聴くだけで乳が膨らむ彼女が出来るハゲにふさふさ毛が生える、奇跡の着うたあったでしょう
1週間で1万回ダウンロードされたという
アレつくったひと、「営業は『洗脳』「洗脳護身術」「夢をかなえる洗脳力」の著者は
自ら脱洗脳したオウム・シスターズの一人と結婚したってきいた
まじめなはなし、奥さん不安にならないのかね 嫌だアタシまた洗脳されてるんじゃないかしら
気づかず洗われるよりマシか
窓のないオウム真理教団施設では飲み物にLSDだのシャブだのまぜて
信者のハートを掴んでいたと聞くがそれだとずいぶん費用がかさむ 普通の御家庭では試せません
その御家庭での神信心、しつけもこのごろ洗脳と呼ばれたりしてる ソフトなやつがマインドコントロール
つまりは知らせず朱に交わらせる、無意識理に同意を即す、との意味らしい
具体的にどうなの?と調べても効果の程がよくわからない ノリのいい人ってどこにでもいるしな
我々しょせんが寂しい獣で放っておいても同意を求める ね?
同意できないなら出て行け帰れ、と新参に発破をかけたあげく
じっさい帰られた上司が思わず漏らす「ゆとり世代は理解不能」 洗脳失敗の巻である
どうしてそんなに洗脳したいか、といえばそれはもう話が早いから、に尽きますね
いいから黙ってついてこい、世間をナメるなそういうもんだ、で押し切れる
以心伝心言葉のいらない世界に住みたい これが我々の究極の欲望で、
それは無理だからなるたけコミュニケーションを削りたい?みたいな?
四の五の言わずと熱燗だのもつ焼きだのパッと出てくればいいじゃないですか
馴染みの店なら「いつもの」一言で出てきて欲しいじゃないですか いますぐに!一秒で!一瞬で!
ただの呑み屋と常客ならそう害ないところ
対手が部下だと途端にややこしくなる 「人心操作」のニュアンスを帯びる
これでスケール広がってテキが群衆、消費者国民ならなおさらであります
舌先三寸のマニフェストに踊り操られたのが愚民なら
支持率低下に焦り人気取りに励む大臣だってポピュリズムに操られてる
馬鹿はお互い様、とはしかし、マジメな人は思わない
「人の心を動かすコツ」みたいな新書にグイグイ蛍光線を引っ張る我々善良な大衆も
すでに知らず遠くの誰かをささやかに操っていたりする
2chでツイッターでデマ拡散したり 「また電通の陰謀か」論説に「イイネ!」クリックで一票いれたり
情報支配一極集中が不能の21世紀に「プロパガンダ」は空気の如くありふれたものとなった
そんなら「洗脳」のいまだおどろおどろしい響きはどこからやってくるんだろう
「知らず騙されるのは嫌だけど、わかってて選んでる、大丈夫だ」
その「大丈夫」ホントに大丈夫?との鏡地獄から逃れられない そういうことではないだろうか
「洗脳」「マインドコントロール」の前提にある発想、「無意識」の浸け込む余地がここにある
あなたの知らないもう一人のあなたが鏡の向こうで笑う
景気のよかった頃の「自分探し」は今サイコホラーの題材だ
言えなかったこと言いそびれたこと言い残したことが
マスクを被って暗いクローゼットのなか包丁片手に息を潜めている あなたの帰りを待っている
やにわに組み敷かれ首を締められて抗ったあげくマスクを剥げばその顔は、まごうかたなきあなたの顔
「こんなはずじゃなかったのに!」「こんなはずじゃなかったのに!」
なんぞという
前置き少々長くなった
今日紹介したいのはホラーじゃない、が、ある意味もっとヤな映像
ここ数年で一番面白かったドキュメンタリー |
監督アダム・カーティスAdam Curtisは20年を超すキャリアの持ち主で、
この四部映像「Century Of Self」はかれの代表作
「自我の世紀 Century Of Self」は
「無意識」を発見したフロイトの精神分析理論が、いかに大衆操作に使われてきたか、を検証する歴史ドキュメント
第一部はフロイトの甥、天才PRマン、エドワード・バーネイズの話が中心となる
戦時プロパガンダを大量生産品の宣伝に応用し、「PR(パブリック・リレーションズ)」という言葉を世界に広めた男
宣伝の魔術師が財界の大物に成り上がり、ニューディール政策下のアメリカ政府と対立するまでの60分です
そもそもヒステリー強迫観念に悩まされていた弱者を救うための精神分析理論が、
「愚かな大衆」をカモり大人しくさせておくための操作法として利用される歴史の皮肉が見所だ
シリーズ「自我の世紀」を貫くテーマ「民主主義は可能か?」は「我々は信じあえるのか?」と言い換えられる
政府と国民は、大企業と消費者は、マスコミと読者視聴者は、
精神分析医と患者は、ドキュメンタリーとそれ見てる君とは、
結局のところ、信じあえるのか?
信じられない、情報が足りない、隠された真実を追求すべし、と
陰謀論にハマっていく人もいる
「全てプロパガンダに過ぎない」「裏に黒幕がいる筈だ」と
唱える我々はつまり、誰かに騙されたくないのだ
知らないことで損ばかりしてきたから
どうして今までみんな教えてくれなかったんだ、と、世の理不尽に憤ってきたからだ
だが、このドキュメンタリー、真の主役のその「誰か」はフロイト一家ではない
大統領でも財界の大物でもない 歴史を動かすのは「大衆社会」という風潮だ
「この世からプロパガンダが消えることはない」とバーネイズは書いている
「女性も教師も学校も、プロパガンダを行うべきだ」と
「自我の世紀Century Of Self(2002)パート1」をダウンロード |
(この日本語版映像はDenver Open Mediaのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに則って作成されています) (たぶん)
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1 件のコメント:
観終わりました。面白かったです。
ありがとうございます。
大変だと思いますが、また続きが公開されるのを楽しみにしています。
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