今回は、米紙ニューヨーク・タイムズが19日に配信した、
「日本が子どもたちに教えていること」
というショートドキュメンタリーからです
(ドキュメンタリーの撮影は主に2022年)。
舞台は東京の公立小学校。
最終学期を迎えた1年生たちが、
オーディションを経てオーケストラを結成し、
挑戦と努力と成功と涙を経験しながら、
そして先生やクラスメートの優しさに支えられながら、
新年度に新入生の前で演奏を披露するまでの様子が、
あやめちゃんという少女を中心に展開されています。
作品の途中には、掃除や給食の配膳などを、
生徒が自分たちで行う様子も挟まれているのですが、
動画を観た多くのNYT紙の読者は、
日本の公立校の教育のあり方は、
ビル・ゲイツ氏(マイクロソフト)、
マーク・ザッカーバーグ氏(フェイスブック)、
セルゲイ・ブリンとラリー・ページ(Google)、
ジェフ・ベゾス氏(Amazon)など、
世界的大企業の創業者たちも受けたことで知られる、
モンテッソーリ教育にそっくりだと指摘しています。
そのほかにも様々な反応が寄せられていましたので、
その一部をご紹介します。
「実際に日本がベストだ」 BBCが日本を『子育てに最も適した国』に選出
翻訳元動画の下部に動画の概要を記しています。
https://www.youtube.com/watch?v=DRW0auOiqm4
あやめちゃんたちは新入生をお祝いするために、
ベートーベンの「喜びの歌」を演奏する事に。
しかし楽器の数は限られているため、
楽器の担当はオーディションで選出。
あやめちゃんは大太鼓を希望していたものの、
他の子に決まってしまい、大粒の涙。
次はシンバルのオーディションの場面に。
あやめちゃんもこのオーディションに参加し、
見事1つしかない席を勝ち取る事に成功。
そこでもオーディションに落ちた生徒、
そしてその子を応援していた友達の涙の場面が。
女性教師は、友達のその思いやりを称え、
また、オーディションに落ちてしまった生徒には、
悔しい気持ちが次に繋がると励ます。
本格的な練習が始まる前に、
男性教師が最後までやり切ることの大切さと、
人の役に立つ事の喜びを知ってほしいと生徒に伝える。
途中、生徒たちが掃除や給食の配膳、
食事をする様子のショットが流れたのち、練習風景に。
練習を怠る生徒を諭す男性教師、
ミスをしてしまい大泣きするあやめちゃん、
そんなあやめちゃんに優しく寄り添う女性教師、
優しい言葉で励ますクラスメートたちの様子が。
その後の全体練習で、あやめちゃんも無事完璧な演奏を。
時に厳しく指導していた男性教師も、
あやめちゃんの目を見つめながら優しい声で称賛。
「先生はあなたを信じてるよ」と伝える。
生徒たちは自主練習も取り入れながら成長し、
最後に、入学式の舞台で見事な演奏を見せる。
■ ここしばらくの間で観た映像の中で、
最も素晴らしいと感じたものの1つだった。
なんて美しい子どもたちなんだろう。
+887 ■ 私は23分間、息をのんで観入って、涙ぐみ、
最後にはあやめの勝利に包まれる喜びを味わった。
その瞬間を見られてただただ幸せな気持ちになった。
共有してくれて本当にありがとう。
+98 ■ つまり日本の学校はモンテッソーリか。
+16 ■ ニューヨークの教育者として、
また以前日本に住んでいた者として、
日本の教育が子どもたちに対して行っている一方で、
我々がやっていない物事はなんだろうという事を、
これまでに何度となく考えてきた。
我々は子どもたちに挑戦させてあげてるだろうか?
この動画は、何世紀も教育経験が豊富な文化から、
我々が学べるであろう点に光を当てている。
+622 ■ 自分は30年来の教育者だけど、
これ以上は無理なくらいに同意だ。
+382 ■ この作品は完璧で、素晴らしく、美しい。
私はこういうものを求めてた。
米国の子どもたちも日本の子どもたちと同じくらい、
大切にされることを願ってます。
+19 ■ あの子たちに魅了されてしまった。
どんな事にも献身的に取り組んでいる、
あの子たちの姿を頭に思い浮かべると、
一日中笑顔でいられるの。
+87 ■ モンテッソーリのシステムも日本の学校に似てる。
マリア・モンテッソーリの目標は、
「善き市民」を育てることだった。
+8 ■ 日本の教育モデルを用いれば、
アメリカの学校の成績は向上するはず。
躊躇うことなく取り入れて欲しい。
+153 「日本、この偉大な国よ」 日本の小学校を視察した外国人教師の体験談に感動の声■ 私の子どもたちは5年生まで、
日本の学校と同じようなアプローチをする、
モンテッソーリ教育の学校に通ったの。
その後、「競争の激しい」公立高校に転校。
学習は暗記競争になって、人間関係も複雑に。
私の子どもたちはモンテッソーリ時代に、
共同体への敬意、責任感、そして自信。
この3つが涵養されたと感じてる。
+47 ■ 子どもたちが学校での経験を通して、
どんどん成長していく姿を見るのは喜びでした。
そして子供たちが互いに支え合っている光景は、
とても愛らしくて素敵だった。
+50 ■ 日本の公立校はモンテッソーリなんだね。
+10 ■ 残念だけどこっちでは費用の問題から、
モンテッソーリ教育を受けられるのは、
エリート層の家族だけ。
+2 カナダ■ チームワーク。団結。練習。
このドキュメンタリーが大好きだ!
