きっかけはソフトバンク?プロ野球の公式記録配信が無くなるかも知れない件。  このエントリーをはてなブックマークに追加

私のーそふとばんくが最も大好きなスポーツ、野球。
特にプロ野球は良くラジオやテレビ、スポーツ新聞やニュースサイトなどで楽しんでおります。

そんなプロ野球の公式記録が配信出来ないというトンデモな事態になっているようです。


プロ野球公式記録配信の危機と日本野球機構の解体<前篇>(たまさぶろ) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tamasaburau/20130213-00023455/

プロ野球公式記録配信の危機と日本野球機構の解体<後篇>(たまさぶろ) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tamasaburau/20130214-00023458/


これまで運用してきた公式記録配信システムを移管・変更した事で大きなトラブルが起こっており、オープン戦や侍ジャパンことWBC日本代表の強化試合の記録が配信されませんでした。
しかも、下手すると「シーズン公式戦が開始されても公式記録が配信されない」という事態にもなりかねないようです。

で、こうなるきっかけを作ったのがどこかというと。
ええ、このブログで書くんだから当然ここしかありません。ええ、ソフトバンクなんですね。
醜い利権争いのせいで、必要な物がぶっ壊れる様をご覧下さい。
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これまで、プロ野球のデータはBIS(ベースボール・インフォメーション・システム)と呼ばれるシステムで各社に配信されてきました。
1988年、日本IBMと電通の提案により、それまでスコアシートなど紙で管理されていた日本プロ野球の記録を電子化したのが始まり。
当初は、独立したデータベースに過ぎなかったものが、インターネット時代の到来とともに通信社・新聞社・テレビ局・ゲーム会社・球団へとデータを受け渡す公式記録配信システムとなり、現在では日本野球機構(以下NPB)の安定収益源へと成長したとの事。

ところが、そんなBISに目を付けたのがソフトバンク、というのを上記の記事を書いた方は聞いたそうです。
BISの運用から電通を外せばその分安く運用出来るため、利益になると各球団に触れ回ったそうな。
・・・うん、ソフトバンクならやりかねない話ですね。
というか、デジャブですよねこれ。AとBがどうだの、光がどうだのって話とソックリ。

で、ここに食いついちゃったのが読売と楽天。
結果、2011年、伊藤忠系のシステム会社に新規にBISを開発させるように持って行ってしまい、NPBは電通に「旧BISの運用契約は2012年度まで」と通達。
当然電通はこれを不服とし、コンピュータのリース期限である2014年度までの契約を主張しました。
が、これを受けてNPBは電通に単年度契約に応じるよう、東京地裁に仮処分を申し立てる事態へと発展。

その後、仮処分は取り下げられる事となりましたが、結局NPBは2012年に再度、電通に契約打ち切りを通告。
これにブチ切れた電通は2012年11月をもって契約を破棄してしまいました。

この辺りの話は下記の記事を読んでいってもらえばわかるかと。


日本野球機構が大もめ「読売・楽天」に責任論:FACTA online
http://facta.co.jp/article/201203034.html

toshi tumblr - D社って、電通かと思ったけれど、これ、データスタジアムだな。 »41...
http://news.azwad.com/post/37377617036/d-41

【悲報】NPBが電通を怒らすwwwwwwwww « なんJ « 日刊やきう速報@なんJ
http://blog.livedoor.jp/yakiusoku/archives/53845315.html

BIS(野球記録)の権利を持つ電通がNPBと契約解除 ~安価順~:しま速
http://shimasoku.com/kakolog/read/livejupiter/1354309976/

【NPB】エッ、来季は公式記録がなくなっちゃう?新システム巡り物別れ、電通から契約破棄を通告される : いてつくブログ - livedoor Blog(ブログ)
http://fnf.ldblog.jp/archives/6123184.html

来季の公式記録が出なくなっちゃう? - プロ野球ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20121201-1053910.html


で、これにより短い期間でのデータベース移行を行わなければならなくなったわけですが、これに関しても当然問題が。

仮処分申し立てを取り下げる前の話。
BISでは球場に派遣した公式記録員がルールブックに則ってスコアブックに記載したデータを入力する取り決めがあり、これがデータの品質保証に関する要でした。
が、この時点では新システム計画を進めるために、最低1シーズンは外部のデータ会社D(データスタジアム?)に丸投げすることにしてしまったそうです。
ところが、D社が社屋内でテレビ観戦しながらアルバイト社員にデータ入力させている実態が判明し、「これでは公式記録としての信頼性は低くなる、BISの信用にかかわる」としてNPB内は大モメ。
結局はD社に委託するという話は一旦消え、この後 仮処分申し立て取り下げ→電通が契約破棄 という流れになるわけです。

そうすると、今度は電通が運用して来たシステムそのものを移管し、2013年度はそれを運用するという事になった、というのが現在であり、そしてオープン戦の時点でその移管したシステムが運用出来ませんとか言い出したわけです。
運用出来ないとなると当然データ配信出来なくなるわけで、ではどこかが「公式記録ではないもの」としてデータを配信することになるわけで、これでは当然ダメ。


さらに、移管したシステムを運用出来るか否かという問題の次には、旧データベースのデータを新システムに正しく移行出来るかという問題も抱えています。
もし失敗すれば、例えば2000本安打を達成したはずなのに記録上では達成していない、なんて事も起こりうるわけですね。
現システムすら運用出来ないNPBが、キチンとデータベースを移行できるのでしょうか。
旧BISとの並行運用なんてオチが待っていそうです。

というか、IT企業(と言ってもシステムとかマトモに開発したことねぇだろうけどな)3社がNPBに球団オーナーとしているわけですが、何ら役に立ってないところがさらなる不安材料です。
まあ参加した所で不安なんですが。

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という事で、ソフトバンクをきっかけとして、読売楽天が放火して起こった大騒動。
3/29の開幕を前に、投手炎上よりも厄介な事態になっておりますが、果たして火消することは出来るのでしょうか。
野球ファンとして、怒りと呆れのアオダモ素材のバットを持って待ち構えてやりたいと思います。
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