THE IDOLM@STER
THE IDOLM@STER #08 『しあわせへの回り道』 感想
愛のある幸せを願うからこそ、他人の不幸は見逃せない。
自分だけじゃなく、みんなで一緒に。そんな彼女の優しさ。
「誰かに幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。」
そう、とある魔法少女は言いました。
確かに何かに対し “幸せを願う” ってそういった側面もあるかも知れませんよね。
というか否応にそうなってしまうことってやっぱりはるはずで、
自分の想いの犠牲になる想いってどこかにあったりするものなのだと思います。
それはきっと色々なことに対して当てはめることのできる一つの成り行きでもあるわけですけど、
どうしたって “両方” を選ぶことの出来ない選択ってどこかで待ち受けているんですよね。
だからまぁ “呪う” とまで言い切るのは言い過ぎなのかも知れませんけど、やっぱりそれぞれの
幸せってどこかで不幸をももたらしていて、誰かを傷つけてしまっているのかも知れない。
それは例えば、竜宮小町にあの3人が選ばれた半面で美貴が落ち込んでしまっていたみたいな、
そういったことも含めて。
大きなこと、些細なことでも、そういった負の感情って生まれてしまっている可能性がある。
だからそういった面で言えば、あずさんもまたその例外ではないわけで、やっぱり彼女も
どっちを優先すればいいのかという疑問はしっかり持って動いているんですよね。
一回一回、先を急いでいるということを強調して、その重要性を毎回天秤に掛けている。
故に彼女もまたどちらかを犠牲にするという選択を必然的にしてしまっているわけだけど、
でも彼女って、その犠牲の対象を必ず自分自身にすることで問題を解決しているわけで、
個人的にはそこが凄いなぁって思えるんです。
仕事という彼女にとってみれば今一番大切なそのチャンスをほったらかしにするということが
どれだけまずいことなのかというのはきっと彼女も分かっていたのだけれど、
それでも目の前にある不幸を救ってあげたいと考えられる彼女の優しさ。
言葉にすれば簡単なことのようでも、実際にそれを行動に移すことって凄く難しいはずです。
もちろん、彼女が犠牲にしているものって自分自身のことだけでもなくて、それは真や美貴、
そしてプロデューサーの時間だったりもして、もっと言えば765プロの信頼をも犠牲にしている。
まぁそれでも、今回は誘拐もどきという致し方のない出来事があったからこそなわけで、
そこまで言ってしまうのもどうかなっていう部分はあるわけなんですけど、
でも最悪を考えればそういうことにだって発展しかねないわけなんです。それは否定できない。
けれど、彼女はそういったことを考慮してもそこには囚われず、多くの不幸を幸せに
変えるためだけにあそこまで懸命になりながら奔走した。
言い換えればそれは、“自分の幸せより、他人の幸せを願う” という優しさに満ちた慈悲深さで
あって、むしろそれこそが彼女の持つ最大の魅力であるのだと言えるのかも知れません。
そして、それは彼女の行動の一つ一つからよく滲み出ていることでもあるんですよね。
竜宮小町が結成を迎えた時に、彼女が髪の毛を切ってきたこともそうで、その行動自体に
大きな理由があったわけでは決してないのですけど、でも彼女は 「バランス」 を考えてと
そう言ったわけです。
まぁこの場合は彼女も周りから若く見られるということでWIN×WINの関係でもあったのだと
思えるわけなんですけど、それでも “何かのために彼女が動いた” のは確かなんですよ。
そして今回のラストでも彼女は別にあの集団から逃げていたわけでもなく、ましてや
自分のために走っていたわけじゃなく、その目にはあの新婦の姿しか映り込んでいなかった。
ただただ指輪を返すためだけに。誰かの不幸を振り払うためだけに。
そんな彼女の一途な姿は本当に輝いていたし、とても魅力的だったのではと思います。
また、そういった彼女の行動が結果的には巡り巡ってまた一つの大きな幸せを生み出した。
もう不幸な結末しか迎えられないはずだった石油王の婚約話が奇跡的な大逆転を起こして
一つの幸せな形へと姿を変えたわけです。
だからようは、確かに誰かの不幸の上に幸せって立っているのかも知れないわけですけど、
でもそれって傍から観たらの様相であるだけで、本人からしてみれば不幸でもなんでもない
のかも知れないんですよね。むしろ誰かを笑顔にすることがその人の幸せになることだって
あったりするわけで、そんな聖母のような考え方を持っている人だって必ずどこかにいたりする。
そして今回の話で言えばそれがあずささんという一人の女性であったわけで、そういったことは
噴水の中央に聖母の像を立たせることでも如実にそのことを表現していたのではと思います。
加えて、そんな “誰かのために” という姿勢で居続けられる彼女だからこそ、きっといつかは
彼女自身も幸せになれる日がくるんじゃないかなって。そう思えますよね。
というかそう思いたいですよ。多分、彼女のその優しさってアイドルとして活躍していく中でも
存分に発揮される強みだと思いますし、ファンの人に多くの幸せを与えてくれるはず。
でも、そんな彼女だからこそ、きっと多くの人から “あずささんも幸せになって欲しい” という大きくて熱い想いを送ってもらえるはずで、今の “そう思いたい” というこの気持ちもおそらくはそういうものと一緒なのだと思います。
故に、彼女にいつ幸せが訪れるのかは分からないですけど、その時が来るまで全力で
あずささんのことを応援していってあげたいなぁと思います。
もちろん、765プロ全員に対して同じ気持ちで。本当に頑張って欲しいものですよね。
次回 「ふたりだから出来ること」
今回は真のアクションシーンもそうですが、たくさんのモブキャラを描いていたのも凄かったです。
スタッフの気合の入りようが毎回毎回伝わってきて、いいですね。素晴らしいです!
