ソフトバンクの基地局数がやっぱりおかしい件  このエントリーをはてなブックマークに追加

ソフバンの基地局「激減中」 - KONURE
http://www.konure.com/it/2012/04/post-193.html


ソフトバンクの基地局の免許数がゴッソリ減っている、という記事。
この記事を元に2chでスレが立てられ、それを元に2chまとめが煽るといういつもの構図で拡散されました。
で、これに対して孫正義&ライアーみやがわがコメント。

「100mW未満の出力の物は包括免許に移行してるだけで、減ってるわけじゃないんだよ!」
「ホームフェムトやホームレピータは独自基地局数にカウントしてないよ!」

だそうです。
ようやく回答が来ました。
このブログでも書き、Twitterで何ヶ月この指摘を直接孫正義とライアーみやがわCTOに直接散々メンション飛ばしてきたと思ってるんでしょうか。
拡散してようやくですわ。


で、この情報を元に再度考えてみました。
やっぱり色々おかしいんですよね。
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ソフトバンクが、基地局数の「減少」にコメント - KONURE
http://www.konure.com/it/2012/04/post-194.html

ソフトバンク基地局数激減に関する妄想 :: ぶらっく あんど
http://yaplog.jp/another_ando/archive/212


他の方の指摘は上の通り。

さて、KONUREさんよりグラフ画像をお借りして、ちょっと検証していきますか。

Softbank3Gantenna.png

ソフトバンクみたいな詐欺グラフではないので安心ですね。
グラフでもわかる通り、基地局数が去年の夏頃からゴッソリ減り続けています。
あ、この基地局数というのは「携帯・PHS関連@Wiki - 携帯電話基地局免許数」でまとめられている基地局の免許数の数字です。

で、これを受けて孫正義がみやがわに説明させたのがこんな感じ。



まとめると「室内設置の100mW以下の基地局は個別免許ではなく包括免許に移行している」「室内基地局にも様々な種類がある」「家庭用フェムトとは見た目は一緒だけど運用は別物」って感じの言い訳ですね。
「店舗に設置している物のほとんどは10mW以下」というのは店舗向けのフェムトセルですよね。
個人向けも店舗向けも「フェムトセル」として募集してますよね。

フェムトセルですよね?

で、一見するとマトモな回答に見えなくもないですが、この宮川は嘘つきで有名です。


嘘しか言いません!ソフトバンクの宮川CTO
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-13.html

「auのiPhoneは通話中通信出来ない」のが本当に困るのかを考える。
http://nosoftbankno.blog84.fc2.com/blog-entry-107.html


というか、残念ながら他社はこんなにゴッソリ減ってないんですよ。
例え800MHz帯があろうと、室内に基地局は相当数設置してるはずです。
基地局容量に関する基本的な考え方は同じですから。


「800MHz・2GHzに差はない」、ドコモがエリアの作り方を説明
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/44998.html


とすると、このゴッソリ減っている事については何の説明も出来ていません。
そりゃ甘いっすよ、嘘つき宮川君。


で、ソフトバンクの子会社ITmediaの記事。
さすがに子会社だけあってやたら詳細に書いています。

ソフトバンクモバイル、基地局数は「減少していない」 - ITmedia +D モバイル
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1204/13/news140.html

 ソフトバンクモバイルが4月13日、基地局数に関するコメントを発表した。

 ここ最近、インターネットを中心に「ソフトバンクの基地局が激減している」といった声が散見された。これは2011年3月に導入された基地局の包括免許制度により、100mW以下の一部屋内基地局が総務省の「無線局情報検索」の対象外となったことが背景にある。包括免許制度とは、1つの免許で同一タイプの基地局を開設できる制度のこと。この制度の導入で同社の基地局数が減少したように見えるが、実際の基地局数は「減少していない」としている。無線局情報検索の検索対象外となった屋内基地局は「大半がフェムトセル」(同社広報部)とのこと。

 4月13日現在、ソフトバンクモバイルが公表している基地局数は18万5881局(うち無線局13万8470局、中継局4万7411局)。一方、総務省の無線局情報検索で検索されるソフトバンクモバイルの基地局数は9万8387局で、およそ半分となる8万7494局の差がある。この差は包括免許制度に加え、ソフトバンクモバイルと総務省では基地局のカウント方法が異なることにも起因するという。例えば中継局を総務省が基地局としてカウントしない場合もあるという。そのため、包括免許制度が導入される以前から、総務省が公表している基地局数は同社公表のものより少なかったという。

 同社は18万5881局には室内などに設置する基地局や中継局がカウントされているが、ホームアンテナやホームアンテナFT(フェムトセル)は含まれていないとしている。


何か墓穴掘ってる感じですけど。
「ソフトバンクモバイルと総務省では基地局のカウント方法が異なることにも起因するという。例えば中継局を総務省が基地局としてカウントしない場合もあるという。」って、「しない場合」ではなくカウントしねぇんだよボケ
そもそも管轄省である総務省とカウントの仕方が違う時点でおかしいでしょ?

