スター☆トゥインクルプリキュア 第41話感想
- 2019/11/26
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今話の名セリフ:「そうかな? まぶしいけどね。まどかの笑顔。」(天宮えれな)
「スター☆トゥインクルプリキュア」第41話「月よ輝け☆まどかの一歩!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある夜、まどかは自室で月を見上げながら、父・冬貴に対してララは友人だと強く言っていた事を思い出しました。
部屋を出ると、冬貴の姿が。しかし、彼は何も話しませんでした。
~ Aパート ~
その後日、集会が行われ、まどかをはじめとした生徒会の役員達は、新しい役員達に引き継がれる事となりました。まどかは、皆の協力のおかげで無事に任期を終えられたと、皆に感謝しました。
そして、まどかには、次の生徒会長である桜子から花束を受け取り、周りから盛大な拍手が送られました。
その夜、まどかは両親に、今日は生徒会長をやって本当に良かったと言い、母の満佳は、まどかの労をねぎらいます。
しかし、冬貴は、その事には興味を示さず、これからは本格的に留学に向けて準備するよう言いました。
それからしばらくして・・・、
「なぜですか?」
「まどか。」
「なぜ、何もおっしゃらないんですか?」
「羽衣ララ君の事か。もういい。」
「え?」
「調査の結果、異星人だという確たる証拠は出なかった。宇宙開発特別捜査局、そこで成果を上げ、中央に返り咲こうとしたが、裏目に出た・・・。」
「調査の権限も失った。もはや、異星人の事はいい。」
「いいって・・・。」
「上から調査しろと言われていたから、したまでだ。異星人を排除しろと言われればそうするし、友好関係を築けと言われれば友となろう。」
「言われた通り動く。私は香久矢のために、ずっとそうしてきた。」
「お前を導いてきた判断は誤りではないと確信している。もうすぐロンドンへ留学だ。彼女達とは、それで終いだ。」
「すべて、私に任せればいい。」
その後日、英語の授業にて・・・、
この英文は、宇宙飛行士のアームストロングが月に降りた時の言葉。和訳すると「これは、1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」。
ですが、文章としては誤り。「for man」だと人類という意味になり、「1人の人間」とするには「for a man」が正しいです。
その放課後、ひかる達はスタードーナツを買いに行ってました。まどかは生徒会長を引退したため、今日はまどかと一緒に行く事ができました。
「これからは、一緒にいられる時間が増えるね!」
「え・・・。」
「ええ・・・。」
その後、ユニも混ざって、一緒にスタードーナツをいただきました。
「前に言ったよね。困った時はアタシ達に頼ってって。」
「まどか、何かあったの?」
「どうして私が月と言われているのか、知っていますか?」
「え? うーん・・・。何でだろう?」
「えれなの笑顔・・・。」
「あの笑顔、まるで太陽だよね!」
「天宮さんが太陽なら、香久矢さんは月じゃない?」
「神秘的で優しく見守ってるって感じ?」
「へー、それで月なんだ。」
「月というのは、正しいのかもしれません。」
「月は太陽の光を受けて輝く。私は、どう進むべきか、これまで、父の言う通りに観星中に通い、生徒会長にもなりました。」
「素晴らしい経験をさせていただきました。すべて父のおかげです。」
「ですが・・・。」
「すべて、私に任せればいい。」
「私は自分の意志では輝けない・・・。」
「そうかな? まぶしいけどね。まどかの笑顔。」
「笑顔・・・、ですか・・・?」
「うん! こんなに笑顔が素敵な子なんだって、プリキュアになる前はよく知らなかったから・・・。」
「そうですね・・・。クラスは一緒でも、今みたいに話す事、ありませんでしたから・・・。ひかると出会う前は・・・。」
「私の笑顔は、みんなのおかげです。えれなが見ているのは、みんなと一緒にいる時の笑顔ですから・・・。」
「なるほどね。私が見ている笑顔か・・・。」
