At your own risk
21.04.2004, 20:34:23 -edit-
id:guideさまに、自己責任と標題の件についてトラバ。
まぁ、端的に説明されてるのは、Cheeky's Gardenさまの「UK雑記帳」あたりでしょうか。引用ちょっちめんどくさそうなので、リンクから辿ってくださればと。ないしは日本語でぐぐれ。
もうちょっと分かり易いところで、こんな看板をリンクしてみる。
(情報元:とさまる研究学園都市さま)。
要するに、「危険」という看板を日本政府がイラクとかその他の危険地に立てられないから、渡航安全情報を出しており、その意味では下記の3人に対して、イラクへの渡航は「at your own risk」である、と通知していると言えるのでしょう。その上で、リスクを冒して渡っちゃった人は、それに伴う損害や苦痛は自分が負う必要があります。一方で、渡った人が背負ったリスクと言うのは、自分の損害に関してですし、また免責されるべき国家は本来自身でリスクを払うと意思表示した人を助ける筋合いは本来ありません。
で、ここからちょっと議論が分かれるかも知れないのですが、
「何故、政府は助けるか」
というと、それは「他の国民に示しをつける」という意味合いはあろうかと思います。いや、勿論政治的な意図もあるだろうけど、別にあんな犯行声明出されなくても放置は流石になかったろうし。つまり、少々の馬鹿をした人間でも助けてやらんでもないという「自国民の保護」という原則を内外に周知する、というのが最大の目的であるのでしょう。
助けてるのは「被害者たちに責任がないから」ではないし、逆に「国に責任がないから」助けることをしない、ってものでもない、と。また、被害者の責任とは自分の負ったリスクで自分にキズになる範囲であり、国の救援活動というのはその「本人たちの責任」とは独立したもの、つまり国が国と国民のために支払って行うものなのだから、他の国民が救援費用を弁償しろみたいなことを言うのも筋違いなんじゃないでしょうか。その辺が、自己責任議論の中で微妙に置いてけぼりになってる部分ではないかと思われますね。
◆と、ここまで書いた後に。
滅・こぉる@たそがれSpringPointさまのエントリで、「自業自得」と「自己責任」についての考察が。ちょっとこれを援用してみると、「At your own risk」っていうことばは、予測可能な自業自得についての提示を含む、という性質のものなんだろうな。あんまり「規範的概念」は含んでないと思う。
◆さらに追記(翌日)。
charlie@Soul for Saleさまのエントリにおいても、この件が本質的にTake Riskであること、一方でRiskの意味合いについては操作可能であるという指摘および、「責任を負わせる」議論は「別の誰かの責任を無責任化する」ことと表裏一体であることに関しての示唆が記されています。
まぁ、端的に説明されてるのは、Cheeky's Gardenさまの「UK雑記帳」あたりでしょうか。引用ちょっちめんどくさそうなので、リンクから辿ってくださればと。ないしは日本語でぐぐれ。
もうちょっと分かり易いところで、こんな看板をリンクしてみる。
(情報元:とさまる研究学園都市さま)。
要するに、「危険」という看板を日本政府がイラクとかその他の危険地に立てられないから、渡航安全情報を出しており、その意味では下記の3人に対して、イラクへの渡航は「at your own risk」である、と通知していると言えるのでしょう。その上で、リスクを冒して渡っちゃった人は、それに伴う損害や苦痛は自分が負う必要があります。一方で、渡った人が背負ったリスクと言うのは、自分の損害に関してですし、また免責されるべき国家は本来自身でリスクを払うと意思表示した人を助ける筋合いは本来ありません。
で、ここからちょっと議論が分かれるかも知れないのですが、
「何故、政府は助けるか」
というと、それは「他の国民に示しをつける」という意味合いはあろうかと思います。いや、勿論政治的な意図もあるだろうけど、別にあんな犯行声明出されなくても放置は流石になかったろうし。つまり、少々の馬鹿をした人間でも助けてやらんでもないという「自国民の保護」という原則を内外に周知する、というのが最大の目的であるのでしょう。
助けてるのは「被害者たちに責任がないから」ではないし、逆に「国に責任がないから」助けることをしない、ってものでもない、と。また、被害者の責任とは自分の負ったリスクで自分にキズになる範囲であり、国の救援活動というのはその「本人たちの責任」とは独立したもの、つまり国が国と国民のために支払って行うものなのだから、他の国民が救援費用を弁償しろみたいなことを言うのも筋違いなんじゃないでしょうか。その辺が、自己責任議論の中で微妙に置いてけぼりになってる部分ではないかと思われますね。
◆と、ここまで書いた後に。
滅・こぉる@たそがれSpringPointさまのエントリで、「自業自得」と「自己責任」についての考察が。ちょっとこれを援用してみると、「At your own risk」っていうことばは、予測可能な自業自得についての提示を含む、という性質のものなんだろうな。あんまり「規範的概念」は含んでないと思う。
◆さらに追記(翌日)。
charlie@Soul for Saleさまのエントリにおいても、この件が本質的にTake Riskであること、一方でRiskの意味合いについては操作可能であるという指摘および、「責任を負わせる」議論は「別の誰かの責任を無責任化する」ことと表裏一体であることに関しての示唆が記されています。
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