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やがて君になる

やがて君になる 第11話「三角形の重心/導火」感想

侑の表情に心えぐられる。

 
 
登場人物
酒原(さけはら):このブログの助手。中の人が実は神酒原ってことは口が裂けても言えない。
神酒原(みきはら):このブログの管理人。学生時代には何回かの合宿を経験してるけど、いい思い出は少ないかもしれない。


神酒原   「お風呂のシーンだけどさ」

酒原      「おう」

神酒原   「けっこう煩悩が飛び出しちゃうんだね」

酒原      「まぁそりゃ、好きな人の裸は気になっちゃうだろ。そこに異性愛も同性愛も関係ないさ」

神酒原   「そうだね。おまけに燈子はけっこう性欲強いもんね」

酒原      「お前何を言い出すの? まぁそうかもしれないけど」

神酒原   「侑のほうもチラッと頬を赤らめちゃって、意識してんじゃん! つら……」

酒原      「いきなりテンション落ちるのやめない?」


意外に冷静な侑

神酒原   「今回見ててさ」

酒原      「おう」

神酒原   「侑ってなんか、かなり冷静だなって思ったんだ」

酒原      「??? 確かにそういう性格だが」

神酒原   「じゃなくて、体育祭で完全に落ちたじゃん? だけどその恋心はどこにも行けないことを知ってて、閉じ込めたじゃん? こんなにつらいことはないのに、実際つらさを感じているはずなのに、弱音を吐いたり取り乱したり、燈子の前で態度を変えたりしない」

酒原      「ちょっと変えてるけどな」

神酒原   「いちいち水を差すなよ。……この冷静さがさ、僕はなかなか怖いんだ」

酒原      「いつか爆発しそう?」

神酒原   「うん……でもそんな感じのシーンを楽しみにしている僕もいる……」

酒原      「爆発するかは分からんが、実際、どんどん追い詰められてるもんな」

神酒原   「今回も燈子の憂いの表情を見て、何もできなかった。花火のシーンはもしかしたら、分岐点と言っていいかもしれないね」

酒原      「一緒に空を見上げる燈子とさやか、それを遠くから見る侑、の図は確信的だったな」


最後の表情

神酒原   「槇くんと堂島の会話でさ、『あの3人なら……』って別々の想像をするシーンがあったじゃん」

酒原      「あったな」

神酒原   「あそこの槇くんの想像、今後の展開を予見しているようで、すげぇなって思ったんだ」

酒原      「予見? 槇くんのほうが人間観察できてるよね、ってくらいじゃないのか」

神酒原   「まぁ、そのくらいのシーンかもしれないんだけどさ。ほら、槇くんの想像では侑とさやかがバチバチしてたじゃん」

酒原      「してたな」

神酒原   「さやかのほうは警戒しているかもだが、この時点で侑はさやかにバチバチしてないと思うんだよね。たぶん」

酒原      「たぶんかよ」

神酒原   「たぶんだ。でも花火のシーンでさ、まさに2人が夜空を見上げていて侑が遠くから見ているシーン、あそこでたぶん嫉妬心が生まれてるよね」

酒原      「そういう解釈か。侑は無表情だったな」

神酒原   「それ! そのシーンまではさ、燈子を見てすごく心配そうな顔をしていたのにさ、ここにきて無表情だよ。侑はこれまで表情をあえて消すことはなかったのに、ここで表情を押し込んだんだ。おそらく、押し込まなければ余計なものまで溢れてしまう、そんな強い感情の摩擦があったはずだ。まさに嫉妬心だと思うんだけど、少なくとも、侑はこれまで経験したことのない心の揺さぶりを感じている……はず……」

酒原      「尻すぼみになるのな」

神酒原   「なんにしても無表情だからね、そこから心情を読み取るのは難しい。まぁ僕の考えが合ってるんだとしたら、侑は『特別を知らない』状態から、それは多くの感情の波にさらされてるよね。それでもなお無表情に押し込める、このメンタルの強さよ。これがまた見ててつらいんだな……」

