2011-11-19(Sat)
マイコプラズマと放射能
これらが、関連しているかどうか、もちろん「証拠」なんてない。
証拠がなければヨタ話だ と思う方は、どうぞ余所の頁へ行っていただきたい。
いくつかの状況を見ておきたい。
■■
天皇一族がかかって、一躍有名になったマイコプラズマ肺炎。
すこし調べてみると、たしかにこの10年余りでどんどん感染数が増えているようだ。
また、昨年くらいから、特効薬のマクロライドという薬が効かなくなるケースが増えていると言う話もある。
マイコプラズマ肺炎の流行とマクロライド耐性化の進行
(阪南中央病院のHP)
私がかつて病院に勤めていた頃は、まだこの薬が特効薬だったので、「マイコプラズマ肺炎」と聞くと、症状の軽い肺炎というようなイメージを持っていた。
だが、最近は結構大変な病気になってしまったようだ。
このマイコプラズマが、今年の春からとんでもなく激増しているという。
〔医学資料〕マイコプラズマ肺炎の患者数の増減グラフ
(はなゆー さんのHP)
全国のグラフは
これでもたいがい大流行なのがわかるが、東京都はどうかというと
全国平均の倍近い、大大流行になっている。
もちろん、これが放射能のせいだと決めつけるわけではない。
実際、そのような明確な地理的な相関関係があるわけでもない。
このように、沖縄でも大流行しているし、東京よりも愛知や大阪が多い。
全国平均を上回っているのは、青森、宮城、福島、栃木、埼玉、東京、富山、石川、長野、岐阜、愛知、大阪、岡山、山口、佐賀、沖縄
とはいうものの、昨年(=過去最高)のピークが0.7くらいだったことと比較すれば、気になることには変わりはない。
長期の推移はこのとおり
いまだかつて、1.0を超えたことはなかったのに、今年は一気にこんなことになっているのだから。
■■
森ゆうこ議員がツイッターで言う、「低線量被曝の影響の有無についての議論が不要である」 という言葉はまったく正しい。
議論することを否定するのか! と文句垂れる向きもあろうが、議論している間にも、放射線は待ってくれない。少なくとも、(不十分だけれども)、ICRPの基準ですら
・事故の収束期においては、年間1ミリSvから20ミリSvの間の出来るだけ低い線量を目標に設定して、合理的に達成可能な放射線防護策を取るべきである
・目標達成後も引き続き1ミリを目指して防護策を実施すべき
となっている。
だから、100mSv以下は大丈夫か とか、20mSvはどうだ とか クダ巻いているヒマがあるなら、どうしたら1mSvに近づけ、それ以下にできるか、具体的な方法を考え、それができないならば、公的に避難してもらえるようにするべきなのだ。
それ以外の、一切の議論は無駄、というか、わざと時間を遅らせて、被曝を強要するための、犯罪的な口害(くちのがい)だ。
エビデンスがどうした とか言う類も同じこと。
最近、江川紹子という評論家が、放射能と健康の関係について、エビデンスのないことは言うなというような発言をツイッターでして、話題になった。
御用学者が言うようなことを、フリージャーナリストの江川氏が言ったということで、失望が広がった。
言うまでもなく、情報が圧倒的に偏っているときに、証拠がなければものを言うな ということは、言論封殺以外の何者でもない。
証拠を集める能力も、判断する能力も、我々庶民は、ほとんど持っていない。
だから、「なんかおかしいぞ」「これはあやしいぞ」という直感を頼りにするしかない。
それを盲信するのも問題かもしれないが、やはり魚を食べて猫が踊りだしたら、おかしい と感じなければウソだ。
魚と踊りの相関関係が証明されないかぎり、その魚は安全である という論理で水俣病は深刻な問題になった。
100ある現象のなかで、実際に放射能の影響によるものは50かもしれない。10かもしれない。
でも、その不確実性は理解した上で、オカシイものはオカシイ と感じることが、今何よりも大切だ。
■■
とは言え、見えない放射能の恐怖を、見えるモノにすることは必要だ。
食品や土壌にくっついている放射性物質の数をカウントする方の測定器は、非常に高価だし、持ち歩くこともできない。
けれども、付近にある放射性物質から発する放射線を測る機械は、それほど高くない。
普及品であれば、5万から10万くらい。
もちろん、誤差はある。
が、これも先のエビデンスと同じで、誤差があるから測らない というのは愚の骨頂だ。