「じゃあさ、生徒会長のまどか、まどかのパパやママの前でのまどか、ひかるやアタシ達といる時のまどか。どの自分が一番の笑顔になれるかで、進む道を決めればいいんじゃないかな?」
「一番の笑顔・・・、ですか・・・。」
「なんて偉そうな事言ったけど、アタシも進路決めてないんだけどね。」
その直後、ガルオウガが現れました。
~ Bパート ~
ひかる達5人はプリキュアに変身します。
プリキュアは、ガルオウガが身に着けている腕輪のワープ能力やパワーに押されます。そして、全員が倒れた直後、フワに近付いて行きますが、セレーネがセレーネアローで阻止しようとしました。
しかし、物体転移能力とガルオウガのキックで返り討ち。他の4人も立ち上がって突撃しますが、ワープ能力や強力な光弾で大ダメージを受けてしまいます。
フワは、スター達を助けようと近付きますが、ガルオウガにとっては好都合。フワがあと少しのところでガルオウガの手中に収まりそうになりますが、セレーネが阻止。とはいえ、ダメージは効いていませんが。
「無駄な事を・・・。」
「フワは・・・、フワは私が守ります!」
「力なき者がどう守る?」
「そこ!」
「甘い!」
「無駄だと言っている!」
「いて座! セレーネアロー!」
「分かったか? これがダークネスト様のお力。宇宙を統べる者の力だ!」
「何が守るだ! 自分を捨てる覚悟のない者が! 私は、ダークネスト様にすべてを捧げた! この身も! 心も! すべてを!」
「香久矢のために、ずっとそうしてきた。すべて、私に任せればいい。」
「感じるか? この圧倒的な力を。まさに神のごとき力。私は自分自身を捨て、この力を、手に入れた。宇宙を乗っ取るためならば、自分など、必要ない!」
「私は、自分の意志では輝けない・・・。」
「そうかな? まぶしいけどね。」
「どの自分が一番の笑顔になれるかで、進む道を決めればいいんじゃないかな?」
「セレーネ・・・。」
「なぜ立とうとする? この力には勝てぬ! たった1人で何ができる?」
「何ができるか、分かりませんでした・・・。みんなと、出会う前は・・・。」
「でも、今は・・・、分かります・・・。」
「私は・・・、みんなと一緒に笑顔でいたい・・・。」
「だから、私は、もう自分にウソはつかない!」
「この輝きは・・・。」
「トゥインクルイマジネーションフワ!」
「ありえぬ! うおおおお! ふざけるな!」
「宇宙は我々が手に入れる! お前達に未来などない!」
「お父様・・・。私は・・・、自分で自分の未来を決めます!」
「セレーネ・・・。輝いてるって・・・。」
「みんな!」
『うん!』
「みんなの想い、重なるフワ!」
「シャイニートゥインクルペン!」
「声を重ねるフワ!」
「キラキラ!」
『トゥインクル!』
「キラキラ!」
『トゥインクル!』
『イマジネーションの輝き!』
『なりたい自分に!』
「星の力、輝くフワ!」
『想いを重ねて!』
「プリキュア! スタートゥインクル、イマジネーション!」
腕輪からはダークネストの加護が消え、ガルオウガは撤退しました。
その夜・・・、
「お父様・・・。」
「まどか。」
「私は、ひかる達と、交流を続けます。」
「分かっていないようだな。」
「はい。分かっていないから、お父様に従っていました。」
「ですが、分からないからこそ、自分で見つけたいのです。観星中にいて、みんなを知る事で、私は気付く事ができました。」
「これも、お父様のおかげです。」
「そんな勝手が通るとでも?」
「留学はどうする?」
「それも、どうするべきなのか・・・、自分で、考えます。」
「まどか・・・。待ちなさい!」
「大きくなって・・・。」
「満佳・・・。私が甘かったのか・・・? まどかは誤った判断を・・・。」
「誤りではないわ。これは、成長っていうのよ。」
「これは、1人の人間にとっては小さな1歩だが、人類にとっては・・・、大きな、飛躍である。」
今回は、これで終了です。
次回:「笑顔の迷い、えれなの迷い。」
3年生は、そろそろ進路の事を真剣に考えなくてはいけない時期に入りました。まどかは、留学の事を考え直す事にした一方、えれなはまだ進路を決めていません。
えれなは、母・かえでのような通訳になりたいようですが、家族の事を思うと、自分の希望を言い出せないようで。しかし、それが、かえでを悩ませているようです。
一体、えれなはどのような進路を選ぶのか?
