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ローマンという名の男 -信念の行方-

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デンゼル・ワシントンも随分野暮ったい役をやったものだと思いました。6年前の作品
ですが、彼が持っている演技力やオーラが全く見えない作品でした。それは良いことだ
と思いますが(デンゼル・ワシントンの演技が達者と言う意味で)。ローマンは、デン
ゼル・ワシントンが演じておりますが、ローマン自体、真面目な弁護士で、尋常でない
程の記憶能力を持っています。世間にはびこる人権侵害や不正行為、司法制度の穴など
に対して不満を持ち、そこを正したいと思っています。頭はかなり良く、切れ者なので
すが、如何せん、コミュニケーション能力が不足していて、人を不快にしてしまうよう
なことを平気で言ってしまいます。最後の部分がデンゼル・ワシントンらしくなく、
「あら?」と言うくらい、ボケています。そこが、デンゼル・ワシントンの腕の見せ所
だったのだと思います(その見せ方・演技)。
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弁護士のローマン・J・イズラエルは、友人 ウィリアムが経営する弁護士事務所で働い
ていました。ローマンは表の接客、ローマンは裏方と言った具合。

ある朝、電話が鳴り、ウィリアムズが心臓発作で倒れたと言う。ウィリアムズの親族で
あるリン(演者:アマンダ・ウォーレン)が、ジョージ・ピアス弁護士(演者:コリン
・ファレル)を連れて来ましたが、その場で、ローマンはこの事務所は閉鎖すると言わ
れます。ローマンは、自分がやるとは言いますが、「あなたに経営はできない」と一蹴
されてしまいます。そして、ローマンは失業の危機に陥ってしまいました。
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ジョージは、ウィリアムとは師弟の間柄でした。4つの弁護士事務所を経営して、車は
高級車で高価なスーツを着こなすやり手の弁護士です。ローマンには、そのジョージか
ら「ウィリアムに仕事を廻してあげていた。キックバックをもらっていた」と言われ、
そんなジョージが嫌いでしたが、逆にジョージはローマンの有能さに気が付き、彼を引
き抜こうとしますが、ローマンが逆にそれを拒否します。

そうは言っても、弁護士をやらないと生活ができないので仕方なく、ジョージの事務所
で働きます。強すぎる正義感と、自分の信念を曲げない勇気を持っているローマン。生
きて行くのは難しいです。
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ローマンは、入院中のウィリアムに会って、その際、自分の中で何かが壊れてしまいま
す。そして、弁護士しか知りえない情報を大金と引き換えに警察に匿名の電話を掛けて
手に入れてしまいます。10万ドルもの大金です。

それから、ウィリアムズが死にますが、「これからは金を稼ぐ」と言って、変貌してい
きます。欲と金の世界へ落ちて行こうと考えを変えたローマン。と、ローマンがそう決
めたのと同時に、逆にジョージは拝金主義ではなく、地域密着型の、人に寄り添った弁
護をして行きたいと口にし出します。何という巡り合わせと言うか運命なんでしょう。

その後、弁護士としてやっては行けない行為で、カーター(演者:アマリ・チアトム)
と言う男を牢屋に入れた、そのカーターと話すきっかけが有った際、「デレル(演者:
デロン・ホートン)から俺の居場所を聞き、俺を売ったな」「いつでもお前を殺せる。
守秘義務を破った罪を認めろ!」とカーターに言われ、その場をローマンは逃げまし
た!

そしてそして、ローマンは自分が起訴状を作ります。自分で自分を訴え、弁護すると言
う奇想天外なものです。ローマンは、自首するとジョージに言って、外を静かに歩いて
行きました。その後を誰かが追い、ジョージもその怪しい男に気が付き追いかけました
が、既にローマンは殺された後でした。この事態をどう考えますか?



評価点   88点
お薦め度  88点

2017年  122分  アメリカ製作

 
 
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