酒原      「お前『つらい』ばっか言ってんな」

神酒原   「つらみの描写が秀逸すぎてな。でもそのぶん、次の展開が楽しみで仕方ないんだ!」


燈子もピンチ

神酒原   「今まで、『侑ばっかり理不尽な状況に追い込まれて、自分は侑の気も知らないで呑気に侑の優しさに甘えやがって! 1人だけ楽しいなんてズルいぞ!』なんて思ってたんだけど」

酒原      「お、おう」

神酒原   「今回は燈子もさすがに不憫だった……」

酒原      「姉とは似てないって、ハッキリ言われちゃったな」

神酒原   「これまで信じていたもの、目指してきたもの、今の自分を守っているものが一気に崩れ去ったんだ。市ヶ谷さんが語って聞かせるシーンは見てるこっちにも響いた」

酒原      「それで助けを求めたくても、侑に話すのをためらっちゃったな」

神酒原   「あそこは確かにためらっちゃう。が、お互いを苦しい状況に追い込んじゃったよね……」

酒原      「でも燈子はさやかに少し話したよな。あれでちょっとは楽になったのか?」

神酒原   「んー、どうだろう? 一時的にはそうかもしれないが、それでも燈子はさやかを『踏み込んでこない親友』だと思ってるだろうから、焼け石に水なんじゃないかな。なんにせよ、ここは次回を見なけりゃ分からないな」

酒原      「皮肉にも、劇のヒロインと似たような状況になっちゃったな」

神酒原   「ほんとそこは、作劇が上手い! 生徒会劇がそのまま予定通りに行くとは思ってなかったけど、こんなふうに展開するとはなぁ」


でも基本的には楽しい

神酒原   「『やがて君になる』のいいところは、基本的には雰囲気が明るいところだよね

酒原      「確かにな」

神酒原   「2泊3日の合宿、楽しいシーンの目白押しで超楽しい。夜の布団で三者三様に我慢するところとか大好き」

酒原      「待って、そこはつらいシーンじゃないの?」

神酒原   「でも「3人でよかった」のセリフはギャグじみてたじゃん。笑っちゃったよね」

酒原      「まぁそうかもしれんが」

神酒原   「お風呂のシーンも好きよ」

酒原      「それはさっき話したろ」

神酒原   「ちゃうねん! 探り合いが始まる前にササッと脱いじゃう侑のサバサバ感がすっごく好きやねん」

酒原      「まぁ、残り2人は若干探り合いを始めてたしな。でも本音はどうせ下着姿なんだろ?」

神酒原   「そそそそんなことないわ」

酒原      「「意外とある」って言ってたが、侑の体はけっこう細身だったな」

神酒原   「細身だった! ああいうの好きだわ」

酒原      「そうか好きか」

神酒原   「はっ! 何言わせてんだよ」

酒原      「劇関連で好きなシーンとかないの?」

神酒原   「こよみが結末に納得いってないところ、気持ち分かる」

酒原      「こよみか。恋人の話す自分を選択する、ってやつだな」

神酒原   「実際に作中でどんな結末に変更するかは分からないが、違和感があるとすれば、物語序盤で提起された問題にそのまま答えるっていう単調さじゃないかな」

酒原      「???」

神酒原   「少女は記憶喪失で、見舞いに来る人が話す少女像はみんな違ってて、本当の自分はどっちなのか迷うわけだろ? そこで1人を選択して終わるのは、さすがに予定調和すぎる。どれか1つの少女像を選ぶのではない、別の選択肢をゴールにするのが物語としては上手いと思うね」

酒原      「そんな感じになるのかね」

神酒原   「そこは分からんが、今こよみが違和感抱えてるなら、これは変更される展開でしょ。生徒会劇がどんな顛末になるのか、侑と燈子の関係にどう影響するのか、ほんと楽しみだよ」

酒原      「そうかそうか。他には?」

神酒原   「堂島が花火で文字書こうって言い出したときの侑の「なんて書くの?」が可愛くて好き」

酒原      「お、おう、話飛んだな」

神酒原   「侑の男子との距離感が地味に好き……あんなん僕だったら惚れちゃうわ……」

酒原      「侑人気、地味に高そうだよな」

神酒原   「高いと思う。でも侑には早いとこ燈子先輩を攻略して欲しい」

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