そう、とある魔法少女は言いました。
確かに何かに対し “幸せを願う” ってそういった側面もあるかも知れませんよね。
というか否応にそうなってしまうことってやっぱりはるはずで、
自分の想いの犠牲になる想いってどこかにあったりするものなのだと思います。
それはきっと色々なことに対して当てはめることのできる一つの成り行きでもあるわけですけど、
どうしたって “両方” を選ぶことの出来ない選択ってどこかで待ち受けているんですよね。
だからまぁ “呪う” とまで言い切るのは言い過ぎなのかも知れませんけど、やっぱりそれぞれの
幸せってどこかで不幸をももたらしていて、誰かを傷つけてしまっているのかも知れない。
それは例えば、竜宮小町にあの3人が選ばれた半面で美貴が落ち込んでしまっていたみたいな、
そういったことも含めて。
大きなこと、些細なことでも、そういった負の感情って生まれてしまっている可能性がある。
だからそういった面で言えば、あずさんもまたその例外ではないわけで、やっぱり彼女も
どっちを優先すればいいのかという疑問はしっかり持って動いているんですよね。
一回一回、先を急いでいるということを強調して、その重要性を毎回天秤に掛けている。
故に彼女もまたどちらかを犠牲にするという選択を必然的にしてしまっているわけだけど、
でも彼女って、その犠牲の対象を必ず自分自身にすることで問題を解決しているわけで、
個人的にはそこが凄いなぁって思えるんです。
仕事という彼女にとってみれば今一番大切なそのチャンスをほったらかしにするということが
どれだけまずいことなのかというのはきっと彼女も分かっていたのだけれど、
それでも目の前にある不幸を救ってあげたいと考えられる彼女の優しさ。
言葉にすれば簡単なことのようでも、実際にそれを行動に移すことって凄く難しいはずです。
もちろん、彼女が犠牲にしているものって自分自身のことだけでもなくて、それは真や美貴、
そしてプロデューサーの時間だったりもして、もっと言えば765プロの信頼をも犠牲にしている。
まぁそれでも、今回は誘拐もどきという致し方のない出来事があったからこそなわけで、
そこまで言ってしまうのもどうかなっていう部分はあるわけなんですけど、
でも最悪を考えればそういうことにだって発展しかねないわけなんです。それは否定できない。
けれど、彼女はそういったことを考慮してもそこには囚われず、多くの不幸を幸せに
変えるためだけにあそこまで懸命になりながら奔走した。
言い換えればそれは、“自分の幸せより、他人の幸せを願う” という優しさに満ちた慈悲深さで
あって、むしろそれこそが彼女の持つ最大の魅力であるのだと言えるのかも知れません。
そして、それは彼女の行動の一つ一つからよく滲み出ていることでもあるんですよね。
竜宮小町が結成を迎えた時に、彼女が髪の毛を切ってきたこともそうで、その行動自体に
大きな理由があったわけでは決してないのですけど、でも彼女は 「バランス」 を考えてと
そう言ったわけです。
まぁこの場合は彼女も周りから若く見られるということでWIN×WINの関係でもあったのだと
思えるわけなんですけど、それでも “何かのために彼女が動いた” のは確かなんですよ。
そして今回のラストでも彼女は別にあの集団から逃げていたわけでもなく、ましてや
自分のために走っていたわけじゃなく、その目にはあの新婦の姿しか映り込んでいなかった。
ただただ指輪を返すためだけに。誰かの不幸を振り払うためだけに。
そんな彼女の一途な姿は本当に輝いていたし、とても魅力的だったのではと思います。
また、そういった彼女の行動が結果的には巡り巡ってまた一つの大きな幸せを生み出した。
もう不幸な結末しか迎えられないはずだった石油王の婚約話が奇跡的な大逆転を起こして
一つの幸せな形へと姿を変えたわけです。
だからようは、確かに誰かの不幸の上に幸せって立っているのかも知れないわけですけど、
でもそれって傍から観たらの様相であるだけで、本人からしてみれば不幸でもなんでもない
のかも知れないんですよね。むしろ誰かを笑顔にすることがその人の幸せになることだって
あったりするわけで、そんな聖母のような考え方を持っている人だって必ずどこかにいたりする。
そして今回の話で言えばそれがあずささんという一人の女性であったわけで、そういったことは
噴水の中央に聖母の像を立たせることでも如実にそのことを表現していたのではと思います。
加えて、そんな “誰かのために” という姿勢で居続けられる彼女だからこそ、きっといつかは
彼女自身も幸せになれる日がくるんじゃないかなって。そう思えますよね。
というかそう思いたいですよ。多分、彼女のその優しさってアイドルとして活躍していく中でも
存分に発揮される強みだと思いますし、ファンの人に多くの幸せを与えてくれるはず。
