2009-02-26(Thu)
こころ泥棒 靖国神社
ものすごい喪失感に襲われている
こんなことがまかり通るとは・・・
靖国合祀訴訟:神社への遺族の取り消し請求棄却 大阪地裁
2009.2.26 毎日新聞
勝手に合祀しておいて、遺族が「やめてくれ」と言っても、それは神社の「自由」だから遺族は我慢しろ、というのである。
考えてみてほしい。
自分の親が亡くなったときに、どっかの自分には関係ない神社から「合祀しました」と連絡が来たとしたら。
ああそう そらご親切に とは思わないだろう。
なんで そんな勝手なことされたら困る と 普通は感じるのではないか
まして、それが靖国神社である。
一緒に祀られているのは東条英機なのだ。
そんな やめてくれ と感じる人がいて不思議ではない。
というか、当然だ。
それなのに、「やめてくれ」という権利はない と裁判所は言う。
勝手に故人を祀るのは 神社の「信仰の自由」であり、遺族は遺族で何宗でも勝手に祀ればいいだろ というのだ。
遺族に対して、靖国神社にお参りしろと強制したり、遺族は遺族で別の供養をしたりすることを禁止したりしない限り、遺族の信仰の自由を侵害していない というのである。
亡くなった親兄弟を祀るという行為は、いちばん深い心のおこないだ。
それを、勝手に「いち宗教法人」である靖国神社が介入し、あろうことか戦犯と一緒に祀ってしまうなどということが、この国では許される。
どっかのカルト教団から、あるとき突然「亡きお父上を、当教団の祭神としてお祭りいたしました」と言われても、拒否できないのだ。
ガンを治すとかいうことを売り物にしている教団が、ガンでなくなった人たちを勝手に祀って、「こんなに多くの方々のご無念を、病魔退散のエネルギーとして」とかやらかしても、亡くなった人の個人名が公表されていない限りは「やめろ!」 とは言えないのだ。
でも、実際は、靖国神社や護国神社以外であれば、裁判所も違う判決を出すだろう。
そこが、靖国神社の正体だ。
国や裁判所に守られながら、人間の「心」を奪っていく。
この判決は、遺族だけの問題じゃない。
こんなことがまかり通るとは・・・
靖国合祀訴訟:神社への遺族の取り消し請求棄却 大阪地裁
2009.2.26 毎日新聞
勝手に合祀しておいて、遺族が「やめてくれ」と言っても、それは神社の「自由」だから遺族は我慢しろ、というのである。
考えてみてほしい。
自分の親が亡くなったときに、どっかの自分には関係ない神社から「合祀しました」と連絡が来たとしたら。
ああそう そらご親切に とは思わないだろう。
なんで そんな勝手なことされたら困る と 普通は感じるのではないか
まして、それが靖国神社である。
一緒に祀られているのは東条英機なのだ。
そんな やめてくれ と感じる人がいて不思議ではない。
というか、当然だ。
それなのに、「やめてくれ」という権利はない と裁判所は言う。
勝手に故人を祀るのは 神社の「信仰の自由」であり、遺族は遺族で何宗でも勝手に祀ればいいだろ というのだ。
遺族に対して、靖国神社にお参りしろと強制したり、遺族は遺族で別の供養をしたりすることを禁止したりしない限り、遺族の信仰の自由を侵害していない というのである。
亡くなった親兄弟を祀るという行為は、いちばん深い心のおこないだ。
それを、勝手に「いち宗教法人」である靖国神社が介入し、あろうことか戦犯と一緒に祀ってしまうなどということが、この国では許される。
どっかのカルト教団から、あるとき突然「亡きお父上を、当教団の祭神としてお祭りいたしました」と言われても、拒否できないのだ。
ガンを治すとかいうことを売り物にしている教団が、ガンでなくなった人たちを勝手に祀って、「こんなに多くの方々のご無念を、病魔退散のエネルギーとして」とかやらかしても、亡くなった人の個人名が公表されていない限りは「やめろ!」 とは言えないのだ。
でも、実際は、靖国神社や護国神社以外であれば、裁判所も違う判決を出すだろう。
そこが、靖国神社の正体だ。
国や裁判所に守られながら、人間の「心」を奪っていく。
この判決は、遺族だけの問題じゃない。
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