fc2ブログ

アニメの感想やその他諸々について色々と書き綴るブログ。

  »   星空へ架かる橋  »  星空へ架かる橋 #12 最終回 『夜空に架かる星の橋』 感想

星空へ架かる橋

星空へ架かる橋 #12 最終回 『夜空に架かる星の橋』 感想

 星空12話 シーン1


言葉にしなければ決して伝わらないそれぞれの秘めたる想い。
地に架かる橋の上で二人の心と心にも架け橋が架かる瞬間。



ついに最後のヒロインである初ルート最終章。


というわけで、分かってはいましたけど最後は大団円という感じで見事にこの二人が
結ばれる形となりましたね。

互いが互いに抱く想いをこれまでずっと溜め込んでいたわけですけど、それじゃあ決して
自分の気持ちは伝わらないし、相手の本心というのもその全てを理解することは出来ない。
だからこそ伝える。自分の言葉で。しっかりと相手と向き合いながら懸命に叫ぶ。
何よりそうすることで、より相手との距離を縮めることができるし、仲を深め合えるんだよと。

そんなことを今回の話は克明に描いていたのではないかと思います。


 星空12話 シーン2


ただ、二人とも最初はどうするべきか、どうすればいいのか全く分からなかったわけですよね。

よく分からない初めての感情な上に、今までは普通に接していたのにそれが出来なくなって
何が何だか分からない。それに、もし自分が相手のことを好きだったとして、そのことを相手に
伝えた場合に、どういう関係になるのかというのは楽しみなようで実は怖かったりもするわけで
その辺の踏ん切りってやっぱりなかなか付かなかったりもするのでしょう。

それに初の場合はまだ 「好き」 という感情自体に疑問を抱えている段階なわけですからね。

だからこそ、もしあのまま一人で悩み苦しんでいたとするならば、きっと気持ちを確かめることや、
ましてや気持ちを打ち明けることも出来ないまま、ずーっとこのままの状態で日々を過ごして
いたのかも知れない。

そしてそういった姿勢というのは前回の伊吹回の感想でも書いたように、彼女がお兄さんに対して長年抱き続けた感情のわだかまりや、素直になれないといった姿勢と同じものなんだよとも言えるわけで、それじゃあやっぱり初っていつまで経っても前に進めないことになっちゃいますよね。

それにそれじゃあ折角、お兄さんに 「おめでとう」 と言えたって何の解決にもなってないわけで
やっぱりそういった経験を次に生かすことって重要だし、必要なことでもあるんじゃないかなって
思うんです。


 星空12話 シーン3


故に、あのタイミングでアドバイスをしたつむぎ先輩の力って凄く大きかったのかなと思います。

まぁそのアドバイスを聞いたとしても、彼女が自分から動いたことは最後までなかったわけですが
それでも自分の気持ちに気付き、素直になるという面では大分支えになったはずですし、
むしろ彼女の助けがなければこういう結末にもなっていなかったのかも知れないわけですから。

そういった点では、この作品って凄く年上の人を大事に扱っているなぁという印象を受けますね。それは彼女だけではなく、もちろん陽菜先輩にしても、千歌さんにしても。

大人や目上の立場の人が年下の後輩にしてやれることの多さと、その大切さというのかな。
そういった “教わることの重要性” という部分も凄く良く描いているのではと思います。


 星空12話 シーン4


そしてそういった “教わる” ということに対しては、一馬にとっても凄く関係する部分であって
彼もまた先輩達の言葉なくしては、ああいう告白するという決断にはきっと辿り着けていない
わけなんですよね。

つむぎ先輩や陽菜先輩たちの言葉と、また彼が築き上げた交友関係(円佳と伊吹)が
彼らの背中を強く支え、そして押してくれたわけであって、やっぱり彼女たちだけでは
ああいった状況を打破することは出来なかった。

つまりは、こうして彼らが結ばれたのって多くの人の協力があったからこそのものであり
云わば、対岸に橋を架けることというのはそれだけ多くの人の優しさや想いやりがないと
出来ないものなんだよと。

お互いがお互いに橋を架けたいと想っていたって、どうにも出来ないこともあるのだと。


 星空12話 シーン5


もちろん、それじゃあ周りの人の力に頼り過ぎじゃない?なんていう風に思う方もいるかも
知れませんけど、でも彼らはまだ若い高校生なわけですから、
むしろ今はそれでいいんじゃないかなっていう風に個人的には思えるところですね。

それは、初がお兄さんの背中を追って、色々なたくさんのことを学んできたように
子供って大人の背中を見て育ち、そして同じような立派な大人になっていくわけですから。

数年後、今度は彼らがこよりやかさねに多くのことを教えてあげられる立場になってたら
それは素敵なことだなって思います。そういった彼らの将来の姿もちょっと見てみたいなと。
そう思わせてくれる締め方でした。




