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2011.06.29

H23学力テスト中止の意見書 否決

  今日、市議会の閉会日。  南海地震にいかに備えるかが問われる議会となりました。
 意見書に賛成討論しました。 採決は賛成が共産党、市民クラブとみんなの会だけ。少数となり否決。

「平成23年度全国学力・学習状況調査の中止を求める」意見書に賛成の立場から討論いたします。
 国は毎年、小学6年生と中学3年生を対象に全国一斉学力調査を行っています。
民主党政権となり、調査のあり方や必要性が国会でも問われ、悉皆調査から抽出調査へと変わってきたところです。
このたびの3月11日、東日本大震災の影響を受け文部科学省は5月26日に全国一斉学力調査の実施を見送る決定を出しました。
しかし、県教育委員会は各市町村に働きかけ、県独自の「到達度把握調査」を一学期に実施し、その上に9月下旬以降、国が行おうと予定していた「学力・学習状況調査」通称(学力テスト)を行うとしています。
国が見送りを決めたテストであり、当然、全国集計が行われないので全国比較をすることは不可能です。また、一学期に行っている県の「到達度把握調査」との比較も困難です。国がやめ、まだ十分な議論がなされていない状況の「学力テスト」にあえて1,300万円もの県費を使い、行う必要はないと考えます。 
県校長会も現場の声を届けなければならないと判断し、県教育委員会に対して6月20日付けで今年度の学力テスト中止を求めるための申し入れを行っています。
実施した場合に行われる採点や結果分析にかかる費用を学力向上対策費としてまわせるのではないか?また、各学校が採点し、県が集計しても採点基準が曖昧となり、データーとしての信ぴょう性が問われてくるという点。採点結果が返ってくる時期が11月以降と予測され、生徒への指導に活かすことが難しい状況となる点。またすでに学校行事が組まれており、今から実施日を統一することは困難である点などの理由が示されています。
県教育委員会はこの現場の意見を適切に受け取り、対応すべきと考えます。
 以上、述べたように、本年度の「学力・学習状況調査」は実施する必要性が低いものと考えます。よって、県教育委員会は今年の実施を見送り、かかる費用を現在、課題となっている防災教育や教育条件向上のためにこそ活用するよう強く求めるものです。
 
見識ある同僚各議員の賛同をお願いいたしまして、賛成討論とします。 

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2011.06.24

学力テストストップを!

高知県校長会が学力テストの中止を求める!

 6月20日、平成23年度全国学力・学習状況調査について、文書がだされた。内容は中止を求めるものです。
校長会が中止を表明することは重大なこと。
 東日本大震災の影響をうけ、全国延期となりました。
しかし、県は各市町村教育委員会に9月以降に対し同一問題(東京書籍)で小6・中3に「到達度把握調査」するとしていますが、すでに一学期に毎年、県単独で行っている「到達度把握調査」しており、校長会としては採点などにかかる費用負担を考えれば他の学力向上対策にまわしたらいいのではと見解がだされました

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2011.06.23

アウトソーシング

行財政改革のあり方 

 財政再建を理由に市も行財政改革、アウトソーシングを行っています。手法は民営化や指定管理者制度がありますが、そのあり方が全国で問題となっています。
 コスト削減、公の責任逃れ的な状況が生まれ、住民福祉の向上という行政本来の目的から大きくずれていると指摘があります。
 改めて、アウトソーシングのあり方がチェックされなければなりません。
指定理者制度」については国も通達を出しています。平成22年(昨年)の12月28日に総務省自治行政局長の名で指定管理者の運用についてと8項目の留意すべき点が書かれています。
 4項目には指定管理者の申請にあたっては「住民サービスを効果的、効率的に提供するため、サービスの提供者を民間事業者等から幅広く求めることに意義かある」「複数の申請者に事業計画を提出させることが望ましい」「一方、住民からの評価などを踏まえ同一事業者を再び指定している例もあり、態様に応じ適切に選定を」とあります。また6項目には指定管理者は労働法令を守る事は当然とし、行政は雇用・労働条件への適切な配慮をするよう求めています。
 民営化も指定管理も基本の考え方は民間のノウハウを活かして住民福祉につなげサービスの向上を目的としていますが、実態はどうか?
 コスト削減、人減らし目的・・・・・安上がりサービスの蔓延・・・

