チャイニーズ・ホーリー
能勢の日中気温
一般的にクリスマスホーリーとは西洋ヒイラギを指していると思われるが、同じモチノキ科のヒイラギモチがクリスマスホーリーとして日本ではお馴染みである。
西欧ではセイヨウヒイラギを魔除けとして玄関に飾る風習があり、日本の節分に使うヒイラギと同じ意味合いがある。どちらもトゲトゲの葉っぱが魔除けになると考えられている。
そんな意味ではクリスマスホーリーとしてよく使われる、中国原産のヒイラギモチ(チャイニーズ・ホーリー)が日本ではクリスマス飾りの本命かも知れない。植栽されている殆どがヒイラギモチであることから窺える。特徴はヤバネヒイラギと言われるように、台形の葉っぱの両先端に鋭いトゲをつけていることで、セイヨウヒイラギとの見分けにしている。古木になるにしたがって棘のない葉っぱが多くなってくる。
どちらもヒイラギと名乗っているが、本来のヒイラギはモクセイ科で、ホーリーたちはモチノキ科で真っ赤な実を付ける樹種である。葉っぱのトゲトゲからヒイラギを拝借しているだけである。同じようにネズミモチはモチノキ科ではなく、こちらはモクセイ科になる。葉っぱの特徴から似た名前を拝借する例である。
クリスマスホーリーがキリスト教でもてはやされるのは、葉っぱのトゲトゲが「荊の冠」を意味し、赤い実はキリストが流した「血」を象徴しているとされているからである。
因みに我が家の娘は今日が誕生日である。ケーキを貰えるチャンスが人より少ないとこぼしていた事を今でも思い出す。キリストの生まれ変わりだから良いじゃない。
「願わくば 子ども全てに サンタさん」