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やがて君になる

やがて君になる 第13話「終着駅まで/灯台」感想

終わってしまった。2期はよ……はよ……

 
 
登場人物
酒原(さけはら):このブログの助手。中の人が実は神酒原ってことは口が裂けても言えない。
神酒原(みきはら):このブログの管理人。水族館でクラゲで百合といえば、『レビュースタァライト』もよかったよね。


酒原      「2期はよって言うけどさ、その支援はしてるのか?」

神酒原   「BDのことか?」

酒原      「そう」

神酒原   「買ってない」

酒原      「お前どの口が言うねん」

神酒原   「いいだろ別に! BD買わなくても2期を願う権利はあるよ! それに原作を買った」

酒原      「ほう?」

神酒原   「僕がアニメを見て原作漫画を買うのは、実を言うと人生で初めてなんだ」

酒原      「そうなのか。でもBDも買えよ」

神酒原   「欲しいよ? めちゃくちゃ欲しい……でも高いじゃん……」


第12話の話

神酒原   「実を言うと12話の記事を書いていなくてね。何か叫びたくて仕方ないんだ」

酒原      「何かだって? どうせBパートのベッドシーンだろ」

神酒原   「ちちち違うわ。そのあと、燈子を見送ってからこよみに脚本変更の話をする一連のシーンだよ」

酒原      「そうか」

神酒原   「ついに侑が動き出した! 先輩を変えるために! 自分の気持ちを手放さないために! ここまで苦しい思いをしてきたけど、今回もベッドの上で『言葉にならない』苦しみを味わったけど、これからはそうじゃないと決意した。いやぁ、痺れたよね。侑ちゃんかっけぇよ」

酒原      「それには大きな困難が伴うだろうし、劇の脚本変更がまず大変だろうけどな」

神酒原   「きっとそうだろうね。でも、特別が分からない、キスをされても何も感じなかった侑が『特別』を手にして、それを手放したくなくて、必死にもがこうと動き出した。これは本当に感無量だ。その後は「2期を待ってね」状態なのがもどかしいけど、1期はここまででいい区切りだよね。あとやっぱりベッドシーンだよね」

酒原      「…………」

神酒原   「いや、黙りたい気持ちは分かる。でも待って。真面目な話をするから」

酒原      「そうかい」

神酒原   「ああやってキスをして、抱き合って話を聞いて、手を握って髪をなでる。好き合っている2人はきっと、幸せなはずだ。燈子は間違いなく(侑の気持ちを知らずに)幸せを感じていただろうし、侑だってもう燈子は特別、触れ合えることに心が踊らないわけがない。……が、侑はその気持ちを言葉に出すことはできないし、自分から求めることもできない。触れるのもキスをするのも、それはただの「優しさ」で、「好き」という気持ちは封印したまま。こんな残酷なことってないよね……。だから今回、侑が先輩を変えようと決意して、2人が本当の意味で幸せに触れ合える未来が訪れたらいいって心の底から思ったんだ」

酒原      「つまりお前は、イチャラブが見たいと」

神酒原   「そうとも言う」

酒原      「さいですか」

神酒原   「侑の言葉を徹底的に閉じ込めてきたのにラブシーンがけっこう多いこの作品だからさ、結末に近づけばきっとそんなシーンもあるだろ?」

酒原      「お前原作買ったんじゃないの」

神酒原   「アニメ化部分以降はまだ見てない。これから読む」


道に迷う燈子、を導く侑

神酒原   「とはいえ最終回でもイチャイチャがあったので嬉しい」

酒原      「お前はいつも平常運転だな」

神酒原   「その前に燈子の話を」

酒原      「おう」

神酒原   「市ヶ谷さんに姉の知らない一面を突きつけられてから迷い始めた燈子だけど、そのせいかな、今回始めて『劇が終わったらどうするのか?』問題に自分で気がついたね」

酒原      「お墓参りで、駅のホームで、2回もそのシーンあったな」

神酒原   「『ヤマノススメ』でいう「思い出の谷川岳に登ったら私たちどうなっちゃうの?」問題みたいな?」

酒原      「それはまた違うだろ」

神酒原   「視聴者はわりと前からこの問題を知ってたし、侑だってまさにその問題を投げかけてたけど、燈子が自分で思い当たったのはいいことかもしれない。劇が終わるまでこの問題に気づかず、そのタイミングで自分を見失ってしまうと悲惨だったよね」

酒原      「そういう意味では、「侑のことを好きな自分」がいることが大きいのかもな」

神酒原   「確かに。燈子が迷ってしまってるのは、偽りの姿で自分を覆ってしまってるからだと思うんだけど、侑から見ればどれも燈子なんだよなぁ。どれも『わたしの好きなもの』なわけで」