 包括外部監査

 高知市の包括外部監査の今回の報告は何のためのサービスか?、何のための民間委託か?を厳しく指摘しています。行政は「覚醒せよ」との言葉が連発され、「悪しき前例踏襲」と市政の真の改革の必要性を訴えています。
 行財政改革特別委員会の委員として今年1年間、質疑を行う予定です。この間の取り組みをきちんと検証しなくてはなりません。個別事業の評価も大事ですが、事業運営において効果的、効率的な手法として本当に民営化や指定管理者制度が適当なのか問われます。
 
 国の通知が示すように、労働環境の悪化につながる問題もあります。 このことはひいては市民所得や暮らしに関わってきます。包括外部監査の指摘をきちんと受け止めた対応を高知市は行うべきです。

 
 
 

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2011.06.22

学童保育に待機児

 学童保育の充実を!

 多くの親たちの願いが届き、平成21年から、市の学童保育(1年生から3年生)は「待機児ゼロ」方針のもと運用されてきました。しかし、途中入会希望者で待機児童がうまれていることが6月議会の中で明らかになりました。
 私も小学6年の息子をもつ親です。学童保育制度を利用してきた保護者の一人でもありますが、働く親たちにとって本当に助かりました。学校の授業が終わり5時までの間、学童の先生の指導監督のもと学校の敷地の中で宿題をしたり、あそんだりとできるのです。核家族、共働きなどの家庭も多くある中でこの制度は子育てを支える大事な事業です。保護者負担も一ヶ月7300円かかりますが、それでもニーズの高い事業となっています。

 4校、11人が待機中、なくそう! 
 
 現在、朝倉第2小・旭東小昭和小・良介小の4校で11人の子ども達が学童保育制度を利用できずにいます。
「待機児ゼロ」市の方針、目的からしても、転校などの理由から生まれる途中入会希望者に対しても制度利用を保障するべきだと思います。
 例えば、クラブの基本定員である60人を超え70人以内なら分室1教室増やす準備が必要です。また70人を超えるとクラブ自体をもう一つ増やすことが出来ます。
分室を一つ増やすためには、空き教室と学童保育の先生を臨時で雇うことが必要になります。
高知市の青少年課の話では分室にかかる年間経費は臨時先生二人分の給与約400万円ほどといいます。
臨機応変に対応できる条件です。
 待機児童がなくなるよう、力を合わせ声を上げて行きましょう!
 


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2011.06.16

学校・警察連携制度は必要なのか

連絡制度の実施が延期へ 
 国は今年の7月1日から「学校・警察連絡制度」を実施するとしています。しかし、高知県は実施日を延期しました。県は審議を続けています。高知市は個人情報保護運営審議会を2回開催し、今回の制度について審議を行っています。
市の教育長=「県が定結すれば市も結ぶ」 
 児童生徒の氏名、問題行動の内容を学校が卒業するまで運用管理することになりますが、市の教育委員会は導入を推進する考えです。
今でも逮捕事案や交通違反などの悪質かつ警察にかかわる問題は警察から学校へ連絡する制度があります。今回の制度は不良行為や非行で指導されたケースも対象と広がり、学校から警察へ連絡する事を制度化するというものです。
子どもへの取締まり強化にすぎない! 
 行政は問題行動の初期段階から把握できてエスカレートするのを防ぐ事になる。
引いては生徒の規範意識が高まる効果があるというが、子ども達の問題行動の原因の解決を取り締まり強化という手段でなくせると考えているところに驚きと怒りを感じます。
 例えば、集団での万引きやいじめなどの場合、加害者と被害者が生まれますが、加害者の中には、「やれ」と言われて加害者になるケースもあります。
 子ども自身の自己肯定感やコミュニケーションの育成などにこそ支援が必要であり、やり直しと言うか、反省もし成長もできる学校であるべきで、警察と連携したからといって非行がなくなるわけではないと思います。
 「何かあったら警察にいうぞ」的な指導になりかねない、真に子ども達に向き合い非行を未然に防ぎたいと
思うなら、先生と生徒が信頼関係を築いていく環境が大事なのに、これでは信頼できない環境に悪化するのではないかと心配します。