素晴らしい作品に感謝します。
+89 ■ 他国の文化や、子供たちへの接し方、
教育方法から学ぶことはとても多い。
この素敵なドキュメンタリーをありがとう。
+45 「日本が本気で羨ましい」 国際機関が伝える日本の給食のあり方に欧米から絶賛の声■ 「二十四の瞳」という日本映画を思い出した。
まだ観たことがないなら、ぜひ観てほしい。
そして、泣かないように気をつけて。
+3 ■ 日本の小学校が子どもたちに教えることは、
まさに僕がチームスポーツで学んだ事だ。
+51 ■ 日本の学校はモンテッソーリ式だよね?
日本経済の衰退と何か関係があると思う?
■ 日本の「衰退した」経済は、
1億人に素晴らしい生活の質を提供してる。
億万長者は俺達の方が多いかもしれないが、
それ以外の面、特に健康面の統計値では、
日本の方がはるかに上をいってる。
日本社会と日本経済も完璧ではないが、
称賛に値する点がたくさんあるよ。
+4 ■ 大学での教職課程で学んだことなんだけど、
日本の生徒は苦手な教科を決めつけられることなく、
全員が全ての科目を学ぶことを期待されてるんだ。
それは素晴らしい習慣だと思う。
+142 ■ 日本の教育は間違いなく模範的だ。
1つ重要なのは、生徒と親に責任を持たせることだ。
僕らの社会では「すべては教師の責任である」
という感覚が圧倒的に強いんだ。
だけど学ぶ意欲とそれを維持するための規律は、
家庭から始まるんだよ。
+227 ■ 最近日本を旅行したときに、
先生の指示に楽しそうに従いながら、自主的に、
整然と探検してる子どもたちを見て驚嘆したの。
そういう面は日本人の文化全体に言えること。
私たちの社会にもその一片があれば、
素晴らしいことになるだろうね。
+399 「日本では個性が尊重されている…」 日本の保育園に各国の女性から絶賛の声が殺到■ 先生もクラスメートも、とにかく優しいね。
他者に対する愛情と敬意が感じられる。
そして1年生にも大きな挑戦をさせてあげる。
日本の学校ではこの水準が普通なのかな?
+21 ■ 教師は子どもたちに感情の回復力を教え、
失望が世界の終わりではなく、
「成長する機会 」であることを理解させている。
そのことに一人の大人として感謝したい。
子どもに「あなたは素晴らしい」と言うだけでなく、
練習と粘り強さの結果としての能力を、
自己評価の基盤として結び付けている点も、
すごくいいなって思った。
+87 ■ 子どもたちに教室を掃除させるなんて、
こっちでは絶対に無理だよなぁ。
+15 ■ 自分の部屋は自分で綺麗にする。
そういう事を家庭で教えられれば、
教室を綺麗に使うようにはなるはず。
+10 ■ 私の息子が受けてるシュタイナー教育みたい。
いかに協力して取り組むかに重点を置いてるの。
これが正しい教育のあり方だと思う。
■ みんな私が言いたい事を言ってくれてるけど、
生徒がお互いに優しく接し合ってる姿を見て、
どれだけ感動したのかを付け加えたい。
+106 ■ シンバルの音にここまで集中したのは、
人生で初めてのことだった。
あやめちゃん、応援してるよ。
+60 「まさか天皇陛下が…」 英音楽誌の天皇陛下特集に世界中のヴィオラ奏者から歓喜の声■ 日本の学校はモンテッソーリの教室のように、
生徒たちに罰を与えることなく、
共同体であることを強調してるように聞こえる。
+7 ■ チームワーク、責任感、敬意、粘り強さ……。
日本社会のすべての価値観がここにある。
+36 ■ 2022年に日本を訪れる機会があったけど、
本当に素晴らしい体験だった。
清潔で、電車は時間通りに運行し、
人々は礼儀正しく親切で、
私たちにとても敬意を払ってくれた。
このドキュメンタリーを観ると、
娘がモンテッソーリ教育を受け始めた頃を思い出す。
娘たちは自立していて、礼儀正しく、後片付けをし、
バースデーケーキを焼くことに喜びさえ感じてた。
私としては家庭でももっと尊敬の念を持って、
先生にも敬意を抱くべきだと思う。
私たちは日本の文化から貴重なことを学べる。
この動画は素敵な文化への美しい洞察ね。
またいつか、日本に行きたい。
+133 ■ まるで自分の娘を見ているかのように、
あやめの泣き顔に涙し、成功を喜んだ。
インターネット上の時間の中で最高の20分だった。
ありがとうございました。
+80
前述の通り「モンテッソーリ教育と同じ」
という意見が非常に多く見られました。
これまで特に意識したことはありませんでしたが、
確かに似ている部分もあるかもしれませんね。
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