ソフトバンクのせいで「重大な通信事故」の基準が非常に厳しくなってしまいました
【拡散】ソフトバンクが障害を絶賛隠蔽中。公表など絶対にしないし発表会のお知らせ最優先、当然謝罪も無し
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-298.html
ソフトバンク、通信障害起こすも前回と全く同じ1時間58分で復旧。不思議!
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-317.html
ソフトバンクの明らかな虚偽復旧報告。その後も障害は続いている
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-346.html
復旧は嘘。#softbank の発表した復旧時刻以降も圏外な人がたくさんいる件 - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/613954
なぜ「2時間以内」を問題視しているのかというと、総務省の定める「重大な通信事故」の基準が「2時間以上かつ影響人数3万人以上」だからです。
この条件を満たす通信障害が起こった場合、総務省に障害についての詳細を報告する義務が通信事業者にはあります。
そして、ソフトバンクはその報告義務を回避するために、明らかに2時間を超える障害を起こしておきながら「2時間以内だから!」と嘘をついているわけです。
さて、そんな状況に対応するためか、総務省はこの重大事故の報告基準を改定しました。
重大事故(通信)報告基準改定 - KONURE
http://www.konure.com/it/2015/01/accident-reports.html
総務省のPDF
http://www.soumu.go.jp/main_content/000329673.pdf
これまでとは違い、緊急通報を提供する通信事業者という区分では「1時間以上かつ3万人以上」というしきい値となりました。
はい、ソフトバンクのせいで報告基準が厳しくなってしまいました。
ソフトバンクは余計な事しかしないのです。
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http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban05_02000059.html
もう少し重大事故報告制度について説明しておきます。
この重大事故報告制度は事業者の責任を追及するものではなく、あくまでも「事故原因を報告してもらってそれを集めれば、今後の同様・類似事故の再発防止を図るのに有効だから報告してね」というものです。
それを俺のようなアンチは事業者叩きに使い、ソフトバンクは「重大事故起こしてない」という謎アピールに使っていますが、まあそれらは元々の制度の意図とはかけ離れているわけですね。・・・いや、俺はわかっててやってるからね?
で、要するにソフトバンクは報告義務を回避する事で、再発防止の邪魔をしてるわけです。うーん、情報革命ですね。
そして重大事故のしきい値が変わるだけではなく、報告様式も変わるようです。
(2)重大な事故の報告様式に係る規定の整備
電気通信事業法施行規則別表様式第50の3について、次のとおり改める。
・事故の全体概要の欄を追加する。
・発生原因の欄において、事故が電気通信設備の管理工程(「設置・設計」、「工事」、「維持・運用」又は「不明」)のうちどの工程で発生したのかを記載する。
・関連する基準・規程の欄を設け、当該事故に関連する基準や規程の有無と、該当箇所に対応する対応方針等を記載する。
・関連する事故の発生傾向の欄を設け、同じ事業者で過去にも同様の関連する事故を起こしたことがあれば記載する。
・電気通信設備統括管理者の氏名を記載する欄を設ける。
・電気通信主任技術者の押印を不要とする。
(3)四半期報告事故の報告様式に係る規定の整備
電気通信事業報告規則別表様式27について、次のとおり改める。
・電気通信設備統括管理者の氏名を記載する欄を設ける。
・「影響利用者数」の欄を、項目選択方式から実数記載(概数も可)に改める。
・「設備の管理工程」の欄を設け、管理工程(「設置・設計」、「工事」、「維持・運用」又は「不明」)のうちどの工程で事故が発生したのかを選択する。
・「影響利用者数」の欄を、項目選択方式から実数記載(概数も可)に改める。
・「故障設備」の欄の項目選択方式に、技術動向を踏まえ、「サーバ」の選択項目を設ける。
・「影響を与えた電気通信役務の区分」の欄を設け、「緊急通報を扱う音声」、「緊急通報を扱わない音声」、「インターネット関連サービス(無料)」又は「その他」の中から選択する。
これなら「影響人数? 原因? わっかりませーん」は通用しませんね。
で、パブリックコメントではソフトバンクが当然クレームを入れてるわけですが。
重大事故の事故報告基準の見直しについては、以下の点に考慮の上、慎重に進める事が望ましいと考えます。
事業にあたっては、早期復旧は当然のことながら、同時に、再発防止の観点から原因究明が重要と考えます。
現状、事業者は事故発生時には最適な方法を都度選択し復旧作業にあたっておりますが、事故継続時間の報告基準が、従来の2時間から1時間に半減されることで、事業者による復旧作業の選択肢が大幅に限定され、原因究明を講じる前に本来避けたいシステム全体のリブートから入らざるを得なくなる可能性が高まります。リブートによる復旧は、時間短縮が可能である一方、支障をきたしていない回線にも影響を及ぼすことがあり、またリブートにより支障発生時の状態(ログ)が把握し辛くなることで、根本原因の究明が困難となることも予想されます。
事故継続時間の短縮は重要ではありますが、再発防止のための原因分析及び対策実施も同様に重要と考えますので、両者のバランスが取れた事故報告基準の見直しを望みます。【ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ソフトバンクモバイル株式会社】
ああ、こいつら間違いなく、障害が起きたら片っ端からリブートして、全部リブートが完了した時間を総務省に報告してますね。
まさにこれと同じような状況が2014年1月9日に起きています。1時間37分での復旧のアナウンスの後も数時間に渡り回線が不安定・電波が圏外であるという不思議な現象が起こったわけですが、ソフトバンクは不思議な事に「障害の影響が及んだ人数も原因も把握出来ない」と発言しています(「ソフトバンクの明らかな虚偽復旧報告。その後も障害は続いている」参照)。
つまり、システム全体をリブートしてしまった事により、障害の原因も影響人数も把握出来ないわけですね。まあそもそも把握するつもりも無いのでしょう。
だから、明らかに5時間以上障害が続いていても「2時間以内」として発表して報告を回避せざるを得ないという、ユーザー無視の事態が起こるわけです。
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というわけで、ソフトバンクのせいで報告義務の基準が厳しくなり、他の企業も巻き込まれる事となりました。
余分な業務が増える事になります。迷惑極まりないですね。
で、今後はソフトバンクはどうするのでしょうか。
恐らくですが、今度は障害が続いていても1時間以内で一旦復旧した事にする「細切れ報告」にして報告義務を回避する事でしょう。
既にワイモバイルでそれを試したようですし。最終的にギブアップしてたけど。(http://www.ymobile.jp/info/failure/phs/)
総務省のゴミの皆様、キチンとソフトバンクを指導して下さいね?(ニッコリ
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