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水道方式とは
 メールで質問がありました。

 お忙しい中申し訳ないんですが、1つ質問です。
水道方式というのは簡単にどういうことなんでしょうか?
また、他に○○方式とかってあるのでしょうか?


 水道方式については,次のページにも簡単に書きました。
http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-30.html

 「水道方式」は,ぼくが教材づくりをする上でとても大きな意味を持つものです。ここでは,ぼくから見た水道方式について,書いてみます。

 「水道方式」は,算数,数学の教え方の方法です。

 東京工業大学の教授だった遠山啓さんが考案し,その後多くの方が発展させたものです。遠山啓氏はもう故人です。

 その考え方の中心は,「理解する」です。
 算数,数学は,できればいいというものではなく,なぜそうなるのかをきちんと理解するということがもっとも大切だとしています。
 だから,この方法では,たし算,引き算とはどういうものかはもちろん,分数のわり算はなぜひっくり返してかけるのか,マイナス×マイナスはなぜプラスになるのかを生徒が分かるように教えます。

 理解させるために,タイルを用いるのもこの方式の特長です。
 正方形1個で1を表します。それがたてに10個並ぶと,もちろん10.その間のしきりを消して1×10の長方形にしたのも10です。その10の長方形をよこに10本並べると100を表します。そのしきりをのぞくと100のタイル1枚になります。
 そのようなタイルを用いてみごとに数の仕組みを教えてくれます。
 整数だけではなく,分数,小数もタイルを用いて表すことができます。
 それだけではありません。中学で学ぶ文字式もタイルで表せます。そしてそれを用いて式の展開,因数分解を教えるのです。タイルを手で操作することによって因数分解ができると知ったときも感動したものです。
 タイルについては以下のページでも触れています。

さん,3,みっつ
分数のわり算(小6),タイル図での指導
分配法則の導き方
中3 式の展開の導き方
直積表の価値
2÷3=2/3 の教え方
タイルで,文字式を教える
 
 「一般」から「特殊」への流れで教えるのも水道方式の特長です。上から下へ,というのが水の流れに似ているので,「水道方式」という名になったそうです。

 例えば,3けた×1けた のかけ算を教えるとします。

 200×3 のようなのが簡単なのでそれから教えるという方法がありますね。
 それに対して「水道方式」では,0のついたのは特殊なものとしてあとで教えます。
 まずは,213×3 のような一般的なかけ算を教え,それから,0のついたのを教えます。
 式の展開や因数分解を教える場合も,一般から特殊へとします。

 因数分解を教える順序

 以上,簡単に書いてみました。ご質問があればお気軽にどうそ。ぼくが答えきれる質問にはお答え致します。

 水道方式に関心のある方に,次の本をおすすめいたします。




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タイル方式
質問させて下さい
今年小学校になる子に(数字が苦手なようです)数 をわかりやすく教えてあげたいと思うのですがタイル方式な オススメでしょうか…ちなみに教えてあげるママ(私)もタイル方式初心者です…
ちゅけママ | URL | 2009/01/29/Thu 22:07[EDIT]
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