2012-01-24(Tue)
「核の墓場」に反対しない脱原発には要注意
こんなニュースが流れているのを見て、ふと気になった
IAEAがストレステスト検証へ 来日調査団が評価会合
2012.1.23 日本経済新聞
実際は下のNHKニュースにあるように、IAEAはテストの検証はしない。テスト結果を保安院が審査した、その審査の”方法”だけを検証するだけ ということをIAEA自身が、わざと明確に発言している。審査”内容”の検証ですらないらしい。
IAEA 運転再開は日本の判断で
2012.2.23 NHK
(IAEAの)団長は「私たちの調査は、テストの審査方法が適切かを判断するためで、原発の運転再開は日本政府が責任をもって判断すべきだ」と述べた
あきらかにIAEAは、原発の再稼働について他人事のように突き放している。
原発推進の親玉であるIAEAとしては、違和感のある対応だ。
日経新聞などのマスメディアは何とかしてIAEAに原発再稼働のお墨付き と報じたいようだが、IAEAは「うちは責任取らないよ」と明言。突き放している。
イランを見ても分かるとおり、IAEAはその気になれば強大な権力。にも関わらずこの態度はなんなのだろう。
この報道を見て、私はずっと気になってきたことが、やはりそうかも と思わざるを得なかった。
ひょっとすると、原発を巡る対立軸を再考するする必要があるかもしれないということ。
どういうことか。
原発勢力も一枚岩ではない。国内の原子力村は、もちろんこれまで通りの原発推進を願っているのは間違いない。
しかし、日本のご主人様である米国もそう考えているのかはわからない。IAEAの突き放した態度を見ていると分からなくなる。
もし米国が日本の原子力政策について方針を転換したのであれば、原発村の連中は安泰ではない。
だからと言って、それが所謂「脱原発」を意味しているわけではないことも明らかだ。
IAEAの態度から透けて見えるのは 「今や、日本が原発を辞めようが続けようが、どうでもいい」 ということではないか。
なぜか?
なぜIAEA(≒米国)が日本の原発をどうでもいい と考えるのか。それは、アメリカにとって日本の原発とはなんだったのか ということにつながる。
一つは軍事的核武装という問題。
そしてもう一つが、核の墓場の準備 という問題だ。
地震大国日本の海岸に原発を並べておけばどうなるか、米国という外の目からはよく見えていたはずだ。
TSUNAMI が国際語になるほどのこの日本の海岸に だ。
福島の「事故」は最初から見えていた。見えていなかったのは、一部の洗脳されていた連中だけであり、洗脳する側からは、はっきりと分かっていたはずだ。
つまり「やっと起きた事象」だった。
この辺の詳細は、以前の記事を
原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか
「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる
今や、米国の関心は「核廃棄場」であって、原発ではないとすると、場合によっては、肉を切らせて骨を断つ作戦に出てくる可能性もある。
「核廃棄場」と引き替えならば、日本の原発を止めるという作戦をとってくる可能性もまったくないとは言えない。
原発村の利権は、原発輸出である程度辻褄をあわせつつ。
22日の毎日新聞の記事を筆頭に、最近になってマスメディアの論調が少しずつ変化しているのも気になる。
この国と原発:第4部・抜け出せない構図
2012.2.23 毎日
確かにいい記事だとは思うのだが、疑い深い私としては、単純に脱原発の勢いと喜べない。
脱原発の人々も口をそろえて、福島に核廃棄場をつくれと言う。
他に場所がない以上、福島第一原発の近くに、核廃棄物は埋めるしかない と誰も彼もが口にする。
しかたない と。
もちろん、全国に放射能を撒き散らせというのではないが、福島に核廃棄場をつくることこそが、なんの合理性もない原発を推進してきた真の目的だったのかも知れない ということを忘れるべきではない。
ふくいちを処分場にするのであれば、そのまえに、まず東電の施設と、経産省と文科省と、その他の膨大な原発推進の下手人たちに受け入れさせるべきだ。責任を取らせるべきだ。
それなしに、福島を核処分場にしたとき、なし崩しの悲劇が始まる。
米国にある100基の原発からも、核兵器削減で大量に余ったプルトニウムも、福島の地下を目指して押し寄せてくる。
もちろん、最初は「ぜったいにそんなことはしない」 と細野は言うだろう。
しかし、鋭い追及と対立の中で言わせた言葉でない限り、そんなことばの有効期限はほんの数ヶ月だ。
だいたい 中間処理施設が、永遠に中間処理施設になる=最終処分場になることは火を見るよりも明らかだ。
それを心の中では分かりながら、おずおずと認めてしまう脱原発運動では、日本は核の墓場にされてしまう。
そのことを ぜひ、脱原発を考える全てのひとに考えていただきたい
