厚生労働省・国土交通省・文部科学省に省庁要請!!学生アルバイトの業務はお客さんの安全に関係ない!?

学生ユニオンでは現在、小田急電鉄に対して学生駅員アルバイトの待遇改善を求めて交渉中です。そうした中、ネット上で「駅員学生アルバイト実態調査」を行ったところ、小田急電鉄以外の鉄道会社でも小田急電鉄と同様な学生駅員アルバイトの実態が確認でき、小田急電鉄だけではない業界全体に広がっている問題だとして厚生労働省・国土交通省・文部科学省にそれぞれ要請を行いました。その省庁要請の内容を簡単に報告したいと思います。 〇要請の趣旨 現在、学生ユニオンは、小田急電鉄株式会社に対して、学生駅員アルバイトの待遇改善を求めて争議中です。その小田急電鉄の学生駅員アルバイトの問題をSNS上で発信したところ、大きな反響がありました。駅員アルバイトとして働いている人たちからは、「自分も同じような目にあった」「自分の勤務駅はもっとひどい」という声が多数寄せられました。 私たち学生ユニオンは、小田急電鉄以外の鉄道会社にも同様の学生駅員アルバイトの問題が広がっているのではないかと考え、会社を限定せず、現在学生で駅員アルバイトをしている人、および学生時に駅員アルバイトをしていた人を対象に、労働実態調査を行いました。 本調査には110件の回答があり、学生駅員アルバイトによって学業に支障が出ることが「よくある」「たまにある」と答えた人は47.3%にまで及んでいます。また、「アルバイトをしないで学生生活を送ることはできましたか?」という項目に「おそらくできない」「できない」と回答した人は50.9%になり、半数を超える駅員アルバイト…

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記者会見開きました!!学生駅員アルバイト実態調査結果報告ーー約半数が学業への支障を経験

この間、学生ユニオンは小田急電鉄で働く学生駅員アルバイトを当事者とした争議に取り組んでいますが、その関係でネット上で「駅員学生アルバイト実態調査」を行いました。その実態調査の結果と小田急争議の成果の報告として、8月1日に記者会見を行いました。記者会見の内容を簡単に報告したいと思います。 ○実態調査結果報告――約半数が学業に支障あり  小田急電鉄との争議では、人員不足のため電車遅延などで追加業務が発生した際に数時間の残業を強いられることで授業に行けないなどと言った形で学業に支障が生じているという問題について、正社員の増員を求めています。実態調査はこの駅員学生アルバイトの学業への支障の実態を明らかにすることを目的として行われました。  全部で110件の有効回答がありました。110件という数字は、集まった全回答から「学生でないもの」「非正規でないもの」を除外した数字です。  まず明らかになったのは、アルバイトが学生生活を送るために非常に重要なものであるということです。「アルバイト無しで学生生活をおくれるか?」との問に対しては、50.9%の人が「できない」「おそらくできない」と答えました。  そして「バイトが学業に支障をきたすことがあるか?」という質問には、47.3%の人が「よくある」「たまにある」と答えました。約半数の人が日常的に学業への支障を経験していることになります。ちなみに「それほど無い」を含めると71.8%となります。  また興味深いのは、「アルバイト無しで学生生活を遅れるか?」…

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