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フロム・ウェスタンCMソング
いきなりですが、ワタクシ。
山口県は下関市出身でして、
地理的に本州の文化と九州の文化の緩衝地帯で
大学進学までの約18年間を過ごしていたのです。

その下関という土地は本州と九州をつなぐ要衝でして、
単純に人の流れといった部分だけではなく、
TVやラジオといった電波メディアにおいても
中国と九州の両方の放送が混在している地域だったのです。

まあいくら九州が近いとはいえ、
やはり生活の基盤は下関。
遊びに行くにしても小倉が関の山であった自分にとって、
九州地方のCMはちょっとした異国のCM、くらいの印象があったのです。
どこにあるのかすら分からないテーマパークや
どこに売っているのかわからないお菓子のCMの数々は、
幼かった自分にとって憧憬の対象だったのです。

そんな気持ちをふと思い出し、
ネットを探ってみると予想以上に九州地方CMの動画が
落ちているのを見つけたのです。
ということで、
下関に住んでいた自分にとって懐かしいCMを
メモがてらここに張り付けていこうと思います。
故郷を離れてしまった同郷の人は
望郷の念を思い起こし、
在郷の方は上京した人間はこういうものでも
見れたら嬉しいんだな、と思ってください。

ということで、フロム・ウェスタンCMソング。
いってみましょう。

・Time Magic (肥前夢街道イメージソング)
歌:ONE-SHOT(山崎真公子)




さあ、いきなり登場のキラーチューン!
AORな雰囲気のアレンジが最高にオシャレな一曲です。
これは肥前夢街道という佐賀県にある
江戸時代のテーマパークのCMソングです。
一回私も訪れたことがありまして、
まあ『るろうに剣心』に出てきた新月村くらい
閑散とした施設だったんですが(わかりにくい)、
CMソングのCDだけはしっかり購入してきたのでした。
というか、CDのためだけに行ったと言っても過言ではありません。

CDは当テーマパークでしか買えないと思っていたんですが、
amazonでも買えるんですね。
ちょっと驚きです。

ということで、懐かしい地域限定CMソング。
何か発掘したら紹介していきます。
他にもオススメCMがあったら教えてくださいな。




タイム・マジックタイム・マジック
(1990/05/25)
ONE-SHOT

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【 2009/08/26 21:16 】

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君のセックス、ドラッグ、ロックンロールの巻
あー死にたい死にたい。
なんで死にたいかって?
そんな理由がないから、とりあえず死にたいんだよ。
それかドラッグをくれよ。
じゃなきゃセックスしようぜ。

みたいなパンク・ライフをお送りの皆さん。
デストロイ。
僕です。

パンクといえば、シド。
好きなパンク・バンドはブルーハーツ。
よく読む漫画は「NANA」。
そんな似非パンクスが溢れかえる現代日本。
ああもう嫌だ嫌だ。やってられっかなあdk。
こんな俺のイカれた脳みそを思い切りシェイクしてくれる
クレイジーなパンク野郎はいねえのか、とお思いの
ナチュラル・ボーン・パンクスなアナタにこそオススメの一枚が発売されました。
それがこれ。
『パンコレ』。

punkore



ということで、今日買ってきたこのアルバムなんですが、
とにかく色々と狂ってます。
まず
「後世に計り知れない影響を与えたPUNKと
 日本のカルチャーの融合により、
 今までに例のない新しいものを創り出す」
というコンセプトから、どうして
「萌え女性声優がパンクの名曲をカバーするアルバム」
という商品ができるのか。そこからおかしい!
こら企画者、そこに座りなさい!
しかも、なぜかライナーノーツにフリーウィルのBOSS、
ダイナマイト・トミーが寄稿しているし。
パンクあんまり関係ないやん。
よく見たらミュージシャンに、
元RENTRER EN SOIのTakumiが参加している。
仕事選ぼうぜ。

ということで、なんだかやたらカオスな本作。
早速収録曲を紹介だ!

1. 桃井はるこ 「Sex and Violence」 (The Exploited)
2. 池澤春菜 「Basket Case」 (Green Day)
3. 清水香里 「White Riot」 (The Clash)
4. 門脇舞以 「Pretty Fly (For A White Guy) 」(The Offspring)
5. 田中理恵 「Anarchy In The UK」 (Sex Pistols)
6. 後藤邑子 「London’s Burning」 (The Clash)
7. 桃井はるこ 「Call Me」 (Blondie)
8. 池澤春菜 「God Save The Queen」 (Sex Pistols)
9. 清水香里 「Blitzkrieg Bop」 (Ramones)
10. 門脇舞以 「Search and Destroy」 (Iggy & The Stooges)
11. 田中理恵 「Ruby Soho」 (Rancid)
12. 後藤邑子 「Smells Like Teen Spirit」 (Nirvana)

選曲はすごくマトモっていうか、
パンクのスタンダード・ナンバーのオンパレード。
パンクの歴史を見事になぞった素晴らしいチョイス。
しかし、そういった名曲を舌ったらずな萌えボイスが
徹底的に破壊しつくす!
まさにSearch and Destroy!
ちなみに舞太による「Search and Destroy」は悶える程かわいいので許す。

それにしても、この選曲と声優のチョイスはなかなか
味わい深いものがあるのだが、関連性に気付かれただろうか。
「ガンダムSEED」で平和の歌姫ラクスを演じた田中理恵が
「Anarchy In The UK」を歌い、
朝比奈みくるというテンプレ的萌えキャラを演じながらも
酒と格闘技を愛するゴトゥーザ様が
「Smells Like Teen Spirit」を歌い、
オタクソング界の革命児にしてスーパースター、桃井はるこが
高らかに「Sex and Violence」を歌う。

ただパンクの名曲に声優をあてがっただけでなく、
ちゃんとそこに「意味」が感じられる辺り、
この企画者は天才かドアホウかどちらかに間違いない。
どっちかっていうと、ドアホウよりな気がするが。

ふざけるな?
パンクを愚弄するな?
いやいや、これこそパンクじゃないですか。
既成概念をぶち壊し、閉塞した社会に対するアンチテーゼこそ
パンクの本懐じゃないですか。
やたら早い8ビートがパンクなのか?
3コードをかき鳴らし、声を張り上げるのがパンクなのか?
ベースで観客を殴るのがパンクなのか?
そうではないでしょう。

なぜピストルズが伝説になったのか。
それはメインカルチャーに、大胆不敵なまでに堂々と
中指を突き立てたから彼らは伝説となったのでしょう。
商業主義にとらわれ、思想なき反抗を歌う今のパンクスに
中指を立てたこのアルバムは、まごう事なくパンクなのだ。

ひとしきり爆笑した後に、
ふと「パンクって何なんだろう」と考えさせてくれる、
古今例を見ない問題作だ。






こんな感じでどうだ。




パンコレ~voice actresses’legendary punk songs collection~パンコレ~voice actresses’legendary punk songs collection~
(2009/02/25)
オムニバス門脇舞以

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テーマ:なにこれ - ジャンル:サブカル

【 2009/03/02 03:20 】

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さらば青春の光と影
小室哲哉容疑者逮捕、悪質手口明るみに
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20081105-426216.html

ああああ、ついにやっちゃったあああ、って感じですわ。
TM時代に彼の音楽のトリコになり、
青春時代は彼の音楽とともにあったといっても過言ではない
自分にとって、なんかもういろいろと残念なニュースです。

まあ、確かに「最近のテツは金がないみたいだね」とか
「いつまでGET WILDで食ってくつもりだよ」と
ネタにはしていたけど、それも「まさかここまで落ちないだろう」
という予定調和の上の話。
お縄になっちゃったら、笑えんわなあ。

音楽に生き、音楽のために日々を費やした彼の行きつく先は塀の中。
なんともやりきれない話だ。

あえて言えば、彼の音楽的な業績のひとつは
「誰にでも歌える歌を大量生産したこと」
だろう。
正直な話、TKのプロデュースした女性ボーカリストは
その大半がカラオケの上手なお姉ちゃんレベルのものだった気がする。
そりゃアムロみたいな大物も何人かはいたけど、
そういう一部の大当たり組の影に隠れた無数の
一発屋たちは、本当に普通に毛の生えた程度の人たちだった。
そんなお姉ちゃんたちが歌うラブソングは、
カラオケで非常に重宝されるのだ。
MISIAや平原綾香みたいな超絶スキルを要求されない、
かといってYUKIや椎名林檎みたいな強烈なキャラもない、
そんな良くも悪くも無味無臭のJ-POPは
カラオケでは非常にありがたい賑やかしとして機能していたのだ。
彼の基本スタンスは10年前からほぼ変わっていない。

相変わらず企画CDやアニメソングを通じて、
カラオケ向けソングをボチボチリリースしていたけれども、
悲しいかな時代はカラオケ・ブームを過去のものにしていたのだ。
多様化する音楽文化、CD売上の低迷も合わせて
90年代的な売り方が通用しなくなった2000年以降、
彼にとって苦境の時代が訪れたということだろう。

だが、もう一つ。
彼は、世界の最先端の音を
日本に輸入し続けたという業績も忘れてはいけない。

TM Network時代は、ニューウェーブをいち早く日本に導入し、
洋楽的なセンスを歌謡曲にもたらした。
その後も、HipHop、ハウスといった、新しいサウンドを取り入れた彼は、
レイヴサウンドをTRFで日本に広め、
ブラックなR&Bを安室奈美恵を通じてヒットさせ、
H jungle with Tでは超マイナージャンルであった
ジャングルを日本に輸入し大ヒットさせた。
(ちなみに「WOW WAR TONIGHT」は
 世界で最も売れたジャングルCDとして専門誌で評価されている)

その後も、トランスを取り入れたり、
芸能人の企画CDに参加したりもしたが、
どうもここ10年のTKは表向きパッとしなかったのは事実だ。
だが、その一方で2000年以降、
彼がリリースした楽曲はより研ぎ澄まされ、
先鋭化していたのも事実だ。
だが、悲しいかな。
日本の音楽シーンは「いい曲」ではなく
「売れる曲」が求められていたのだ。

自分の追求したい音楽をただひたすら追求し、
最先端の音を貪欲に取り入れ続けた彼は間違いなく
一流の「職人」だったといえる。
ただ、職人が経営が下手だというのは
いつの時代もよく聞く話で、
彼は音楽に対して純粋すぎたのだろう。
彼ほどの実力があれば、いくらでも「売れる曲」はリリースできたろう。
しかし、そうではなくひたすらマニアックに突き進み、
日本のヒット・チャートに背を向けて
「いい曲」を作ることに邁進した2000年以降の彼の姿は
痛々しく、泥臭く、そして格好よかった。

彼がこの10年間どういう心持で生活していたのかは、
まだ俺にはわからない。
これからの捜査でだんだん明らかになっていくだろうし、
強かなTKのこと。
晴れて自由の身となった暁には
エッセイなり番組なりで、これをネタに
芸能界に復帰するだろう。
一ファンとして、応援したいし
ちゃんと反省してきて欲しいと思う…。


実はこの件でほくそ笑んでいるのが
木根尚人だったりしてね。
「ほら仏罰が当たったのだ!」とか。
いやシャレにならんね。

V2「背徳の瞳」
YOSHIKIとTKのユニット。
歌がヘタwww






Self ControlSelf Control
(2000/03/23)
TM NETWORK

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テーマ:芸能ニュース - ジャンル:ニュース

【 2008/11/05 13:24 】

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音楽レビューの巻
今日はおうちでお仕事&企画を練る日。

とりあえず、
お昼からいろいろとCDを聞いています。

また暇ができたら、
ずらずらとレビューしようと思うけど、
とりあえず気になったのをいくつか。

・AKB48「大声ダイヤモンド」
なんか売り方でいろいろと突っ込まれている彼女らだけど、
曲に関して言えばものすごく丁寧なアイドル・ポップスという感じで、
非常に好印象なんですが。
今回の新曲は、
ロック・テイスト満載のビート・ポップ。
サビの盛り上がりは、王道の展開ながらグッとくる。
覚えやすい歌詞もあいまって、
ついつい一緒に歌いたくなる。
彼女たちも時代が時代なら、オニャン子倶楽部になれたのに…。
って、元々オニャン子のオマージュ的立ち位置なので、
これも変な言い方だけど。
カップリングの「109」は、タイトルもアレだけど、
曲調もマイナー感たっぷりの昭和アイドル歌謡で、
「狙ってやりました」感がバリバリ。
しかし、そこに渋谷109をもってくる辺り、
「秋元康もオジサンになっちゃったのね」と思わざるを得ない。
「坂を登ると、そこは109~♪」だってさ。
今、109をことさら持ち出しても若い子は「何をいまさら」としか
思わんだろうに。
結局ターゲットは80~90年代に思春期を過ごし、
そのまま感性がストップしちゃったアイドル・オタクだから
それでいいんだよね。
彼らにとって若い女の子の象徴は、
いまだ「シブヤ」で「109」なのだ。
かといって、今の若い女の子を象徴するキーワードが何かというと
さっぱり思いつかない俺もオッサンなんだろうな。

>




・平野綾「涙 NAMIDA ナミダ」
出ました、つんくプロデュース。
先日、エルダー組の
一斉ハロプロ卒業(という名の解雇)がありましたが、
つんく先生は次は声優さんにターゲットを変更したようです。
まあ、すでに久住小春やら田中れいなやら辻ちゃんあたりが
声優に挑戦し、そこそこの評価を得ているので
必然っちゃあ必然だったんだろうけど。
曲はというと、「ああ、つんくね」という感じのアイドル歌謡だ。
どことなく藤本美貴っぽい平野綾の歌声は
ちょっと声を作っている感じ。
全体的に悪くはない。
しかし、正直「つんくはもういいよ」と思ってしまうのも事実。
もうつんくのアイドルプロデュースはネタ切れだろう。
もともとのモーニング娘。が、かつてのアイドルの
パロディ的なところからのスタートだっただけに、
ネタを掘り尽くした現在は娘。のセルフパロディをやるしかないのだ。
縮小再生産である。
いったんアイドルプロデュース業は休業して、
またシャ乱Qでも本格的に再開しちゃくれんかな。
その間に、次のアイドルのネタも出てくるだろうし、
そしたらまた次の娘。を売りだしゃええんじゃないかな。






・9mm Parabellum Bullet「VAMPIRE」
これは間違いなく2008年最高峰のロック・アルバムだ。
ロキノン系とかヴィジュアル系とか、
洋楽とか邦楽とか、
そういうくだらないレッテルを全て無意味にしてしまう
強烈な暴力性とソウルがギチギチに詰まっている。
この一枚を聴けば、
今のロックは本当の意味で90年代の呪縛から解放され、
00年代の音を手に入れたと実感できるはず。
思えば、80年代に加速度的にジャンルの細分化が進んだ音楽は、
90年代に至りジャンルのすみわけが進行した。
「J-POP」「パンク」「ロック」「ヒップホップ」
「ヴィジュアル系」「HR/HM」「メロコア」…。
そして、00年代初頭は90年代の残滓をすする若い世代による
インディーズ活動という「引きこもり」現象が進行し、
「わかっている奴だけが」「好きな奴だけが」聴けばいいと
言わんばかりのニッチな音楽活動に邁進。
結果、無意味なジャンル間闘争をするか、
外部への無視を決め込むしかなかった。
こういう悪い意味でのマイナー志向と、
引きこもり心理が、今の邦楽メジャーシーンの衰退を招いたと
思うのだよ、おじさんは。
単純に音楽が流行らない、他の娯楽が出てきたから、
と言うのではなく
本来自由にジャンルを横断できていたはずの音楽が、
「かくあるべし」のような、いらん固定観念に取りつかれた結果、
業界全体が袋小路に突っ込んでしまったから、だと思うのだよ。
そこで、9mm Parabellum Bulletだ。
彼らは堂々と「LUNA SEAが好きだ」と公言する。
かつて、175Rが「ラルクが好きだったんですけどね」と卑下しながら
インタビューに答えていたのは違い、
堂々と言ってのける。
彼らにとって、全ての音楽はロックの名のもとに平等であり、
「いい」「悪い」しか価値基準がないのだ。
貪欲に音を吸収し、それを世に放つ事を躊躇しない彼らは、
00年代にロックがロックを取り戻したという証明なのだ。

・Wanderland





・Supernova




VAMPIREVAMPIRE
(2008/10/15)
9mm Parabellum Bullet

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テーマ:♪要チェック!音楽PV♪ - ジャンル:音楽

【 2008/10/24 18:26 】

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パンクでロックなアイドル
うしろゆびさされ組のベストを聞きながら、
新PCのインスコ作業してます。

いやああーーー。
いいねえ、この前のライブじゃないけど、
気分は「夕焼けニャンニャーーーン」って感じだぜ。

元気、ポップ、キュートなイメージのゆうゆ。
お嬢様然とした美少女の高井麻巳子という組み合わせは、
近年でも「プリキュア」などで見られるように
男の子の憧れにおける王道の組み合わせだ。
当初は企画ユニットだったみたいだが、
二人の個性と楽曲の質もあってか、
このコンビはユニット内ユニットという存在から
一歩踏み出した独特の存在感があったと思う。


秋元&後藤の作るアイドルソングは、
ダサさとキラリと光るクールさの狭間を縫いながら、
それでいて大衆性を獲得するという高度な職人芸を感じさせるのだが、
このグループの曲の場合は、特にダサさを強調しつつも
キャラの可愛さ、野暮ったさを利用することで
その楽曲のダサさもまた個性として昇華しているわけで、
非常に面白い味わいをかもし出しているのだ。


時に応援団風昭和歌謡、
時に王道アイドルソング、
時にカントリー風、
時にモータウン風サウンドと、
後藤次利ならではのキャッチーな楽曲は千変万化で
非常にハイクオリティ。
そして本家おニャン子クラブのそれよりも
さらに輪をかけて語感重視の、無意味な秋元康の歌詞は
まさにバブル、80年代という時代ならではのものだ。
これぞポストモダン。
意味性の喪失ここにきわまれりだ。
「象さんのすきゃんてぃ」
「のっとおんりぃ★ばっとおるそう」
「バナナの涙」
「女学生の決意」
など、なんじゃそりゃって感じの
絶妙なダサさと、何かしら奥深さを感じさせるような
そんなわけでもなさそうなタイトルのセンスは
ちょっと真似できるものではない。
全盛期の秋元康はやっぱりタダ者ではない。

話は変わって個人的には、80年代中盤以降。
特におニャン子クラブ以降に出現する
「普通の女の子が何かの間違いでデビューしちゃった」感にあふれる
アイドルが大好きである。
実力あるスタッフが、万全の体制でバックアップしながらも、
それまでの「選ばれた才能」「完成された存在」とは対極の
「アルバイト感覚」「すぐに引退しちゃう」「危うい歌唱力」
といった、それまでは表に出してはいけなかった
マイナス価値を隠そうともしないニューウェーブなアイドルたち。

その脇の甘さこそ、
「等身大のアイドル」の魅力だ。
ちょうど時を同じくして、
80年代中旬よりXのYOSHIKIを中心にインディーズ界隈が
活気を帯びてくるわけだが、
このシンクロシニティは無視できない。
80年代後半こそ「プロフェッショナル」が否定される最初の時代だったのだ。

ホリプロが鳴り物入りでデビューさせた
田中陽子は一年もたたずタバコで引退したし、
当のうしろゆびさされ組の高井麻巳子も
ファンクラブ結成した瞬間に秋元康との結婚発表、引退と
すさまじくアレな活動を見せている。
当時のファンの気持ちたるや、
憤懣やるかたないものがあっただろう。

なぜ、この時代のアイドルが魅力的なのかというと、
まさに一寸先も読めない、一見無軌道極まりない
活動を見せてくれたからだろう。
これこそまさにロックでありパンク。
ステージで蝙蝠を食べちゃったオズボーンであり、
楽器も弾けないくせにヒーローになったシドだ。

そう考えると、今のアイドルはずいぶんとおとなしくなったもんである。
聞けば、つんくはまたモーニング娘。の新メンバーに
中国娘を入れるらしい。
当初はその無軌道ぶりに80年代へのオマージュを感じていたが、
今はどうにも迷走している様子しかうかがえない…。
メンバーの顔ぶれでサプライズしても意味がないのだ。
面子そのものの面白さをもっとアピールしてほしいもんだ。
そう考えると、よっぽど加護ちゃんの現在の活動の方が、
ロックでパンクではなんだよな。
かつて何人ものアイドルが、飲酒、喫煙で業界を去った。
しかし、加護ちゃんはさらにリストカット、オヤジとの交際という
爆弾を抱えつつも、「ヨゴレ」営業をこなすという
前代未聞の特攻アイドルっぷりを見せ付けている。
まさに彼女こそ、死屍累々のアイドルの墓標の
その先を切り開く、新世紀のアイドルであるといえるだろう!
そう、BGMは「ワルキューレの騎行」!
カーツ大佐よろしく、彼女だけの王国を
アイドル界のジャングルに築きあげるのだ!

なんかもう自分で何を言ってるのかわからなくなってきたので、
寝ます。




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テーマ:懐かしい歌謡曲 - ジャンル:音楽

【 2008/09/24 03:28 】

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