日々のつれづれ

詩や日々の出来事を心の趣くがままにUPしています。

『裸の心』

大都会に憧れて生活したいと願うのは、若者には極々自然な事なのでしょう。
しかし、生活してみると何故か言いしれない孤独のようなものを感じたり、閉塞感を味わったりもするものです。
考えてみると、大都市の歯車のひとつになってしまった「籠の鳥」状態なのでしょう。
人間の作ったメガロポリスの一欠片は、今や不毛な砂漠なのかも知れません。


そんな都会から帰ってくる子供達をどのように労うのか?
やっぱり。癒しの空間作りが重要かも。
何も考えず、昔の親と子の裸の心で振舞うことにしよう。



『裸の心』


山家生まれの頬白(ほおじろ)
街が見たいと鳴きまする


見たこともない街並みを
飛んでみたいと鳴きまする


父さん母さん相談し
一度だけはと許します



夜に帰ると約束し
うれし楽しと鳴きまする



自由気ままが楽しいと
さえずりながら飛びまする


いつのまにやらお眠むして
いつのまにやら夜になる


目覚めて驚く頬白
どこにも行けぬと鳴きまする


籠に飼われた頬白
困る事など何もない



街で飼われた頬白
森に帰ると鳴きまする


母が恋しと鳴きまする
日毎夜毎に鳴きまする


                          なゆた



あいみょん - 裸の心【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

『朧なる月』

『朧なる月』


焼き尽す情熱は
胸を焦がし
降り注ぐ光となり


はらはらと言の葉は
至高の淡き時を
煌めいて静寂をきそう


朧月夜に
今宵だけはと許しを乞い
道に迷い命を燃やす



煉獄の炎に
うながされ
穏やかに冷めて


ささくれた心が
無邪気には
愛せぬと呟く


悔いいる心は
仮そめの恋に
あらずやと囁く


蒼き日の輪郭は
色褪せし烙印と化し
深く刻まれた終生の仇となる


                        なゆた



月のしずく - RUI (高音質/歌詞付き/Romanized)


The door is always open『ムーミン小説』

『ムーミン小説』
1945年に最初の小説『小さなトロールと大きな洪水』が発表されてから、80年を迎えます。ムーミンはフィンランドの国民的作家であり、画家・芸術家であるトーベ・ヤンソンによって、小説シリーズ、絵本、コミックスとして描かれ、世界中の人々から今も愛され続けています。


ムーミンに登場するキャラクターは決して完全無欠のヒーローではなく、むしろ欠点の多い人物ばかりです。でも、ムーミン谷では誰もそれを正そうとはしません。


時に迷惑をかけられながらもありのままを受け入れ、そして自分もありのまま、自分らしく自由に生きています。
ムーミン屋敷のドアにカギはついておらず、いつでも、どんな人にも開かれていて、好きな時に出ていくこともできるそうです。


多様性と寛容、愛と友情、人に親切にすること、自由と孤独、自然との共生など、
ムーミンの物語に込められた価値観は普遍的で、いつの時代にも通用するものです。



~~~~~



「そのうち」なんて当てにならない。
いまが”その時”さ
                     スナフキン/ムーミン

人と違った考えを持つことは
一向にかまわないさ。
でも、その考えを無理やり
他の人に押し付けてはいけないなあ。
その人にはその人の考えがあるからね。
                     スナフキン/ムーミン

逆よ、すべて逆よ。
自分と向き合うにはひとりになるんじゃないわ。
いろいろな人と関わりあうのよ。
お友達とおままごとしろって言ってるんじゃないの。
自分の知らない、自分を知らない人たちと関わりあうのよ。
見えてくるわよ、本当の自分が。
                     リトルミイ/ムーミン

人の目なんか気にしないで、
思うとおりに暮らしていればいいのさ。
きみたちは、どこかへ行くとちゅうかい?
人と違った考えを持つことは
一向にかまわないさ。
でも、その考えを無理やり他の人に
押し付けるのはいけないなあ。
その人にはその人なりの考えがあるからね。
                     スナフキン/ムーミン

あなたの夢を、そんなこと無理だっていう人がいるでしょ。
こう言い返してやりなさい。
あなたには無理ね、でもわたしはできるの、
あなたとわたしはちがうから、って。
でも言ったからには
夢をかなえなきゃいけないことを覚えておきなさいよ。
でかい口たたくんだから。
                     リトルミイ/ムーミン

大切なのは、自分のしたいことを
自分で知っているってことだよ。
                     スナフキン/ムーミン

迷わないことが強さじゃなくて
怖がらない事が強さじゃなくて
泣かない事が強さじゃなくて
本当の強さって
どんなことがあっても
前をむけることでしょ。前をね。
                     リトルミイ/ムーミン

何とかなる。
それは、やることをちゃんとやっている人のセリフ。
                     リトルミイ/ムーミン

何か試してみようって時には
どうしたって危険が伴うんだ。
                     スナフキン/ムーミン 

みてるわよ、あなたがしていること。
あのね、神様じゃないわよ。
もうひとりのあなたがあなたをみているのよ。
見放されないようにね。
嫌われないようにね。
                     リトルミイ/ムーミン

縛らないことよ、自分で自分を。
わたしはかわいい、わたしはブス。
わたしは賢い、わたしはダメ。
あなた、自分をすぐ何かに決めつけようとするでしょ。
本当の自分をみつけるのはもっともっとずっとずっと先の話。
いますることは、一生懸命迷うことよ。
                     リトルミイ/ムーミン


                             ー おしまい ー



『善悪の彼岸』

『善悪の彼岸』


真っ白は、善い人で
真っ黒は、悪い人だったりする



善い人って
真っ白って
どんな色


光の三原色は
赤と緑と青を
3つ合わせると白になる


光は明るさの足し算で出来ている



悪い人って
真っ黒って
どんな色


絵の具の三原色は
黄と赤紫と青緑を
3つ合わせると黒になる


絵の具は明るさの引き算で出来ている



白も黒も似た色の組み合わせで
出来ている


結局
善人も悪人も
似たようなものってこと


引き算するのか
足し算するのか
ただそれだけの違い



人間の目は
頼りにならないもの
人間の心は
もっと頼りにならないもの


白黒つける前に
どんなもので出来ているのか
足し算するのか、引き算するのかを
心の目と智慧で選ばなければならない


                         なゆた


何が見えていますか? 女性の姿? それとも柱?

『精霊の誘い』

『精霊の誘い』


出会いは
浅きまどろみ
眠れぬ夜の夢


深く
暗い隔たり
越せぬ壁


幾たびも
たどりし
絶え間ないエレジー


残像を封印し
焼き尽くす
見果てぬ夢



今宵の月は
聖霊の誘い
プロローグの予兆


しかして
その地は
エデンなるやソドムなるや


                        なゆた