でも、そんな彼女だからこそ、きっと多くの人から “あずささんも幸せになって欲しい” という大きくて熱い想いを送ってもらえるはずで、今の “そう思いたい” というこの気持ちもおそらくはそういうものと一緒なのだと思います。
故に、彼女にいつ幸せが訪れるのかは分からないですけど、その時が来るまで全力で
あずささんのことを応援していってあげたいなぁと思います。
もちろん、765プロ全員に対して同じ気持ちで。本当に頑張って欲しいものですよね。
次回 「ふたりだから出来ること」
今回は真のアクションシーンもそうですが、たくさんのモブキャラを描いていたのも凄かったです。
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Comment
こんばんは、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人のピッコロでございます。いつもお世話になっております。記事とは関係のないコメントで大変失礼いたします。
お忙しい中、当ブログのアニメ評価企画に参加して頂き本当にありがとうございました。アニメ評価企画12の最終結果は、現在当ブログにて現在掲載中でございます。よろしければご覧になって下さいませ。
評価企画12の最終集計結果↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5322.html
そして、今回も「今期終了アニメ(6月終了アニメ)を評価してみないかい?13」と題しまして、新たに評価企画を立ち上げましたので参加のお誘いに参りました。また、この企画に賛同して頂けるのであれば、参加して下さいませ。
なお、投票方法等についての詳しい事は以下の記事に書いておりますのでご覧ください↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5324.html
なお、今回も企画の発動が大変遅くなり申し訳ございません。最終的な締め切りは9月30日までになっておりますのでよろしくお願いいたします。
お忙しい中、当ブログのアニメ評価企画に参加して頂き本当にありがとうございました。アニメ評価企画12の最終結果は、現在当ブログにて現在掲載中でございます。よろしければご覧になって下さいませ。
評価企画12の最終集計結果↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5322.html
そして、今回も「今期終了アニメ(6月終了アニメ)を評価してみないかい?13」と題しまして、新たに評価企画を立ち上げましたので参加のお誘いに参りました。また、この企画に賛同して頂けるのであれば、参加して下さいませ。
なお、投票方法等についての詳しい事は以下の記事に書いておりますのでご覧ください↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5324.html
なお、今回も企画の発動が大変遅くなり申し訳ございません。最終的な締め切りは9月30日までになっておりますのでよろしくお願いいたします。
>ピッコロさん
こんばんは。こちらこそいつもお世話になっております。
そして、いつも企画の方にお誘い頂けて光栄です。
今回もまた是非参加させて頂きたく思っています。
記事作成はギリギリになってしまいそうですが、どうか宜しくお願い致します。
また、前回企画の方の結果も読ませて頂きました。
夢喰いメリーにおいてのコメントの掲載、大変嬉しく、また感謝しております。
個人的にも思い入れが強く、大好きな作品でしたので感激致しました。
春作品も思い入れが強い作品が多いので、そのままの気持ちを素直に
書かせてもらおうと思います。
では、今回はお疲れ様でした。次回もまた宜しくお願い致します。
そして、いつも企画の方にお誘い頂けて光栄です。
今回もまた是非参加させて頂きたく思っています。
記事作成はギリギリになってしまいそうですが、どうか宜しくお願い致します。
また、前回企画の方の結果も読ませて頂きました。
夢喰いメリーにおいてのコメントの掲載、大変嬉しく、また感謝しております。
個人的にも思い入れが強く、大好きな作品でしたので感激致しました。
春作品も思い入れが強い作品が多いので、そのままの気持ちを素直に
書かせてもらおうと思います。
では、今回はお疲れ様でした。次回もまた宜しくお願い致します。
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ギャグ回になるとは思ってましたが、予想以上にフリーダムなお話w
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