ホームレス生活
ホームレス生活3ヶ月
ある60代の男性が助けを求め来られました。↓写真は仕事が欲しいと話す男性
路上生活の苦しさをお聞きし、改めて「生活保護制度」の充実の大切さを痛感しました。
橋の下から日雇いの仕事に通っていた時期もあったそうです。年金は一ヶ月1万4千円、一日一食、公園のトイレで身体を洗い、洗濯をし、ダンボールで寝る。仕事があれば、橋の下から出勤する。ついに仕事がなくなり、飲まず食わずのぎりぎりの状態です。 履いているズボンは不燃物の日にもらったもの。右足はしびれで十分に曲がりません。左足のすねの皮膚は黒く変色し始めていました。10年近く病院にも行けていません。
自転車には着替えの服やタオルがビニール袋に包まれ入っていますがボロボロです。
先日の大雨の時は橋の下は危険なので公園のトイレで過ごしたそうです。お巡りさんが大丈夫か?と声をかけてくれるそうですが、生活保護にはつながらないままでした。
福祉課の方と一緒にホームレスの男性が生活している橋の下へ現場確認に行って行ってきました。
男性の話す通りにダンボールが置いてあります。男性の話では、最近まで年配のホームレスの方がもう一人いたそうです。心配です・・
男性は「近所に迷惑かけないように深夜1時になってから橋の下に寝に帰ってきます。」と。
生活保護申請手続きへ
生活保護の申請を現在行っています。生活保護制度は基本的に住所不定ではダメで、住むところを見つけなければならない、すぐ受理しないという問題もあります。しかし現行の制度の上ではホームレスの方に対しては公園で寝泊まりしている事実を確認できれば受理はできるとされています。
身寄りがないホームレスの方が保証人を必要とする住宅探しを一人でするのは本当に大変なことです。幸い、この方は住宅を見つけることが出来たので生活保護制度を受けられる予定です。
一人で行けない場所
「役所は敷居が高い」と男性は話します。市役所に行ったら言いといわれても、制度を知っていても不安で行けなかったそうです。精神的な疲れからなのかも知れません・・。
一緒に申請にいきました。役所が前にあっても、救済制度があっても、繋がっていない方々がいます。
生活保護制度のことだけでなく、いろんな所で支援を受けられない人がいるはずです。
制度周知の改善へ
3月市議会では共産党市議団の質問戦の中で生活保護制度を知らせるパンフレットを福祉課の窓口だけではなく、ふれあいセンターなど公共施設に広く置くべきだと要求し、改善されることになりました。
また、生活保護が市の財政を圧迫していると思われている方も多いのですが、国からの交付金に対応されているため、財政悪化の原因とはなりません。 確かに、不正に受給している人が少なからず居るという問題や低賃金や低年金層が増えている中で生活保護者は働かないでも生活費を受給出来るということに対する怒りの声もあります。 仕事、働く場がないという根本的な点が改善されない状況にも問題があります。
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