というわけで、『星空へ架かる橋』 はこれで終了ですね。


まぁハッキリ言うと、何とも惜しい作品だったなぁと思います。
というのもそれは “一馬の気持ちの変異描写の足りなさ”。これに尽きます。

もちろん彼が初とくっつくだろうなぁというのは大方の視聴者が中盤辺りから
察しがついていたのではないかなと思いますが、そうであったとしても
やっぱり彼が初を好きだと認識しているということを私は凄く認識し難かった。

それぞれのヒロインとの決別の仕方を綺麗に丁寧に描いてくれていたことには
とても好感が持てましたけど、肝心のメインヒロインとの関係性の深め合いが
あまり描かれていなかった(一馬が初に惹かれる描写が少なかった)のはちょっと残念でしたね。

むしろ初が一馬に対しての気持ちに認識をしっかり持てたここからが本番なのではとも思うので
そういった意味では話数がやはり足りなかったのかなとも思いますし、
逆に言えばうまく頑張って纏めて来たのかなとも言えるわけで、まぁやはりこういった
ゲームをアニメ化にすることの難しさというのは再認識させられるところです。


ただ、そうは言うものの、全体として見ればやはり個人的には良作であったと思いますし、
終わり方もこの作品らしい綺麗で明るく温かい雰囲気になっていたのではと思います。

私は好きな作品でしたし、最初から最後まで一貫して楽しませてもらえた作品でした。


というわけで、とにもかくにも制作スタッフの皆さん、関係者の皆さんは長い間お疲れ様でした。
今後より一層のご活躍を願っております。ありがとうございました!!




星空へ架かる橋  感想  お し ま い



あと、伊吹ENDの制作を是非とも宜しくお願い致します!!!



星空へ架かる橋 1 [Blu-ray]星空へ架かる橋 1 [Blu-ray]
(2011/07/06)
浅沼晋太郎、中村繪里子 他

商品詳細を見る


関連記事

Comment
Trackback

星空へ架かる橋 12話 星空に架かる星の橋 感想

最終回ですねぇ・・・

星空へ架かる橋:12話感想&総括

星空へ架かる橋の感想です。 なるほど、村公認か(笑)

星空へ架かる橋 #12

【夜空に架かる星の橋】 星空へ架かる橋 2 初回限定特装版 [DVD]出演:浅沼晋太郎ポニーキャニオン(2011-08-03)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 恋なんて私、分かんないよ・・・ 

星空へ架かる橋 第12話「夜空に架かる星の橋」

なんというお祭りエンド(笑) 一馬は、お祭りの男神役に選ばれることになりました。 男神役が、女神役に告白してもOKなんてルールもあるようです。 これは告白イベントですよね!(笑)  ▼ 星空へ...

星空へ架かる橋 第12話「夜空に架かる星の橋」(最終回)

すごい力技で初たんルートへ(^_^;) 前回までとは打って変わってお互い意識し出す一馬と初たん。 こういう展開になるなら、やっぱり前半で初たんイベントがもう一つほしかったですね。 1話のちゅーだけじゃ...

星空へ架かる橋 12話『夜空に架かる星の橋』 感想

歩じゃない(´・ω・`)

星空へ架かる橋 第12話(終) 『夜空にかかる星の橋』

先々週に円佳が振られ、先週伊吹が失恋。着々と初エンドへのお膳立てが整いつつあるように見えます。しかし肝心の二人の気持ちが殆ど描かれて来ませんでした。一方でお祭りの女神と介添えに選ばれたつむぎや陽菜にも可能性がある様に見える。今回で纏まるんでしょうか。&n...

星空へ架かる橋 12話『夜空に架かる星の橋』

一馬が祭りの男神役。 それは一馬本人が驚きだった。 レースで勝った者がその年の男神役をやるとのことだが、一馬はそんな話聞いてなどいないのだから。

「星空へ架かる橋」 第12話

「星空へ架かる橋」  第12話 2011/06/27 カイネル・ドゥ・ラファティ様より拍手を頂きました。ありがとうございます。  2011/06/28 白うに様より拍手を頂きました。ありがとうございます。  2011/06/28 baburi様より拍手を頂きま ...
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

【向日葵の教会と長い夏休み】応援中!
プロフィール

Author:Shirooo

御用の方はこちらからお願いします ⇒ mail
QLOOKアクセス解析

リンク一覧 (相互)
応援バナー
Counter
ブックマークエントリー
人気記事ランキング
zenback

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ ブログパーツ