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アニメ 考察・その他

「まなびストレート!」がツボに嵌り過ぎてやばい

AT-Xで絶賛放送中のアニメ作品「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」。なんというかもう凄いんですよこの作品。もうちょっとこれは虜になってしまったと言っても過言ではないぐらいにやばくて、面白くて、楽しくて、なんかもう観ているだけで色々な感情が沸いてきてしまって。

というわけで、そんなまなびの6話を軸に個人的に「ここがいい!」と思ったシーンや「うおっ!」って感じたシーンなどをピックアップしてみましたので、興味がある方はどうぞ。というか、まなびという作品には是非興味を持って視聴してみて欲しいので、その切欠にでもなってくれれば嬉しいなと思います。


まなびストレートとは “自由の意思” そのもの

 まなびOP‐1


まず、一つ目のこの作品の魅力についてですが、それはまさに 『自由であることの素晴らしさと優しさ、そしてカッコ良さを描いている点』 であるのではないかと個人的には感じています。

特にそういった点というのはOPの時点でも既に溢れ出ていたりもして、それは他でもなく「校舎に対する落書き」という一種の反旗を翻すような行動に凝縮されているわけです。ただ、それは決して学校というものを侮辱しているとかそういうことの表れではなく、むしろ逆なのではないかと私自身は感じていたりもしていて… というのも、まずこの世界観での“学校”っていう存在は廃れ行くものとして描かれているわけなんですよね。

言ってしまえば「無気力」とか「無表情」とか、そういったネガティブ的な言葉そのものの象徴としての存在なのだとも言えるわけで、とにかく “無” なんです。生徒会にしても、学校行事にしても、無人であり、無気力。学校なんて所詮、そんなものなのだという非常に寂しい空間。


まなびOP‐2まなびOP‐3


けれど、そんな彼女達は結託して、その無気力な象徴に対し落書きを始めるわけで、それってつまりは無から有への脱却に他ならないのではと捉えることが出来る。つまらない、何の変哲も無い学園生活に一石を投じ、自分色に染める。自分達の色で塗り潰す。

それは確かに、反逆的な行動なのかも知れないわけですが、むしろそういった行動ってこの世界観での学校の存在意義を考えればポジティブ的なものに見えてくるわけで、特にこのフードを被った芽生ちゃんや、スプレーをシャカシャカと振るむっちーの姿からは凄くストリートの意思みたいなものを感じられて、余計にその行動に意味を感じられるよう拍車が掛けられている。

「自分自身を表現する」ことの重要性。そして、学園とはその最たる場であり、主役は自分達なんだという彼女達なりの必死の叫び。そういった一人一人の意志が、このPVからは力強く感じられるんです。
(またこのOPに対する苦情問題に関しては個人的に「わけがわからないよ」と思っている、とだけ)


 まなび6話 シーン1


そしてそういった「自己表現の肯定=自由の肯定」といった面で観れば、本編はまさにそんな感じで、まず主人公であるまなび自身が凄く自由で活気のある子として描かれている。加えて、そんな自由さ故に美しく、カッコ良く見えるまなびに影響を受け生き生きとし出す子達といのも確かにいて、その最たる存在がみかんやむっちーといった生徒会のメンバー達に他ならないんですよね。

特に今回の6話で言えば、こうして夜中に町へ繰り出し朝方まで遊び呆けている彼女達の様子はまさに自由そのものであって、それは他の回でも多く描かれている “彼女達の意思” そのものでもある。例えば夜中に学校に集まったり、夜遅くまで学校に残って作業をしたり、ラーメン屋にいったり、ショッピングモールに行ったり、とか…

そして、そんなたくさんの自由にはちゃんとした意味がある。ただ単に自由気ままに、という意味での自由では決してなくて、『自由に正直に一生懸命に生きることの素晴らしさと、そのことに対する全肯定』 をこの作品は鮮明なまでに訴え掛けてくれているし、描いてくれている。

何より、そういったこの作品のテーマ性といったものは、まなびの代名詞でもある 「まっすぐ、GO!!!」 という合言葉にこれでもかというぐらいに込められているのではないかと、そう強く感じられるのです。


まなびストレートとは “愛と友情と青春” の物語

 まなびOP‐4


そして、何よりそういった自由故の団結力、帰属意識って本当に優しくて、カッコ良いんですよ。自分らしく生きることって確かに時として周囲の目が気になったり、危ない綱渡りになったりすることもあるわけで、それだってそんな簡単なことじゃない。それは芽生ちゃんが抱えていた過去の出来事とそれに対する葛藤といった部分でも描かれていたりして、自由に(自分らしく)生きたことでそれを否定され、傷付いた子だっていたんです。

でも、そんな痛みも辛さも全部抱きかかえて、その人の“自由”を受け入れてくれる存在だって確かにその周りに居て、温かくその人を見守ってくれている。故に、仲間なんだって感じられる。ここに居ていいんだって思える。それだってまた、自由の肯定そのものでもあるのだと言えるはずですよね。