審議会の答申
 個人情報の問題では情報の管理にあたっては情報漏えいに対する確実な対策を講じる様にとあります。
子どもにとって不利益な情報を学校が学校現場が管理することのリスクの大きさを教育委員会はどう考えているのかと思います。
 

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学校給食民間委託

 民間委託がさらに拡大

 高知市は財政再建を進めるために行財政改革として業務の民間委託や人減らしが行われています。
その業務委託の項の中は「学校給食民間委託」があります。現在でも2校で実施されています。
 今後、新たに鏡の給食センター分、泉野小、初月小を民間委託していきたいと言う報告がありました。
 これまでの検証をしなければなりません。
 ご意見ありましたらお寄せください。

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2011.06.08

柔道

柔道の恩師をたずねて

 今から20年前、私は高校生、短大と柔道をやっていました。高校から本格的に柔道の道に進んだわけですが、その当時、柔道部の監督をしていた恩師をたずねる機会がありました。
 ひさしぶりの再開。ガラッと扉が開く瞬間、緊張しました~。
 先生の第一声は「また泣いてないだろうなあ~」
 私は「少しは泣くのも堪えられるようになりました」と。
 先生は笑っていますが。 先生とは多くを話さなくても心が見抜かれているような感じがしました。
 高校から始めた柔道をゼロから指導してもらったことやいろんな思い出が頭の中をよぎります。
 「体育会系」という言葉がよく使われますが、使い方として筋肉ムキムキの人のことや声が大きくハキハキしゃべるとか、先輩が後輩に理不尽に偉そうにする時とかでしょうか。 
 「柔道」のイメージもさまざまあるのだろうと思います。柔道も武術が発展してできた日本古来の武道のひとつです。
 勝ち負けのあるスポーツのひとつですが、「道」がついているだけに精神を重んじます。
 ただ勝てばいいのではないのです。
 「柔よく剛を制す」という言葉が柔道の基本といわれますが、小さい者、力が弱い者でも相手を制することができるという意味で柔道の魅力を言葉にしたものですね。
 柔道の精神をあらわす言葉に「精力善用」と「自他共栄」があります。
「精力善用」とは自分が持つ心身の力を最大限に使って、社会に対して善い方向に用いることです。
「自他共栄」とは相手に対し敬い、感謝することで信頼し合い、助け合う心を育み、自分だけでなく他人と共に栄えあえる世の中にしようという意味です。
そして、礼に始まり礼に終わります。(武道の精神が形に表れているひとつかな)
 「礼儀」は日本独特、柔道だけでなく「武道の精神」です。他のスポーツないところですよね。高校野球がその典型ですが、日本の高校野球の始まり終わりには「礼」があります。外国ではしないのです。してもハイタッチぐらいかな。「武道」の精神が現れていますよね。 
 柔道の昇段試験には試合だけではなく、「型」というものがあります。この総合によって段が上がっていきます。

 私にとって、柔道の世界は技が上達することだけでなく、相手を思いやる心の修行でもありました。 
 柔道を通して教えてもらった大事なことです。 まだまだ修行不足ですが・・・。
 母校の道場には掛け軸があり「練磨不屈」とありました。(今もあるかな)日ごろの鍛錬こそ大事にせよという意味だと教わりましたが。
 当時、入部したばかりの私に先輩が掛け軸を指差し、なんと書いてあるかわかるか?と聞くので
 私はおっきな声で「くつふまれん」です。と逆さに読んでしまって、先輩たちが唖然としていたことを思い出しました。開いた口がふさがらないとはこの事だということも知りました。
 その後、柔道にのめり込んでいきます。
 
 武道の必修化

 新・指導要領の改訂にともない、来年4月から武道が中学生の必修教科となります。柔道・剣道・相撲のどれかを学校が選択し、男女ともが受けなければなりません。
 スポーツ事故の調査で柔道での怪我や死亡事故がダントツです。
 高校生の体力、レベルでも脱臼、骨折、じん帯損傷、頚椎損傷など、まじめにしていても、有段者でも起きるスポーツなのです。死亡事故もあるのです。
 危険をともなう事を理解して安全対策や指導が行わなければなりません。
 全柔連も安全対策強化のため全国を回り、啓発と研修会を開いています。
 
 つづく・・
 
 

 

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