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IAEAがストレステスト検証へ 来日調査団が評価会合
2012.1.23 日本経済新聞
実際は下のNHKニュースにあるように、IAEAはテストの検証はしない。テスト結果を保安院が審査した、その審査の”方法”だけを検証するだけ ということをIAEA自身が、わざと明確に発言している。審査”内容”の検証ですらないらしい。
IAEA 運転再開は日本の判断で
2012.2.23 NHK
(IAEAの)団長は「私たちの調査は、テストの審査方法が適切かを判断するためで、原発の運転再開は日本政府が責任をもって判断すべきだ」と述べた
あきらかにIAEAは、原発の再稼働について他人事のように突き放している。
原発推進の親玉であるIAEAとしては、違和感のある対応だ。
日経新聞などのマスメディアは何とかしてIAEAに原発再稼働のお墨付き と報じたいようだが、IAEAは「うちは責任取らないよ」と明言。突き放している。
イランを見ても分かるとおり、IAEAはその気になれば強大な権力。にも関わらずこの態度はなんなのだろう。
この報道を見て、私はずっと気になってきたことが、やはりそうかも と思わざるを得なかった。
ひょっとすると、原発を巡る対立軸を再考するする必要があるかもしれないということ。
どういうことか。
原発勢力も一枚岩ではない。国内の原子力村は、もちろんこれまで通りの原発推進を願っているのは間違いない。
しかし、日本のご主人様である米国もそう考えているのかはわからない。IAEAの突き放した態度を見ていると分からなくなる。
もし米国が日本の原子力政策について方針を転換したのであれば、原発村の連中は安泰ではない。
だからと言って、それが所謂「脱原発」を意味しているわけではないことも明らかだ。
IAEAの態度から透けて見えるのは 「今や、日本が原発を辞めようが続けようが、どうでもいい」 ということではないか。
なぜか?
なぜIAEA(≒米国)が日本の原発をどうでもいい と考えるのか。それは、アメリカにとって日本の原発とはなんだったのか ということにつながる。
一つは軍事的核武装という問題。
そしてもう一つが、核の墓場の準備 という問題だ。
地震大国日本の海岸に原発を並べておけばどうなるか、米国という外の目からはよく見えていたはずだ。
TSUNAMI が国際語になるほどのこの日本の海岸に だ。
福島の「事故」は最初から見えていた。見えていなかったのは、一部の洗脳されていた連中だけであり、洗脳する側からは、はっきりと分かっていたはずだ。
つまり「やっと起きた事象」だった。
この辺の詳細は、以前の記事を
原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか
「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる
今や、米国の関心は「核廃棄場」であって、原発ではないとすると、場合によっては、肉を切らせて骨を断つ作戦に出てくる可能性もある。
「核廃棄場」と引き替えならば、日本の原発を止めるという作戦をとってくる可能性もまったくないとは言えない。
原発村の利権は、原発輸出である程度辻褄をあわせつつ。
22日の毎日新聞の記事を筆頭に、最近になってマスメディアの論調が少しずつ変化しているのも気になる。
この国と原発:第4部・抜け出せない構図
2012.2.23 毎日
確かにいい記事だとは思うのだが、疑い深い私としては、単純に脱原発の勢いと喜べない。
脱原発の人々も口をそろえて、福島に核廃棄場をつくれと言う。
他に場所がない以上、福島第一原発の近くに、核廃棄物は埋めるしかない と誰も彼もが口にする。
しかたない と。
もちろん、全国に放射能を撒き散らせというのではないが、福島に核廃棄場をつくることこそが、なんの合理性もない原発を推進してきた真の目的だったのかも知れない ということを忘れるべきではない。
ふくいちを処分場にするのであれば、そのまえに、まず東電の施設と、経産省と文科省と、その他の膨大な原発推進の下手人たちに受け入れさせるべきだ。責任を取らせるべきだ。
それなしに、福島を核処分場にしたとき、なし崩しの悲劇が始まる。
米国にある100基の原発からも、核兵器削減で大量に余ったプルトニウムも、福島の地下を目指して押し寄せてくる。
もちろん、最初は「ぜったいにそんなことはしない」 と細野は言うだろう。
しかし、鋭い追及と対立の中で言わせた言葉でない限り、そんなことばの有効期限はほんの数ヶ月だ。
だいたい 中間処理施設が、永遠に中間処理施設になる=最終処分場になることは火を見るよりも明らかだ。
それを心の中では分かりながら、おずおずと認めてしまう脱原発運動では、日本は核の墓場にされてしまう。
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