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『MarkeZine』(雑誌)

第108号(2024年12月号)
特集「2025年・広告の出し先」

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MarkeZine BOOKS(マーケジン・ブックス)は、激動の時代を生き抜くビジネスパーソンに向けた、マーケティング分野の新しい定番書シリーズです。

書評

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ページに映えるキラーショット撮影方法

ノンクリエイターでもプロっぽい写真を撮る方法 ズーム、露出補正、ホワイトバランスの3機能だけで変わります


 写真コンテンツ全盛時代、ノンクリエイターも「写真下手だから」なんて言い訳は通用しません。「うまい写真」でなく、サイトコンセプトをより明確に伝えるための「キラーショット」撮影方法をプロカメラマンが教えます。

Web写真力を上げる!「キラーショット構図」の作り方とは

 事前準備とセッティングが済めば、あとはいよいよ撮影です。実際にレンズをのぞき、構図を決めていきましょう。

「リゾート地発の石窯パン」というコンセプトでセッティングが完了したセット。
この被写体にレンズを向けて撮影します。

STEP1:配置を調整しながら、汚れなどのチェックも

 セッティングはあくまでも大まかな配置です。実際にレンズをのぞき、微調整をしていきます。よりよい配置にするのはもちろん、汚れや不要なものが入っていないかなどのチェックも行いましょう。

ズームレンズを広角にして撮影。セットの大きさをはみ出して写ってしまいました。
見せたい部分だけが写るように写る範囲に気を付けるのがポイント。

STEP2:ズームレンズは近い・遠いだけじゃない!画面の範囲と形状をチェック

 次に、画面の範囲をチェックします。ズームレンズは広角(焦点距離が近い)にするほど広い範囲が入り、望遠側(焦点距離が遠い)にするほど範囲は狭まります。このズームレンズの使い方を意識しながらフレーム位置を判断します。

 広角側にすれば広範囲が入ります。ただ、広い範囲が写ることで見せたくはないものまで写ってしまうことも。また、広角になるほど被写体が樽状に形が歪んで写りやすくなるので、被写体の形の表現にこだわる場合は要注意。現物と近い形状に撮りたいなら、望遠のほうがオススメです。

被写体をやや上の位置から見せた例。被写体のパンの大きさが見てわかる写し方です。

STEP3:被写体の形や大きさにあわせて、レンズの位置を調整する

 フレームの範囲が決まったら、レンズの位置も確認します。やや上から俯瞰気味で撮る場合、セットを上から見せることになるので全体像が写りやすくなります。被写体の形や大きさをはっきりと見せたい場合は、上のレンズ位置から撮影するのがいいでしょう。

レンズの位置をやや下げて撮影した例。
上の写真と比較すると同じセットでも見え方が変わっているのがわかります。
被写体をどのように表現するかでレンズ位置も変化させるのがポイント。

 被写体にあまり厚みがない場合や本のように表紙が写ればいいというときは、被写体と水平または少し上の位置からレンズを向けて撮ります。メインの被写体以外の、演出用の小物をボケさせて撮る場合も、この位置からレンズを向けたほうがよくわかります。

 同じセットを撮影してもレンズを向ける位置が変わるだけで見せ方が大きく変化します。どの位置で撮影をするかは、最初に決めたコンセプトを思い出し被写体のどの部分を見せたいのかにより判断するのがよいでしょう。

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瀬川 陣市(セガワ ジンイチ)

フォトグラファー、写真撮影講師。米国ウィスコンシン州立大学等で写真を習得。帰国後、商業写真撮影、フォトカードグッズ制作など広く写真を使った活動をする。旅写真など紀行物撮影を得意とする。企業、団体からのピンポイントに応じた写真撮影講座、執筆を展開中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2012/12/25 15:33 https://markezine.jp/article/detail/16861
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