愚の骨頂=文科省とういことは、エビデンスがある。
線量計600台契約解除 文科省「精度低い」、業者反論
2011.11.18 朝日新聞
文部科学省は18日、福島県内の学校や公園で放射線量を計測する「オンライン線量計」を発注した業者との契約を解除したと発表した。測定精度が低く、結果の送信ができないなどのトラブルで納期が守られなかったためと説明している。
この業者は東京都中野区の「アルファ通信」(豊田勝則社長)。朝日新聞の取材に「納入が遅れたのは文科省から大幅な仕様変更を求められたため。訴訟も検討する」と反論している。
文科省によると、来年2月までに線量計を計2700台配備し、省のホームページでリアルタイムの測定結果を公表する計画。7月に最初の600台分の競争入札を実施し、参加5社のうち最安値だったアルファ社と約3億7千万円で契約した。
(引用以上)
このアルファ通信は、こんな情報も
子どものための放射線測定装置、東京のメーカーが福島市と飯舘村に無料設置
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証拠がなければヨタ話だ と思う方は、どうぞ余所の頁へ行っていただきたい。
いくつかの状況を見ておきたい。
■■
天皇一族がかかって、一躍有名になったマイコプラズマ肺炎。
すこし調べてみると、たしかにこの10年余りでどんどん感染数が増えているようだ。
また、昨年くらいから、特効薬のマクロライドという薬が効かなくなるケースが増えていると言う話もある。
マイコプラズマ肺炎の流行とマクロライド耐性化の進行
(阪南中央病院のHP)
私がかつて病院に勤めていた頃は、まだこの薬が特効薬だったので、「マイコプラズマ肺炎」と聞くと、症状の軽い肺炎というようなイメージを持っていた。
だが、最近は結構大変な病気になってしまったようだ。
このマイコプラズマが、今年の春からとんでもなく激増しているという。
〔医学資料〕マイコプラズマ肺炎の患者数の増減グラフ
(はなゆー さんのHP)
全国のグラフは
これでもたいがい大流行なのがわかるが、東京都はどうかというと
全国平均の倍近い、大大流行になっている。
もちろん、これが放射能のせいだと決めつけるわけではない。
実際、そのような明確な地理的な相関関係があるわけでもない。
このように、沖縄でも大流行しているし、東京よりも愛知や大阪が多い。
全国平均を上回っているのは、青森、宮城、福島、栃木、埼玉、東京、富山、石川、長野、岐阜、愛知、大阪、岡山、山口、佐賀、沖縄
とはいうものの、昨年(=過去最高)のピークが0.7くらいだったことと比較すれば、気になることには変わりはない。
長期の推移はこのとおり
いまだかつて、1.0を超えたことはなかったのに、今年は一気にこんなことになっているのだから。
■■
森ゆうこ議員がツイッターで言う、「低線量被曝の影響の有無についての議論が不要である」 という言葉はまったく正しい。
議論することを否定するのか! と文句垂れる向きもあろうが、議論している間にも、放射線は待ってくれない。少なくとも、(不十分だけれども)、ICRPの基準ですら
・事故の収束期においては、年間1ミリSvから20ミリSvの間の出来るだけ低い線量を目標に設定して、合理的に達成可能な放射線防護策を取るべきである
・目標達成後も引き続き1ミリを目指して防護策を実施すべき
となっている。
だから、100mSv以下は大丈夫か とか、20mSvはどうだ とか クダ巻いているヒマがあるなら、どうしたら1mSvに近づけ、それ以下にできるか、具体的な方法を考え、それができないならば、公的に避難してもらえるようにするべきなのだ。
それ以外の、一切の議論は無駄、というか、わざと時間を遅らせて、被曝を強要するための、犯罪的な口害(くちのがい)だ。
エビデンスがどうした とか言う類も同じこと。
最近、江川紹子という評論家が、放射能と健康の関係について、エビデンスのないことは言うなというような発言をツイッターでして、話題になった。
御用学者が言うようなことを、フリージャーナリストの江川氏が言ったということで、失望が広がった。
言うまでもなく、情報が圧倒的に偏っているときに、証拠がなければものを言うな ということは、言論封殺以外の何者でもない。
証拠を集める能力も、判断する能力も、我々庶民は、ほとんど持っていない。
だから、「なんかおかしいぞ」「これはあやしいぞ」という直感を頼りにするしかない。
