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科学な本のご紹介: 品種改良の日本史 作物と日本人の歴史物語

科学に佇む書斎

品種改良の日本史―作物と日本人の歴史物語


フルーツ3アイコン 
えらいぞフナッシー! (違う)

イネ コムギ オオムギ トウモロコシ ソルガム アワ ソバ ダイズ ジャガイモ サツマイモ テンサイ サトウキビ トマト イチゴ アブラナ科作物 ネギとタマネギ ブドウ カンキツ類 リンゴ チャ バラ… 各章立てで専門家、栽培当事者さんたちが語ってくれるのだ。

科学の本加屋隆士 ”夏秋栽培用の「桃太郎」につづき、一九八九年に冬春栽培用の「ハウス桃太郎」が完成すると、一年中「桃太郎」の味を消費者に届けることが可能となった。
 さらに、「桃太郎T93」、「桃太郎8 エイト」、「桃太郎ヨーク」が発表されると、栽培性も向上し、作型適性の高い「桃太郎」シリーズが完成した。”

科学の本山田昌彦 ”カキの品種は、中国では1000品種近く、韓国でも200品種近くが知られている。甘ガキは、現在、日本には多くの品種があるが、中国は湖北省羅田県付近に中国原産の数品種あるのみである。中国ではほとんどが渋ガキ品種である。”

科学の本小島昭夫 ”日本におけるタマネギ栽培の歴史は浅く、明治時代はじめに政府が西洋の作物・品種を積極的に導入したことが契機となった。江戸時代に長崎にもち込まれることはあったものの、本格的な栽培としては、一八七一年に札幌に導入され、春まきで試験栽培されたのが最初である。”


科学の本梶浦一郎 ”「ババウチャギナシ」という名前のナシ品種もある。「ババウチャギナシ」とは、樹から落ちてきたナシの実が、樹の下にいたお婆さんを押しつぶすほど大きいことを表す。”

科学の本梶浦一郎 ”江戸時代末期から明治時代にかけて、欧米からリンゴが導入されるまで、日本の秋の代表的果物はナシとカキであった。とくにナシは「果物の女王」とされてきた。”

科学の本梶浦一郎 ”江戸時代には、美濃、摂津池田、博多といったナシ産地にそれぞれ特有な在来品種が栽培されていたが、明治に入って南関東の品種が浸透すると、駆逐されてしまった。”



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品種改良の日本史―作物と日本人の歴史物語


『品種改良の日本史 作物と日本人の歴史物語』
 鵜飼保雄・大澤良 編
 悠書館 


作物の話なら、世界史版もあるよ
→『品種改良の世界史・作物編』


→『ミニ特集:農作をしてみる本 その2』
→『ミニ特集:農作をしてみる本 その1』
→『ミニ特集:農作と土』
→『ミニ特集:文化と植物の共演 その2』
→『ミニ特集:文化と植物の共演 その1』
→『ミニ特集:植物を科学する本 日本 その5』
→『ミニ特集:植物を科学する本 日本 その4』
→『ミニ特集:植物を科学する本 日本 その3』
→『ミニ特集:植物の世界を語る本 海外その2』
→『ミニ特集:植物の世界を語る本 海外その1』
 




 No.2013,0601
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