氷菓 5話「歴史ある古典部の真実」
の感想を
省エネ主義者は珍しく自分から推理をし、それをした自分を不思議に思う
ふとしたところから思いがけない英雄談へのヒントが舞い降りた
「折木」は、欠けた推理を補足しようとする
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あらすじ
省エネな「折木」が珍しく自ら行動した
そんな自分をバラ色に憧れたんだろうと納得する…
だが話はそれで出は終わらず、アネキからあの英雄談の事を短編的に聞き
自分の推理との矛盾に気がつき、あの推論はまだ終わっていない事に気がつく
「折木」は欠けた部分の情報を
氷菓2号のあの文章を書いた「糸魚川先生」に、45年前の事を尋ねる
「糸魚川先生」から語られた真実は、「折木」の推測と大体あってはいたが
実際の状況は、決して英雄談の様なものではなかった
叔父「関谷」は、進んで生徒たちの盾になったのではなかったのだ…
そして最後の謎、文集の”氷菓”には「関谷」の悲痛な叫びが隠されていた
「える」は、そして幼き頃の涙の意味を思い出す…
生きたまま叫ぶことすらできなかった叔父の恐怖への涙だった
「方太郎はバラ色がうらやましかったのかい?」 「そうかもな」
省エネを豪語していた「折木」も
内心はキラキラしている光景に憧れていたんだな
それに加わるために頭ひねって推理するか、ずいぶん不格好な方法を取るもんだ
効率的な行動を推奨している人物が、あえて非効率を憧れるってのもおかしな話だよね
だが、その気持ち、なんとなくだがわかるぞ!!
途中でお腹一杯になって気持ち悪くなる事が分かっているのに、ケーキを馬鹿食いしてしまうアレだよね
・・・ちょっと違うかな?
非効率と分かっていても、面白くないと頭では分かっていても
となりの家の庭に興味が湧いてしまう
やる気の無さMAXのように見える省エネ主義者だったけど
やっぱり青春を思いっきり馳せたい、一人の年頃の学生なんだろうね
「真剣だったんですね…」 「想像もつかないよね」 「駄々をこねていた様なもの」
一見して英雄弾のようにも聞こえる事も
蓋を開けてみれば、醜い悲惨な語り継ぐことをしなかった事もうなずける、生贄のお話
やはり『 英雄談ではなかった 』に大きな意思が隠されていたんだな
トカゲのしっぽ切りのような、見せしめの犠牲
自ら生徒の盾にになったのではなく、「関谷」という盾で生徒達は自分たちの身をを守っただけ
「叔父」の青春を、見事に食いつぶした末路の物語だったんだな
文化祭の通り名「かんや祭」の書き「関谷祭」
これは生徒たちが犠牲にしてしまった「関谷」への、罪滅ぼしのために名付けたのかもしれない
でもよく考えたらおかしな話だよね
自分たちが背負うはずの行動の責任を一方的に「関谷」に覆い被せ、押し殺しておきながら
後々「関谷」を英雄と祭り上げるなんて
そんな事をしたって「関谷」は喜ぶはずはないし、それで行った罪が消えるはずもない
「福部」の言った通り、まさしく欺瞞 ”自己欺瞞(じこぎまん)”だよ
(自己欺瞞:意味 自分で自分の心をあざむくこと。
自分の良心や本心に反しているのを知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。)goo辞典引用
「私は生きたまま死ぬのが怖くて泣いたんです」
全校生徒の燃え上がる熱意の盾にされ、ケジメを要求する先生たちの見せしめにされ
悲劇… 犠牲… 生贄…
そんなのよりもっとたちの悪く、誰からの救いもない
まさに地獄、”生き地獄”に「関谷」は突き落とされたんだろうな
手足を動かせない悲鳴なんてもってのほか、自分を押し殺され青春を喰われ全てに潰された
「える」が泣いたのもある意味分かるかもしれない
子供には重すぎる、想像も絶するようなその怒りを直に受けためたのだから…
そして『氷菓』の隠された意味 『 I scream (アイ スクリーム)』
調べてみたが、scream単体に恐怖や苦痛の悲鳴をいう意味があるらしい
「叔父」は一言に、全ての自分の怒りや苦しみを込めたんだろうね…
声も上げられず押しつぶされた「関谷」の、最初で最後 ゆいつの”悲鳴”だったんだろう
自分が弱いがゆえに、押し殺される恐怖か…
想像もしたくないな… その恐怖は…
味方もいなず救いも無く降り注ぐ圧力を、あの時の「叔父」は一人で背負っていたんだもんな…
「すみませんまだよく分からないんです」 「いいさ、俺も同じだし」
「将来どうでもいいなんて思いたくない」か~
45年前の真実を知りたかった理由は色々あると思うけど
「える」は最初にその言葉が思い浮かんだんだな、「今を生きるか」悪くない一言だな
肝が据わっていそうな「える」だけど
えるはえるなりに、もがき苦しんで答えを探していたんだな
もがき苦しんで前に進むと言うと、まさに青春そのものだな
「える」の青春を謳歌していたって事かな?
「える」の燃費の悪い推理に付き合わされたり、「関谷」の失った青春に触れてたり
この短い間に「折木」はずいぶんと濃い経験をしたもんだ
そんな刺激が、省エネ主義者に効率が悪いことも悪くはないのかもと思わせたようだ
小さな一歩だけど、不動のが好きな「折木」にとっては大きかったのかも
この経験が、今後の元省エネ主義者の行動にどう変化をつけいていくか見のもだね~
”2人の青春が重なる時、物語は始まる!!” なんてね♪ 今日この頃~
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