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隠の王 第二十六話「心 紡いで」
2008 / 10 / 01 ( Wed )
 これまでと打って変わって、穏やかな感じで進行していくのがよかったですね。ラストは少しせつなくなりましたけど。


 これまでの出来事を全て自分がいるせいだと感じた宵風に壬晴が投げかけた言葉がよかったですね。宵風はどうしたいの? かつて同じようなことを壬晴も言われたことがあります。だからこそその言葉の持つ重さが分かるのか、それとも・・・。
 宵風はあるがままでいたいと言い、壬晴が森羅万象を使うのを断ります。結局、冒頭で自己否定に陥っているときと、結果は同じなのですが、彼が選んだことに意味があります。
 壬晴は、彼の意思を尊重します。多分ここで彼は気付いたのでしょうね。力をどのようなことに使ったかということは重要ではないことに。むしろどう思ったかが大事であることに。だから、後で彼は雲平を許します。10年前のことを雲平だけが覚えていたのは、母が選んだ道だったのですから。

 最初はちょっと重い感じだったのですが、途中からみんな別人みたいになっていましたね。壬晴は元気な子になっていましたし、宵風も随分穏やかになっていました。和やかで楽しい雰囲気が見ている方にも心地よかったです。本当はごくありふれた光景のはずなんですけどね。英は全然変わらないのが、凄いところですね。宵風がマフラーを編んでいるのには驚きましたけど。

 小太郎があっさりと引き下がったのが、やはり不思議な感じですね。しじまとの会話は分かるようでよく分かりません。これまで壬晴たちを刺激するようなこともしてきましたが、最初から観察するだけで満足だったのかも知れませんね。

 雪見に渡されたメモを元に、香道の家を訪ねる宵風と壬晴がいいですね。自分の父親となんでもない一言を交わして、それで満足して帰るというのが、宵風が過去を受け入れたという感じで好きです。ただ、どう考えても宵風の死期が近いのを暗示していて疲れたと言ったときにはドキドキしてしまいました。
 春が来て、このまま宵風は生き延びるのではという期待もあったのですが、結局彼は消えてしまいます。悲しいですが、彼も最後は幸せだったんだろうなあという終わり方だったので良かったです。
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