加えて、そこで生じる友情とか愛情とかが、また堪らなく愛おしいというか。まだ私自身6話までしか観ていないわけなんですけど、そんな中でも描かれる彼女達の絆って本当に強くて温かくて心地良いんです。人は一人では生きていけない、なんて言うと凄い有り触れていて味気がなくなってしまいそうですが、この作品を観ていると心からそう感じることが出来る。


まなび6話 シーン2まなび6話 シーン3


特に6話における「私達、何で友達なのかな?」っていうみかんの言葉から描かれるその問いに対しての答えと、終盤におけるむっちーが手を差し伸ばした瞬間が彼女達の出会いと重なったシーン、とか。

他にもまなびのちょっとした一言で傷付いた芽生ちゃんが、そこから彼女達の輪に再度加わるまでの過程とか、芽生ちゃんとみかんの手紙によるやりとりとか、そういった彼女達の絆を深める全ての出来事が如実に「一人じゃない」って訴え掛けてきてくれるんです。もう、その求心力といったらないんですよね。「あああ、好きだ!!」って叫べるぐらいに凄い。いや、もうこの作品は凄いんですよ、本当に本当に凄い。

まなび6話 シーン4まなび6話 シーン5


で、そんな彼女達の優しくもお馬鹿で、微笑ましいやりとりの多くが凄く愛くるしいんです。まなびが生徒会長に就任した当初はまだバラバラというか、まぁそれなりに擦れ違っていたお互いの感覚が次第に同化して、今や息ピッタリな感じは観ていて本当に「いいなぁ…」って思える。

まなびの占い鉛筆に対する4人の突込みとか、キュン・キュン・キュ~ンの件とか、いきなりしりとりを始めちゃうところとか、今回だけでも3回は少なくともあったその同調性が凄く気持ちよくて、何よりそういった楽しげな雰囲気が凄い青春だなぁって感じられるんです。

加えて、そんな彼女達にまた影響されにわかに活気付く他の生徒達の姿やそれに感化される先生達の姿なんかも描かれていたりして、そういった要所要所の補完も凄く生きてるんですよね。まさに、自分達の手で!っていう意識を感じる。それこそ作品の顔(短時間の作品紹介)であるOPで示していることをしっかりと描いてくれているんです。もう、何というか説得力が凄い!


まなびOP‐5まなび6話 シーン6


また、そういった自由とか自分らしさ、立ち向かう姿勢を想起させられる空一面のカットが多いのは個人的に凄く好きなところで、他にも空を見上げたり、空に向かって勝利のポーズを構えたり、青空一面を映し出したりと、何かしら空に関連付けて話を締めるのはこの作品のらしさでもあると思ってます。

OPでも彼女達全員が校庭に横たわり空を見上げたり、タイトルアップのシーンでも彼女達が空を見上げそこからアングルが上昇する形で描かれたりしていて、そういったところを観るとまた一段とこの作品の魅力を感じられるところです。個人的には演出面も面白く、また表現力が凄いアニメでもあると思っているので、そういった一つ一つの描写から多くを感じ取れる部分は「まなびストレート!」の強みでもあるのではないでしょうか。

というわけで、ここまで長々と述べてきましたが、とにかくまなびはそのテーマ性がしっかりしていて、またそれを受け手に伝える力が本当に凄い作品、ということが言いたかったわけです。いや、もうとにかく素晴らしい作品なのです。


まなびストレートは “カメラアングルの多彩さが面白い”

 まなび6話 シーン7


あとは、もう一つこの作品の魅力というか、面白さでもあると思っているカメラアングルの多彩さについて少し紹介程度に。彼女達を俯瞰する構図がなんというか凄くいいですね。まるで視聴者が見守るようなアングルというか、とにかくこういった遠目からのアングルが個人的に凄く好きです。


 まなび6話 シーン8
 まなび6話 シーン9


うん、凄くいいですね。時間経過を描く時などにもこのアングルは多く使われていた印象ですが、その描き方も凄く上手いですし、つい見入ってしまう魅力があります。

というわけで、まなびストレート!は現在、AT-Xにて土曜と水曜に放送されているので、契約している方は是非是非観てみて下さい。契約していない方は、レンタルショップへまっすぐ、GO!!!



まなびストレート!聖桜学園学園祭まなびストレート!聖桜学園学園祭
(2007/03/21)
堀江由衣、茅原実里 他

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こんばんは、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人のピッコロでございます。いつもお世話になっております。記事とは関係のないコメントで大変失礼いたします。


お忙しい中、当ブログのアニメ評価企画に参加して頂き本当にありがとうございました。アニメ評価企画14の最終結果は、現在当ブログにて現在掲載中でございます。よろしければご覧になって下さいませ。

評価企画14の最終集計結果↓
http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5681.html

そして、今回も「今期終了アニメ(12月終了アニメ)を評価してみないかい?15」と題しまして、新たに評価企画を立ち上げましたので参加のお誘いに参りました。また、この企画に賛同して頂けるのであれば、参加して下さいませ。

なお、投票方法等についての詳しい事は以下の記事に書いておりますのでご覧ください↓

http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5579.html


なお、今回も企画のお誘いが遅くなってすいません。最終的な締め切りは4月6日までになっておりますのでよろしくお願いいたします。
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