R&Bソウルミュージック、黒人音楽を聴きつづけて四捨五入四半世紀になる僕である
初めてクロいの買ったのは中学三年生、オーティス・レディングの「ヨーロッパのオーティス・レディング」てLPだ
これは忌野清志郎さんが薦めていたので定価で買った 二千円
親からガめた銭をポケットに 秋葉原石丸電機三階ジャズとソウルのLPフロアーへ上野アメ横蓄晃堂へよく行った
中学時代のわたしにとって、新宿や渋谷は怖い町 中古レコード屋は何だか騙されそうでイヤだった
盤に傷がついてたらどうしよう 言えば取り替えてくれるのか
どんな不労所得といえど無限にゼニが入るわけもない
いまでは考えられないが、二千円しか持っていなければ、レコード屋で買えるのは、たった一枚だけなのだ
たとえばジェームス・ブラウン、と覚えたばかりの名前を頼りにさがしても、JB名義のアルバムは千をくだらない どれから買えばいいのだろうか
昔のレコード、ことにR&Bに取り憑かれた子供にとって、80年代は厳しい時代だった
「伝説の名盤」の多くは廃盤未CD化 プレミアがついていて貸しレコード屋にあるはずもない
You Tubeどころかインターネットもない ガイド・ブックすら見つからない
「レコード・コレクターズ」は未だジャズの雑誌で、「Soul On」桜井ユタカの本を図書館で見つけた日は興奮してメモをとりまくった
ちょっと愚痴っぽいですね つまり情報に飢えていた 「この歌手・バンドならこのアルバムから聴け!」みたいな
そんな私の迷いを解決してくれるのはライブ盤、実況録音だったのです まずはライブから買っていた というのは大体のところ、
1.ライブ盤は歌手/バンドがノッてるときに出す だから食べ頃
2.ライブ盤はヒットシングル曲がまとめて入ってる だからお得
3.ライブ盤は熱い 客前なのでバンドの妙な実験とかを避けられる だから寂しくない
と書いてみて納得 まさしくそのとおり ライブ盤だけよくない、ヒドい、ってバンドや歌手を聞いたことがない
貧しさ=脳トレ 我ながら賢い俺である
ダニー・ハザウェイの「Live」 サム・クックの「ハーレム・スクエア」
ジェームス・ブラウンの「Love Power Peace」 カーティス・メイフィールドの「Curtis/Live! 」どれをとっても名盤ではないか
そんな俺にとってしかし、今まで聴いたライブ盤のベストといったら一も二もなくこのアルバムであります
アレサ・フランクリン「ライブ・アット・フィルモア・ウエスト」
アマゾンレビューをみたまえ諸君 そらコレ耳にして星4つのヤツぁーいないよ 当時の彼女がどれだけ凄かったか、You Tubeでも確認できる
アレサ・フランクリンの、ソウル・ミュージックの奇跡の3夜 1971年3月5日6日7日の記録
はじめ買ったのはボーナスが入った一枚CD、のちライノがハンドメイド・セラーズで5000枚限定4枚組全演奏コンプリート・ボックスを発売
あわてて買い直しました 「Don't Fight The Feeling」 2005年 9000円
いまwプレミアw5まんえんwwwwww CD1枚1万2千円wwwwざまぁああああああ阿呆どもwwwwwwwwwww情弱乙wwwwwwwwwwww
などとほくそえんでいたら、今はスゴいのね…
「フィルモア・ウエスト」アレサ音源3夜ぜんぶタダで聴けるサイトがあるんですってよ奥さん
(音質多少おちるけど アーよかった)(でもね、イイわよこれ... すごく...)
以下本題
アレサ・フランクリンのフィルモア音源が聴けるのは前にも紹介したライブ音源宝の山サイト「CONCERT VAULT」
ひさしぶりに訪れたらカタログが異様に増えてて驚いた ちょっとお知らせ
これ配信サイトWOLFGANG'S VAULTの目玉コンテンツ
プロモーター、ビル・グラハムの音源を中心にコンサートまるまるストリーミングで聴けるサービスで、いわばライブ音源合法You Tube
解説はWikipediaへ
以前は登録が多少面倒だった記憶 今はあっという間
メールアドレス(でたらめな半角英数文字列@文字列.comでOK)、 |
歌手バンドの膨大なリストはこちら 現在ランキングで一番聴かれてるのはローリング・ストーンズのライブ・イン・ベルギー73年
海賊盤買うかたならおなじみのカタログにくわえて、そう見ない名前もばんばん出てくる
NRBQにアンディ・プラットなんて、ポップス好きなら血圧あがるぞ アレッシー・ブラザーズやサッド・カフェにライブ音源があることすら初めて知りました
R&Bならスピナーズ、オハイオ・プレイヤーズ、ラベルにルーファス デニース・ウィリアムズ
ジャズはディジー・ガレスピーにローランド・カーク、ランバート・ヘンドリックス&ロス(!)
前に推薦したのはラスカルズとペンタングル ヴァン・モリスン
WOLFGANG'S VAULT、 ポスターやグッズとダウンロード販売が主眼のサイトですが、音質96kbpsで下のように曲ごとに貼り付けられる
【PLAY ENTIRE CONCERT】をクリックでライブまるまる聴けるわけ 凄くないかこれ
*ケニー・ランキン 76年のジミ・ヘンドリックス・カバー「Up From The Skies」 フォーキーかつジャジー、ライブ通して素晴らしい内容です
以下はざッとサイト廻ったアタシのおすすめ 名前クリックで試聴ページへ 画像クリックでAmazon私的推薦盤にとびます
*ネヴィル・ブラザーズ 89年 ニューオーリンズ発 油のノりきった地上最高のライブ・グループ スピーカーが火を噴きそう
*Dr.ジョン 77年
西海岸の腕っこき デヴィッド・サンボーン、バジー・フェイトン、ニール・ラーセン、スティ-ヴ・ガッドを従えて少々おめかしのニューオーリンズ・ガンボ
*ブライアン・オーガー&オヴリビオン・エクスプレス 75年のウィンターランド ポール・ウェラーやジャズ・ファンク好きにおすすめ
*マリア・マルダー 70年代 下に貼ったのは名曲「Walkin' One and Only 」 作者ダン・ヒックスのライブも「CONCERT VAULT」で聴けるよ
*アル・クーパー マジカル・アレンジャーでもあるブルー・アイド・ソウル・マン 74年 アコギ一本ピアノ一台で曲の良さがくっきり
*ギル・スコット・ヘロン&ブライアン・ジャクソン 77年 「黒いボブ・ディラン」の歌うジャズファンク 「ラップのゴッドファーザー」カムバックインタビューはこちら
*ヴァレリー・カーター 「ウー・チャイルド」の繊細な印象を覆して熱い77年のライブ しなやかなバックはリトル・フィート勢?
*リヴィングストン・テイラー 個人的に今回いちばんの掘り出し物 74年 ジェイムス・テイラーの弟は兄よりポップで気さく やわらかい歌
ジェイムス・テイラーの音源はこっち
Concert Vault 毎日更新されてるライブ音源RSS新着フィード
「好きになった」メモ: 幻の名盤 B.J.Ward「Vocal Ease」を聴いてください