HIKO's memo

　　シリーズ構成の転そのもので最大の山場だと思う。
　　グレートワルズという決戦機投入(注１)の中で
ゴーカイジャー自身の彫琢が問われた話。
　　実は児童誌で見たグレートワルズの写真に馬鹿皇子の顔が
目立つものだから最強だがブサイクだと思っていた。
　　ところが本編の蓋を開けてみると、ワルズ・ギルが
皇子の地位と基準となる自分自身に乖離した現実に真剣に
苦しんでいたりするなどここにきて
反立する悪役キャラにも正反両面(注２)が描かれてくる。
　　失礼な言い方だが今までの厨二病な態度も、そんな自分を
守ったり保ったりする事の必死さの表れだったのではないだろうか。
　　実力は勿論だがグレートワルズの演出も児童誌写真の様に
顔が余計な目立ち方をしない様にしただけでなく、
ガルーダバーストと思わしき描写のパロディが描かれるなど
ここにきて悪役がヒーローに追いつくなど
ゴーカイジャー自身が本当に試される時が来たように思う。
　　脚本の方も何度か過去のレジェンド戦隊(注３)で
サブライターが書く事があったけど今回の起用方法も面白かった。
(注１)ロボット以外も含めればゴレンジャーあたりから
　　　構成の山場で展開や描写こそ甘いが
　　　必ずこういうエピソードがあったと思う。
(注２)真っ先に思い出したのが超人戦隊ジェットマン。
(注３)超人戦隊ジェットマン、激走戦隊カ―レンジャー、
　　　忍風戦隊ハリケンジャーなど。