酒原      「やはり、燈子が迷子から抜け出して自分のことを肯定できるようになるには、侑の力が必要か」

神酒原   「そうなると思う。この構図が尊いよね……この作品本当に神がかってるわ……」

酒原      「侑は今の燈子が好きなわけだから、姉を演じること自体には否定的ではないよな」

神酒原   「そこがまた侑のいいところ! 侑は終着駅まで行くのも悪くない、って言ってるよね。でも自分としては燈子に変わって欲しいから、乗り換えをオススメしてる。無理に変える気はないようだ。燈子がそのまま終着駅へ行くようなら、そこからまた違う道を始める提案をするつもりなのかもしれない」

酒原      「侑ちゃん優しすぎない?」

神酒原   「それな。最初から侑は優しかったけど、今回も抜群に優しかったし、しかもその優しさは『特別』を見つけたことで進化してる。イケメンかよ……燈子はこの幸せに早く気づくべき……


水族館デート

神酒原   「ストーリー的にもいろいろな見所のあった水族館デートだけど、ただ2人がイチャイチャ楽しんでるだけのシーンも多くて、とっっっっっってもよかった」

酒原      「侑はめっちゃ楽しそうだったな」

神酒原   「水族館が楽しくて、クラゲやメンダコが好きなのも本当だろうけど、燈子と一緒に遊べるのが楽しいんだろうなぁ。天使だった。イケメンで天使。どうなってんの?」

酒原      「知るかよ。一方で今回も、気持ちを押し殺すシーンはいくつかあったな」

神酒原   「『好き』と言われたところ、燈子の矛盾に眉がぴくりと動いたところ、とかかね。確かにそうだが、今の侑は気持ちがだいぶ前向きだから、見てて前ほど「うわぁぁぁぁぁ」とはならないな

酒原      「明るい雰囲気の話を最後に持ってきたのは上手いな」

神酒原   「上手い。この後はまた別の大変なことがあるだろうし。はぁぁぁぁぁぁ、早く2期こないかなぁぁぁぁぁ」

酒原      「原作読めよ」

神酒原   「読むが、原作を買ってみて分かった、アニメ版は本当に出来がいいんだ。これは続きもアニメで見られなきゃ困る」

酒原      「じゃあ円盤だな」

神酒原   「それは……ぐぬぬ……」


総まとめ

酒原      「で、『やがて君になる』全13話を見終わったが、どうだったよ?

神酒原   「2018年で最高峰のアニメが最後の最後に登場した、って感じだったね」

酒原      「ほう。そこまで言うか」

神酒原   「でも待って! 『宇宙よりも遠い場所』があった。『よりもい』はさすがに強いぞ。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も強い」

酒原      「どっちなんだよ」

神酒原   「3大神ってことで」

酒原      「最高峰は分かった。具体的には?」

神酒原   「丁寧なセリフ回しと映像演出による心理描写は、群を抜いていたよね。百合モノだと思って見始めたけど、恋愛作品としてここまでの出来だとは完全に予想外だった。星や水を『特別』に見立てた演出もすごかったし、電車の演出も最高だし、ストーリー展開もいちいち楽しい。何より、2人の行く末を本当に知りたいと思えた。侑と燈子が幸せになれなきゃ嫌だ」

酒原      「バッドエンドになったらどうする?」

神酒原   「うっ……さすがにないだろうけど、ここまで実のところ状況が悪くなったことがないから、一度大きな落ち込みはあるかもしれん……」

酒原      「キャラクター的にはどうよ。どうせ侑なんだろうけど」

神酒原   「なんで先に言っちゃうの?」

酒原      「だってお前小さくて可愛い子好きじゃん」

神酒原   「否定はしないけどね。いやぁ、侑は本当にいい主人公だよ。もちろん可愛いし、ところどころ真剣にかっこいいし、よく考えてキャラクター像が作られてるなぁと思う。あとは、侑がすごすぎて隠れてしまいがちになるけど、燈子もなかなかすごいと思うんだよね」

酒原      「それはどういう?」

神酒原   「姉の死からこじれまくってる燈子だけど、今回自分でも言ってたように、侑のことを好きな気持ちは本物だ。そしてその惜しみない愛情表現とひたむきに頑張る姿で、特別が分からない侑を見事に落としてしまった。僕はけっこう、侑の特別が分からないことも難物で、ここを乗り越えるのもかなり時間がかかると思ってたんだ」

酒原      「その結果、侑は心を引き裂かれるような思いをするわけだがな」

神酒原   「そうなんだけどね。だけど姉の姿を目指してここまで立派な生徒会長になったのは燈子の実力だし、侑はもちろんすごい子だけど、燈子もいいキャラクターだと思うんだ」

酒原      「この2人だからこその物語、っていう感じだよな」

神酒原   「そう! だから幸せになってもらわなくちゃ困るんだ」

酒原      「アニメはいったん13話で終了、ということになったが」

神酒原   「2期はぜひやってもらわないと困るが、1期の部分もすごくよくまとまってたし、何より極上のドラマが見られた! 『やがて君になる』に出会えてよかったと本気で思えるよ」

酒原      「最後に一言」

神酒原   「お父さんは果たしてひっくり返るのか……


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