それを盲信するのも問題かもしれないが、やはり魚を食べて猫が踊りだしたら、おかしい と感じなければウソだ。
魚と踊りの相関関係が証明されないかぎり、その魚は安全である という論理で水俣病は深刻な問題になった。
100ある現象のなかで、実際に放射能の影響によるものは50かもしれない。10かもしれない。
でも、その不確実性は理解した上で、オカシイものはオカシイ と感じることが、今何よりも大切だ。
■■
とは言え、見えない放射能の恐怖を、見えるモノにすることは必要だ。
食品や土壌にくっついている放射性物質の数をカウントする方の測定器は、非常に高価だし、持ち歩くこともできない。
けれども、付近にある放射性物質から発する放射線を測る機械は、それほど高くない。
普及品であれば、5万から10万くらい。
もちろん、誤差はある。
が、これも先のエビデンスと同じで、誤差があるから測らない というのは愚の骨頂だ。
愚の骨頂=文科省とういことは、エビデンスがある。
線量計600台契約解除 文科省「精度低い」、業者反論
2011.11.18 朝日新聞
文部科学省は18日、福島県内の学校や公園で放射線量を計測する「オンライン線量計」を発注した業者との契約を解除したと発表した。測定精度が低く、結果の送信ができないなどのトラブルで納期が守られなかったためと説明している。
この業者は東京都中野区の「アルファ通信」(豊田勝則社長)。朝日新聞の取材に「納入が遅れたのは文科省から大幅な仕様変更を求められたため。訴訟も検討する」と反論している。
文科省によると、来年2月までに線量計を計2700台配備し、省のホームページでリアルタイムの測定結果を公表する計画。7月に最初の600台分の競争入札を実施し、参加5社のうち最安値だったアルファ社と約3億7千万円で契約した。
(引用以上)
このアルファ通信は、こんな情報も
子どものための放射線測定装置、東京のメーカーが福島市と飯舘村に無料設置
2011年05月31日 PJニュース
豊田社長は「福島市と飯舘村の住民のみなさんから正確な日々の放射線量と年間累積放射線量を知りたいとの要望があった。このシステムを利用すれば、放射線の積算量をかけ算で推定するのではなく、足し算で算出することが可能だ」と話した。
さらに「住民のみなさんから放射能の子どもへの影響を心配する声が大半だった。国や自治体が行っている計測の高さでは子どもの被ばく量を正確に計測するのは不可能だ」と強調した。
(引用以上)
と、なかなか良心的な会社のように見える。
文科省の役人を介さずに、地元自治体が直接この機械を発注していれば、もうとっくに学校に設置されていただろう。
とにもかくにも、東電はどこまでいっても盗電だし、役所をアテにしていてはこんな調子だし、自分でできることは何だろうと思ったら、こう言う機械があると言うことを知人に教えてもらった。
(画像をクリックで HPへ)
iPhoneに接続する、半キットのガイガーカウンターだ。
なんと、3500円。全部込みでも4250円。
しかも、メイドイン 石巻
iPhoneを持っている人は、特に東日本の人は、一家に一台。
自分の身は自分で守ろう
豊田社長は「福島市と飯舘村の住民のみなさんから正確な日々の放射線量と年間累積放射線量を知りたいとの要望があった。このシステムを利用すれば、放射線の積算量をかけ算で推定するのではなく、足し算で算出することが可能だ」と話した。
さらに「住民のみなさんから放射能の子どもへの影響を心配する声が大半だった。国や自治体が行っている計測の高さでは子どもの被ばく量を正確に計測するのは不可能だ」と強調した。
(引用以上)
と、なかなか良心的な会社のように見える。
文科省の役人を介さずに、地元自治体が直接この機械を発注していれば、もうとっくに学校に設置されていただろう。
とにもかくにも、東電はどこまでいっても盗電だし、役所をアテにしていてはこんな調子だし、自分でできることは何だろうと思ったら、こう言う機械があると言うことを知人に教えてもらった。
(画像をクリックで HPへ)
iPhoneに接続する、半キットのガイガーカウンターだ。
なんと、3500円。全部込みでも4250円。
しかも、メイドイン 石巻
iPhoneを持っている人は、特に東日本の人は、一家に一台。
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