。ただ、一般人がそろそろ宇宙旅行ができそうなところまで来ていますので、宇宙に行くと言うのは、皆そんなに抵抗は無いのかも知れません。とは言いながら、それは地球有っての話ですから、どうなるかは不明としか言いようがないです。後に、このブログを見た僕自身が、「何を古臭いことを考えていたんだ!この頃は!」と言えれば良いのですがね。



評価点   78点
お薦め度  78点


2018年  97分  アメリカ製作

 
 
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