今回のラッキー星座
まどかの星座・いて座は今週来ました。誕生日があった前週はラッキー星座とはなりませんでしたが、本編の内容を考えれば、今週来た方が適しているでしょうね。
公式ホームページによると「あなたらしさを忘れずに動いてみて」「もし発表するチャンスがあれば、思い切って前に出てみて」との事。自分の道は自分で決めると、厳格な父親に言えたあたり、良い感じに本編とリンクしていますね。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
まどかは、自分の未来は自分で決めたいという思いから、トゥインクルイマジネーションを見つけ、これからもひかる達と付き合い続ける事や、留学をどうするかは考え直す事を、父・冬貴に告げました。
まどかの決断は、かなり良かったと思います。留学するかしないかの答えは出なかったものの、自分の進む道は自分で決めると、まどかが初めてプリキュアになった時に大きな課題だと感じた「自由」や「意志力」に対しては、良い答えを出せたんじゃないかと思います。
やっぱり、自分の道は自分で決めるのが良いですよね。たとえ、その道が過酷であろうと。大きな回り道になったとしても。
もちろん、その途中において、何度か失敗する事もありますが、失敗したっていい。完璧でなくたっていい。大事なのは、失敗から何を学び、今後にどう活かすかであって、その連続で自分の目指していたゴールに辿り着く方が、他の誰から決めつけられた道を歩むよりも、はるかに達成感は高いと思いますね。
改めて、まどかは、ひかるに出会って、そして、自分の道を自分で決めると決意できて良かったと思います。今話放映日の前日11月23日は、まどかの誕生日。今話は、それにふさわしい良回だと感じました。
また、えれなのまどかに対するフォローも、かなり見所がありました。まどかが初めて商店街に来た時や、プルルン星に来た時といい、えれなは、まどかに良い力を与えてますよね。
冬貴は、まどかに家を継がせたいために、自分の言うとおりにしろと、まどかの自由意思を認めなかったのに対し、えれなは、笑顔が素敵だと、香久矢家の令嬢である前に、同い年の女の子だと見ていたのは良かったですね。人にはそれぞれ素敵な個性があって、その人を輝かせている。かつて、えれなが笑顔を失った時に気付いた事を今話でもまどかのために活かせていたのは、本当に良かったと感じています。
まどかは、序盤と比べると大きく変化、いや、成長したのに対し、まどかの父親・冬貴は、序盤から大して変わらなかったと思います。
もちろん、変わらない事が美しいと感じるケースもありますが、彼については、悪い意味で変わらなかったでしょう。彼は、まどかを、「香久矢まどか」という1人の少女と見るよりも、香久矢家の次期当主と見続けていたように思え、また、エリート中のエリートである事から、自分は絶対的に正しいと思い込んでいるようにも感じました。
言われた通り動く。お前を導いてきた判断は誤りではないと確信している。
冬貴は、まどかに対してそんな事を言っていましたが、確かに、香久矢家が代々名門の一家であり続けられるのは、先代の偉大な知恵をしっかり受け継いでいるからこそでしょう。ある意味、言われた通り動いてきたからであって、そして、長く名門であり続けられるからこそ、自分達の判断は、ほぼほぼ正しい。
まどかを導いてきた判断が誤りではないと確信しているのは、そういう背景があるのでしょう。
ですが、いくら名門とはいえ、やはり人間。そして、どんな人間でもミスを犯すもの。上の言う事が絶対的に正しいとは言えません。
だからこそ、疑う事も大事なように思いますね。本当にこれでいいのか、何でそれが正しいのかなどを、自分の力で納得するまで考えていく。
そうする事で、周りから言われた事が身に付きやすく、良い財産になるのでしょう。上から言われた事をただ盲目的に実行するだけでは、生きがいは得られないと思います。
冬貴が異星人調査の権限を失ったのは、そういう事なんでしょう。
上から調査しろと言われたから、したまで。上からの指示に淡々と動いてきただけであり、やりがいを感じてないと上から判断されたのでしょうね。
そう思うと、名門一家の人間として生まれた事が哀れなように感じます。
まどかメイン回なのに、まどかの事よりも父親の事ばかり語っちゃいましたね。
でも、まあ、彼も、まどかの成長に欠かせない良いキャラだったと思います。厳格な性格はまったく変わりはしませんでしたが、だからこそ、自分の道は自分で決めると、まどかが言った時は「よく言った!」と感動できたんじゃないかと思っています。もし、ストーリー途中で甘いところを見せていたら、今話の感動度は少し下がっていたかもしれません。
彼は悪い意味で変わらなかったと、先程は述べましたが、今話の感動を考えれば、良い意味だったのかな、と感じています。なんのこっちゃって感じですが。(笑)
さて、次回は、えれなメイン回。残り話数的に、次回が最後のえれなメイン回でしょう。
話の内容は、自分の進路について悩む話。えれなは、6人きょうだいの中の第1子。自分の進学したい高校がある一方、弟や妹達の事が放っておけないと、家業に専念したいと考えているかもしれないでしょう。
果たして、えれなは、どんな道を歩むのか? えれな1人だけでは決めかねる事ゆえ、周りのフォローにも注目したいもの。どんな道を選ぶにせよ、最後は、えれなの最大の魅力である「笑顔」で締める事に期待したいと思います。
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ということで彼女のお当番回でございます。
パパンに逆らわず、敷かれたレールを歩くだけだったこれまで。
それでいいのか、一度しかない自分の人生。
真剣に悩むのは成長へのステップ。
これからの進む道は自分の意志で。
きちんとパパンに伝えて、まどかさんすっきりいいお顔。
えれなさんの素敵んぐアドバイスが大きな支えに。
前向きになれる言葉選びがほんとうまいな...
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…にしても、今回の戦闘シーンの作画がすごかったですね。普段は作画についてはあまり語りませんが、90年代...