さらに「4月13日現在、ソフトバンクモバイルが公表している基地局数は18万5881局(うち無線局13万8470局、中継局4万7411局)。一方、総務省の無線局情報検索で検索されるソフトバンクモバイルの基地局数は9万8387局で、およそ半分となる8万7494局の差がある。」とありますが、それだと数字のつじつまが合わないんですけど。
だって総務省では中継局は完全別カウントですよ?
というか、なぜソフトバンク基準のカウント方法で総務省の基地局数を数えてるんですか? ITmedia様。

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では数字を改めて検証しましょう。
まず携帯・PHS関連@Wiki - 携帯電話基地局免許数(平成24年3月10日現在)で見てみましょうか。

これによると、2GHz基地局数が75585、1.5GHz基地局が9313、中継局が10567。計95465。
・・・この時点でソフトバンクの言う中継局数も全く合ってないわけですが。
どうやらこの中継局も、出力の弱い物は小電力レピータとして包括免許に含まれるようになっている模様です・・・が、こうなるとまたソフトバンク側の説明が合ってない事になります。
「例えば中継局を総務省が基地局としてカウントしない場合もあるという」が正しいとすると、この減っている数は一体何なのでしょう?
包括免許に移っているわけではないとでも?

ほーら、「中継基地局」というソフトバンク的には基地局として扱う物に関しての説明がまるでなされてませんよ?
今すぐ説明してくださいよ、嘘つき宮川君と詐欺師孫正義。


という事で、基地局数と中継局数が減る前の2011年4月23日付の数字を見てみましょう。

2GHz基地局数が139078、1.5GHz基地局が8910、中継局が43755。計191743。
2012年3月の数字と比較すると、2GHz基地局の免許数が6万ほど、中継局の数が3万ほど減っている事になります。

100mW以上の出力の基地局が75000(今後もっと減るかも)なのに、100mW以下の基地局が64000(今後もっと増えるかも)もあるって、随分不自然ですね。
この通りだと、電波改善宣言とか言い始めてから増えた大半が低出力基地局って事になります。
中継局もこんな感じですか。

・・・これって本当に電波改善?
そりゃ自宅で圏外の人が減らないわけだ。
今の今まで、家で圏外って人は山ほどTwitterなどで報告されてますよ。

あと「(増えるのは)99%中継局以外。」と言っていましたが、実際は中継局が23%も含まれていた事についての説明が未だにありませんよ?
この増えた中継局も、低出力の物が確認されています。
あと、中継局って容量増やしてくれるんですか?

みやがわが「数の積上げでインドア基地局を小型の物で分散しただけだろうとの指摘のご意見もありますが、これは見方によってはそう見る方も否定はしません。ただ将来のトラフィック増加に対する考え方で当社はこの道を選んで以前から歩み続けています。」とか言っていますが、電波改善って言って増やしてたんですよね?
繋がらない場所は、どれだけ減りました?
通信速度は? 中継局を介して、速度やレスポンスが落ちたりしないんですか?

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という事で、まとめというか予想。

結局、店舗向けフェムトセルが大半だった。

これ以外に結論が無いと思うんですよね。
6万以上も免許数がゴッソリ減ってる事。
みやがわの「特に飲食店様等のスポット対策は出力は防護指針上大半が10mW以下です」「家庭用フェムトとパブリック用小型基地局の違いは、見た目同じハードの場合もありますが、運用面で全く別次元のコントロールをしております。屋外用として展開しているいわゆるマクロ局と呼ばれる局と同じ運用体制です。」というツイート。
これらから出る結論です。

また、他にも根拠があります。
「家庭用フェムトとパブリック用小型基地局の違いは、見た目同じハードの場合もある」とありますが、結局フェムトセルですからね。

緊急地震速報に対応してないでしょ、これ。

緊急地震速報が届かない、という報告が多数だった今年1月のまとめ。

http://togetter.com/li/241024

これとつじつまが合うんですよね。
ちなみにソフトバンクは最近「緊急地震速報対応」と言って新型のフェムトセルを配ったり交換したりしています。
が、2012年2月から対応としていたのですが、なぜか延期。
当然店舗向けも全く対応してないでしょうね。

何のための緊急地震速報なんですかねぇ。
屋内で鳴らないと何の意味も無いと思うんですけど。

というか、マトモな基地局からの電波が無ければ根本的に無意味ですよねw

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まあとにかく。

ソフトバンクの言う数字や説明は全部嘘と思っておくのが正解です。

これだけ言われても、明確で正確な説明は一切しませんから。
こんな説明で納得する奴はただのアホだと思います。
もういい加減、ちゃんと声を上げていきましょうや。
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テーマ : 携帯電話
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