新しい人間中心デザインのためのメモ

掲題の件。

  1. 現在のHCDはモノを作ることを前提としすぎている。モノは必ずしも作られる必要はないし、作る場合でもハード面(ソフトウェア含む)だけでなく、ノウハウや伝統の以上などのソフト面の提供も同時になされなければならない。
  2. 機能を作るのでも、経験を作るのでもない。文化を作らなくてはならない。それゆえ計画•デザインが対象とするスパン、スケールは大きすぎても小さすぎてもいけない。
  3. パーソナルや核家族向けでも、マス向けでもない中間的な単位が必要。シェアや作法の伝達も視野にいれた適切なネットワークの形成が可能になる/妨げない設計が求められる。
  4. 効率や効果を短すぎるスパンで評価しない。動線設計が効率的に設計されていても今のキッチンは作業スペースがたりなさ過ぎるし、そもそも保存加工食品の大量生産もできなくなってしまった。効率や効果の前に人としてどうあるべきか、文化はどうあるべきかを考える必要がある。そうしたヴィジョンを想像することをしないのであればデザインなどする必要はない。
  5. 作ってあげるのではなく、基本的にはユーザー自身が作れるようにすることを目指す。大量生産からの脱却でもあるし、それに依存していたデザイナーという在り方の変革である。個々人から奪った生産の楽しみを個々人に返却する必要がある。同時にデザイナーも方法論からの脱却が求められる。

これを体系的に語れるように準備。
新しい日本発の人間中心デザインとして。

それにしても、なぜ誰もそういうことやろうとしないんだ?
いつまで海外の受け売りのみ続けるつもりなんだろ? なんか激しく創造性が欠けているようにおもう。

現状に問題があることにきづかないのか、あるいは、気づいていながら問題があまりに大きすぎると感じて早々にあきらめてしまっているのか。それ以前に現状の人間中心デザインさえ満足に理解できていないということもあるのか。
理由はなんにせよ、このままじゃいけない、と感じて行動をおこす気概があまり感じられない。

と文句をいっててもはじまらないので、ひとりでもやることにした。

関連エントリー

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック