魔法少女まどか★マギカ 第8話『あたしって、ほんとバカ』感想
誰かのために、世界のために戦う。でもその誰かって?この世界にそんな価値があるのか?
気付いたときには契約は終わっていて、自分は人間じゃなくて魔法少女だった。
戻る道が塞がれてしまった中で、彼女はさらに闇へと堕ちていく。
『他人のために力を使う』というのはやはり簡単なことではないのですね。マミも自分のために力を使うタイプではなかったけれど、彼女はソウルジェムの秘密を知らなかったからね
抜け殻となった身体で、いったい誰のためなのかも曖昧なまま剣を振るう。やがて自分の存在意義すらわからなくなり、他人を救うことの手段であった『魔女を殺す』ということがいつの間にか目的に摩り替わってしまった。
さやかが苦しみ狂っていく様子は、演出も相まってわかりやすく伝わってきた
これの一つ前の『ぼくらの』の記事でも書いたのだけど、見返り無しに命を賭けて戦うなんて不可能だと思う。
さやかは最後までヒーローであろうとしたけど、それ故に妬みや憎しみを溜め込んでしまうのも早かった。
誰かを救いたいのか、それとも誰かの恩人になりたいのか―。マミが忠告していたように、ここを履き違えたまま進んでしまうと後悔することになるんだね
きっとさやかは後者だっただろうし、それが普通なんだと思う。ソウルジェムの真実を知り、ひとみと上條クンの一件の後で、おそらく彼女自身もそれに気がついたはず。でも、彼女はそんな自分を赦そうとせず、行動でもって示し続けた。自己矛盾のなかで精神は不安定になり、それでも自分が行くと決めた道を最後まで進もうとしていた。
私はそう感じたし、だからこそ私は彼女を賞賛したい。彼女は最後までヒーローであろうとした。彼女は正しすぎた。でも正しすぎてもいけなかったんだね
■魔法少女は魔女に
さやかに積もった妬みや憎しみはあっという間にソウルジェムを汚していき、すぐに限界に来てしまった。そしてついにさやかは魔女と化してしまう。
やはりソウルジェムが濁ると魔女になってしまうのですね。つまり魔法少女はゆくゆくは魔女になる。
となると、キュウべえ、いえインキュベーターがまどかを魔法少女にしようとしている理由は強力な魔女を生み出すためといったところなのかな。ただ、キュウべえが完全なる悪役と決め付けることはまだできないですね。
魔女化したさやかと戦うのは杏子になるのかな…。対照的に描かれていた二人だしね
次は杏子がメインの回になるでしょう。
■ほむらとまどかの関係は?
ほむらがこの時間軸に来たのは全てまどかのため。あの冷酷なほむらが涙を流してまどかに言い寄るシーンからも、単なる魔法少女同士…といった関係ではないでしょうね。
多世界解釈を前提にすると、つまり、ほむらがこの時間軸に来る前に過ごしていた、別の時間軸でのまどかとほむらの関係がとても深いものだったということ。ほむらの様子からも、どうやら仲がよかったみたいですね。
根拠は薄いものの、前に『ほむらはいじめられっ子だったのではないか?』と書いたことがあります。
別の時間軸でまどかはほむらを救ってあげたとかじゃないなぁ…違うかな
そして、その時間軸でもまどかは自分を犠牲にして魔法少女になったのかもしれませんね
■ほむらは何をしにこの時間軸に来たのか?
どうしてほむらは元いた時間軸を飛び出してこちらの時間軸にきたのか。元いた時間軸を飛び出すということは、元いた時間軸でなにか大きな出来事があったということになります。
そして、その『大きな出来事』というのは、おそらくワルプルギスの夜に関係することでしょうね。
さて、ほむらがわざわざ別の時間軸にきてまでまどかの契約を食い止めようとしているということは、まどかには別の時間軸にも影響を与える力があるからだと考えていいのでしょうか。それこそ「宇宙の法則を捻じ曲げる」、「万能の神」になれる才能を持っている彼女ですからね。
ワルプルギスの夜が終わればこの時間軸での彼女の使命は終わるということですから、ワルプルギスの夜までまどかをキュウべえから守ることがこの時間軸での彼女の目的なのでしょう。
言い換えると、『ワルプルギスの夜の時点でまどかが魔法少女でない状況を作る』のが目的だと考えられます。
しかしここで疑問に思ったのは、
「『まどかがキュウべえと契約して魔法少女になり、他の時間軸に影響を及ぼす時間軸』は無限に存在するのではないか?」
ということです。
そうなると、ほむらはこの後も永遠に次々と時間軸を渡り、まどかの契約を止め続けなければいけません。
いくらなんでもそれはほむらが不幸すぎる…ので、考え方を変えてみます。
『ワルプルギスの夜の時点でまどかが魔法少女でない状況を作る』ことが、元いた時間軸を救うための鍵だとしたら。消極的、回避的な『一時しのぎ』でなく、積極的な『手段』としてその状況を作ろうとしているのなら。
あくまで予想なので前提が覆されるかもしれませんが、これが一番納得できるかな、と思うのですよね。
もしくは、ワルプルギスの夜というのがその地域の魔(法少)女を全て取り込むようなものだとすれば、絶対的な力を持つまどかを魔法少女にしないようにしているのも頷けます。その場合、ワルプルギスの夜を倒すことが何かの鍵になるとも考えられますね。
■初回アバンとの繋がり
まどかが「ほむらと以前会ったことがあるような…」と感じていることから、ループしているという線も濃厚になってきたような気がします。
ループを生み出せるのは、ほむらの時間操作かまどかの強力な力だと考えられますが、ほむらがそれほどの時間操作が可能ならこれまでに何度も使うべきシーンがあったし、おそらく後者でしょう。
「全てをやり直したい」と言った類の願いをまどかが発動させて今の状況…というのが予想できるパターンですね。
ループとなると初回アバンが重要になってきますね。
ほむらが戦っていた相手がワルプルギスの夜だとすれば、あれを倒せば上で書いた『ワルプルギスの夜の時点(倒した時点)でまどかが魔法少女でない状況』を作ることが出来ます。
しかし、杏子が言っていたように一人で戦うには厄介な相手で、ほむらがピンチになる。
そこに駆けつけたまどかがキュウべえと契約、「全てをやり直したい」で初回の夢オチへ…というループが想定できます。
ただループにすると収拾がつかなくなって物語として完結させるのが難しくなりそうですね。
うーんハズれかな。私の駄文は読み流す程度にしてください…。
というわけで結局次回にならないと何もわからないですね。ただこうやって考察するのがオリジナルの醍醐味とも言えるし実際楽しいのでやってますけどね
とりあえず今回でさやかと杏子の2人がさらに好きになりました。鬱展開も面白い
次回に期待ですね
気付いたときには契約は終わっていて、自分は人間じゃなくて魔法少女だった。
戻る道が塞がれてしまった中で、彼女はさらに闇へと堕ちていく。
『他人のために力を使う』というのはやはり簡単なことではないのですね。マミも自分のために力を使うタイプではなかったけれど、彼女はソウルジェムの秘密を知らなかったからね
抜け殻となった身体で、いったい誰のためなのかも曖昧なまま剣を振るう。やがて自分の存在意義すらわからなくなり、他人を救うことの手段であった『魔女を殺す』ということがいつの間にか目的に摩り替わってしまった。
さやかが苦しみ狂っていく様子は、演出も相まってわかりやすく伝わってきた
これの一つ前の『ぼくらの』の記事でも書いたのだけど、見返り無しに命を賭けて戦うなんて不可能だと思う。
さやかは最後までヒーローであろうとしたけど、それ故に妬みや憎しみを溜め込んでしまうのも早かった。
誰かを救いたいのか、それとも誰かの恩人になりたいのか―。マミが忠告していたように、ここを履き違えたまま進んでしまうと後悔することになるんだね
きっとさやかは後者だっただろうし、それが普通なんだと思う。ソウルジェムの真実を知り、ひとみと上條クンの一件の後で、おそらく彼女自身もそれに気がついたはず。でも、彼女はそんな自分を赦そうとせず、行動でもって示し続けた。自己矛盾のなかで精神は不安定になり、それでも自分が行くと決めた道を最後まで進もうとしていた。
私はそう感じたし、だからこそ私は彼女を賞賛したい。彼女は最後までヒーローであろうとした。彼女は正しすぎた。でも正しすぎてもいけなかったんだね
■魔法少女は魔女に
さやかに積もった妬みや憎しみはあっという間にソウルジェムを汚していき、すぐに限界に来てしまった。そしてついにさやかは魔女と化してしまう。
やはりソウルジェムが濁ると魔女になってしまうのですね。つまり魔法少女はゆくゆくは魔女になる。
となると、キュウべえ、いえインキュベーターがまどかを魔法少女にしようとしている理由は強力な魔女を生み出すためといったところなのかな。ただ、キュウべえが完全なる悪役と決め付けることはまだできないですね。
魔女化したさやかと戦うのは杏子になるのかな…。対照的に描かれていた二人だしね
次は杏子がメインの回になるでしょう。
■ほむらとまどかの関係は?
ほむらがこの時間軸に来たのは全てまどかのため。あの冷酷なほむらが涙を流してまどかに言い寄るシーンからも、単なる魔法少女同士…といった関係ではないでしょうね。
多世界解釈を前提にすると、つまり、ほむらがこの時間軸に来る前に過ごしていた、別の時間軸でのまどかとほむらの関係がとても深いものだったということ。ほむらの様子からも、どうやら仲がよかったみたいですね。
根拠は薄いものの、前に『ほむらはいじめられっ子だったのではないか?』と書いたことがあります。
別の時間軸でまどかはほむらを救ってあげたとかじゃないなぁ…違うかな
そして、その時間軸でもまどかは自分を犠牲にして魔法少女になったのかもしれませんね
■ほむらは何をしにこの時間軸に来たのか?
どうしてほむらは元いた時間軸を飛び出してこちらの時間軸にきたのか。元いた時間軸を飛び出すということは、元いた時間軸でなにか大きな出来事があったということになります。
そして、その『大きな出来事』というのは、おそらくワルプルギスの夜に関係することでしょうね。
さて、ほむらがわざわざ別の時間軸にきてまでまどかの契約を食い止めようとしているということは、まどかには別の時間軸にも影響を与える力があるからだと考えていいのでしょうか。それこそ「宇宙の法則を捻じ曲げる」、「万能の神」になれる才能を持っている彼女ですからね。
ワルプルギスの夜が終わればこの時間軸での彼女の使命は終わるということですから、ワルプルギスの夜までまどかをキュウべえから守ることがこの時間軸での彼女の目的なのでしょう。
言い換えると、『ワルプルギスの夜の時点でまどかが魔法少女でない状況を作る』のが目的だと考えられます。
しかしここで疑問に思ったのは、
「『まどかがキュウべえと契約して魔法少女になり、他の時間軸に影響を及ぼす時間軸』は無限に存在するのではないか?」
ということです。
そうなると、ほむらはこの後も永遠に次々と時間軸を渡り、まどかの契約を止め続けなければいけません。
いくらなんでもそれはほむらが不幸すぎる…ので、考え方を変えてみます。
『ワルプルギスの夜の時点でまどかが魔法少女でない状況を作る』ことが、元いた時間軸を救うための鍵だとしたら。消極的、回避的な『一時しのぎ』でなく、積極的な『手段』としてその状況を作ろうとしているのなら。
あくまで予想なので前提が覆されるかもしれませんが、これが一番納得できるかな、と思うのですよね。
もしくは、ワルプルギスの夜というのがその地域の魔(法少)女を全て取り込むようなものだとすれば、絶対的な力を持つまどかを魔法少女にしないようにしているのも頷けます。その場合、ワルプルギスの夜を倒すことが何かの鍵になるとも考えられますね。
■初回アバンとの繋がり
まどかが「ほむらと以前会ったことがあるような…」と感じていることから、ループしているという線も濃厚になってきたような気がします。
ループを生み出せるのは、ほむらの時間操作かまどかの強力な力だと考えられますが、ほむらがそれほどの時間操作が可能ならこれまでに何度も使うべきシーンがあったし、おそらく後者でしょう。
「全てをやり直したい」と言った類の願いをまどかが発動させて今の状況…というのが予想できるパターンですね。
ループとなると初回アバンが重要になってきますね。
ほむらが戦っていた相手がワルプルギスの夜だとすれば、あれを倒せば上で書いた『ワルプルギスの夜の時点(倒した時点)でまどかが魔法少女でない状況』を作ることが出来ます。
しかし、杏子が言っていたように一人で戦うには厄介な相手で、ほむらがピンチになる。
そこに駆けつけたまどかがキュウべえと契約、「全てをやり直したい」で初回の夢オチへ…というループが想定できます。
ただループにすると収拾がつかなくなって物語として完結させるのが難しくなりそうですね。
うーんハズれかな。私の駄文は読み流す程度にしてください…。
というわけで結局次回にならないと何もわからないですね。ただこうやって考察するのがオリジナルの醍醐味とも言えるし実際楽しいのでやってますけどね
とりあえず今回でさやかと杏子の2人がさらに好きになりました。鬱展開も面白い
次回に期待ですね
ぼくらの
テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1 (2007/07/25) 石田彰、東地宏樹 他 商品詳細を見る |
たとえば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ
HERO/Mr.Children
君のその命を賭けて地球を守ってくれ―。
ある日突然そう頼まれたところで、「どうして私がそんなこと」と言ってほとんどの人が耳を背けるだろう。
では、
君はその命を賭けて地球を守らなければならない―。
そう告げられたとき、その宿命からはどう足掻いても逃れられないとき、人々はどうするのだろう。
魔法少女まどか★マギカ 第7話『本当の気持ちと向き合えますか?』感想
人間の心と体は一体であって、切り離すことは出来ない。腕をナイフで切りつければ「痛い」と感じるし、心臓が止まれば精神も死ぬ。
それだと戦うのに不便だから、『人間』じゃなくしてしまえばいい。心と体を引き離し、戦いに特化した『魔法少女』にしてしまえばいい。
キュウべえは魔法少女たちにこんなとんでもない運命を叩きつけていくわけだけど、それを一寸も悪いことだと思っていないというのがまた難しいところですね。人間の価値観は通用しない。「どうして人間はそんなに魂の在り処にこだわるんだい?」キュウべえはただ自分の使命を果たしているだけだという認識なんだよね
ただキュウべえがどうしてこのようなことをしているのかはまだ不明…。『ワルプルギスの夜』にも関連してくるのでしょうか。
■杏子とさやか
2人は共に「他人のため」に願いを使って魔法少女になったのですね。ただ、自分以外の人のために願いを使うということは危険なことでもあると前にも書きました。
そして実際に、杏子はそれで失敗してしまった。以来彼女は、魔法の力を自分だけのために使おうと決心したんだね
100万円を払って力を得たのに70万円分の力にしかならなかった。だからその力を使って釣り銭を稼ごうというのが杏子の考え方だ
一方さやかは、それでも「他人のため」に魔法を使い続けようと決めた。
大きな代償を払って得た力。杏子は「代償が高すぎる」と言ったが、さやかはそう感じていない。
魔法は使い方しだいで素晴らしい力になる。さやかは120万円分の力を見出そうとしているんだね
■ひとみと上条クン
魔法少女の身体のシステムがわかり、ただでさえ絶望的なこの状況でさらに追い討ちをかけるのがこの脚本なのですね…。
上条クンをめぐっての三角関係が浮上。まさかここでひとみが出てくるとは…
ただ悲しいことに、さやかはもう人間じゃないんだよね。抜け殻となってしまった身体で抱き合ったり、キスをしたり…といったことは、さやかにはとても出来ないんだね
そしてそれは、ひとみに上条クンを取られてしまうのをただ見ているしか出来ないということ。
そうしたとき、さやかは一瞬、ひとみの命を救ったことを後悔しかけてしまう。
他人のために力を使うと決めたのにも関わらず。後悔なんてあるわけないと言い放ったにも関わらず。
こういった心の揺らぎや葛藤をリアルに描いていて本当にこの作品は面白いね
■さやかの末路は
まどかに慰められてスッキリしたと切り替えるさやかだけど、やはり精神はズダボロだったようで。それは魔女との戦闘シーンで十分に感じ取ることが出来た
痛みを完全に消し去り、血だらけになって魔女を攻撃するさやか。その姿はもはや人間ではなかったね
影絵で表情を見えないようにすることでかえってさやかの狂い様が不気味に伝わってくる。
それに加えて『孤独』という印象も植え付けるね。次回予告でも「あんたたちとは違う魔法少女になるって決めたんだ」という台詞があったし。我の強い一匹狼のような性格を持っている彼女の内面を表現するのに適した演出だったと思う
それに加えて、戦闘中のBGMがバイオリンの曲だったのもまたいい演出だったなと感じますね。さやかがこうして戦っている理由も、狂ってしまっている理由も最終的には上条クンに行き着くんだよね。
そして、そのおかげで上条クンはバイオリンが弾ける身体になった。このBGMからは皮肉めいた意図を感じる
ただ、それなのに腹が立つくらい綺麗な音色なんだよな
この音色が蘇えるのを望んだのもまたさやかであって、だからこそ間違いとは言えない。
優しさが不幸を呼び、正しい故に傷付くこともある。ほむらやまどかママが言っていたことだね
ここでまどかは選ばなくちゃいけないのかもね
正しすぎてボロボロになっているさやかの代わりに誰かが間違えてあげなければいけない。さぁ!僕と契約を!
というよりそろそろまどかの変身シーンが見たいのだけど…。やっぱり最後の最後まで変身しないのかしら
心と体が引き離され、魔女と戦い続けなければならない。マミの死も目前でみた。そんな過酷な条件を知って、それでもなお魔法少女になろうとまどかが決心するのはいったい何のためなのか。
家族か友人か…世界か…。この鬱展開は、まどかの変身の意味を重要なものにしているよね
まどかが変身することがこの作品のメインテーマなのかもしれない。となると最終回までお預けとかもあるかもな…
さて、ひとみの告白はどうなるのか、それともさやかがさせないのか。
さやかの今後は上条クンありきですね。次回も見逃せないっ
それだと戦うのに不便だから、『人間』じゃなくしてしまえばいい。心と体を引き離し、戦いに特化した『魔法少女』にしてしまえばいい。
キュウべえは魔法少女たちにこんなとんでもない運命を叩きつけていくわけだけど、それを一寸も悪いことだと思っていないというのがまた難しいところですね。人間の価値観は通用しない。「どうして人間はそんなに魂の在り処にこだわるんだい?」キュウべえはただ自分の使命を果たしているだけだという認識なんだよね
ただキュウべえがどうしてこのようなことをしているのかはまだ不明…。『ワルプルギスの夜』にも関連してくるのでしょうか。
■杏子とさやか
2人は共に「他人のため」に願いを使って魔法少女になったのですね。ただ、自分以外の人のために願いを使うということは危険なことでもあると前にも書きました。
そして実際に、杏子はそれで失敗してしまった。以来彼女は、魔法の力を自分だけのために使おうと決心したんだね
100万円を払って力を得たのに70万円分の力にしかならなかった。だからその力を使って釣り銭を稼ごうというのが杏子の考え方だ
一方さやかは、それでも「他人のため」に魔法を使い続けようと決めた。
大きな代償を払って得た力。杏子は「代償が高すぎる」と言ったが、さやかはそう感じていない。
魔法は使い方しだいで素晴らしい力になる。さやかは120万円分の力を見出そうとしているんだね
■ひとみと上条クン
魔法少女の身体のシステムがわかり、ただでさえ絶望的なこの状況でさらに追い討ちをかけるのがこの脚本なのですね…。
上条クンをめぐっての三角関係が浮上。まさかここでひとみが出てくるとは…
ただ悲しいことに、さやかはもう人間じゃないんだよね。抜け殻となってしまった身体で抱き合ったり、キスをしたり…といったことは、さやかにはとても出来ないんだね
そしてそれは、ひとみに上条クンを取られてしまうのをただ見ているしか出来ないということ。
そうしたとき、さやかは一瞬、ひとみの命を救ったことを後悔しかけてしまう。
他人のために力を使うと決めたのにも関わらず。後悔なんてあるわけないと言い放ったにも関わらず。
こういった心の揺らぎや葛藤をリアルに描いていて本当にこの作品は面白いね
■さやかの末路は
まどかに慰められてスッキリしたと切り替えるさやかだけど、やはり精神はズダボロだったようで。それは魔女との戦闘シーンで十分に感じ取ることが出来た
痛みを完全に消し去り、血だらけになって魔女を攻撃するさやか。その姿はもはや人間ではなかったね
影絵で表情を見えないようにすることでかえってさやかの狂い様が不気味に伝わってくる。
それに加えて『孤独』という印象も植え付けるね。次回予告でも「あんたたちとは違う魔法少女になるって決めたんだ」という台詞があったし。我の強い一匹狼のような性格を持っている彼女の内面を表現するのに適した演出だったと思う
それに加えて、戦闘中のBGMがバイオリンの曲だったのもまたいい演出だったなと感じますね。さやかがこうして戦っている理由も、狂ってしまっている理由も最終的には上条クンに行き着くんだよね。
そして、そのおかげで上条クンはバイオリンが弾ける身体になった。このBGMからは皮肉めいた意図を感じる
ただ、それなのに腹が立つくらい綺麗な音色なんだよな
この音色が蘇えるのを望んだのもまたさやかであって、だからこそ間違いとは言えない。
優しさが不幸を呼び、正しい故に傷付くこともある。ほむらやまどかママが言っていたことだね
ここでまどかは選ばなくちゃいけないのかもね
正しすぎてボロボロになっているさやかの代わりに誰かが間違えてあげなければいけない。さぁ!僕と契約を!
というよりそろそろまどかの変身シーンが見たいのだけど…。やっぱり最後の最後まで変身しないのかしら
心と体が引き離され、魔女と戦い続けなければならない。マミの死も目前でみた。そんな過酷な条件を知って、それでもなお魔法少女になろうとまどかが決心するのはいったい何のためなのか。
家族か友人か…世界か…。この鬱展開は、まどかの変身の意味を重要なものにしているよね
まどかが変身することがこの作品のメインテーマなのかもしれない。となると最終回までお預けとかもあるかもな…
さて、ひとみの告白はどうなるのか、それともさやかがさせないのか。
さやかの今後は上条クンありきですね。次回も見逃せないっ
魔法少女まどか★マギカ 第5~6話
先週は見逃してしまい視聴に時間がかかって記事が遅れてしまったので、5話6話合同の記事ということにしたいと思います
段々と内容も核心に迫ってきました。『ワルプルギスの夜』というのは大事なキーワードになってきますね。
5話で、ほむらはキュウベエと契約をしていないイレギュラーな存在であるということが明らかになりましたが、それが『ワルプルギスの夜』と大きく関係していると考えていいでしょう。
また、『ソウルジェムが魔法少女の本体である』というのも衝撃の事実だったのではないでしょうか。
あとは、『願いの内容で能力が変わる』というのも5話で明らかになりましたね。
■やはり魔法少女は魔女に?
さて、2話の感想記事でも書きましたが、改めて
『ソウルジェムが枯渇したら魔法少女は魔女になってしまうのではないか?』ということなんですよね。
ソウルジェム=魔法少女であるなら、それが濁って黒くなればグリーフシード=魔女になるという構図がしっくり来る
とすれば、マミがやられたときの魔女の実力をほむらが知っていたことも頷ける。ほむらは何人もの魔法少女の最後を見てきているし、ソウルジェム=魔法少女であることも知っていたからね
さて、そうなったときに一番厄介なのは、仲間が魔女になること。現段階だとさやかが危ないな…。暴走してるし
上条クンの件はまだ解決していない様子だし、もうひとつ大きな波が来るように思える。
魔女の手から上条クンを守って魔力を使い果たし、さやかが魔女に…というのがありそうなパターンかな。
■ワルプルギスの夜
私の中では、初回冒頭のほむらが対峙していたアレが、魔女化したマミorさやか…だと思っていたのですがね。
2週間後に『ワルプルギスの夜』が来る。2人がかりなら勝てるかもしれない。という表現からすると、『マルプルリスの夜』というのは現象というよりも敵の名称のようなものらしいですね。
杏子やほむらが存在を知っている、また実力も知っているあたり、前にも遭遇したことがあるということかな。
『ワルプルギスの夜』というのが初回のあのでっかい黒いやつなのかどうなのかも不確定。まだキーワードが出ただけだからあんまりわからないね
■食物連鎖の頂点は…?
前回の杏子の話で食物連鎖の話が出ました。人間は魔女に喰われ、魔女は魔法少女に喰われる。だから魔法少女は、人間を喰ってグリーフシードを持つまでに成長した使い魔を倒して魔力を補充する。
人間<魔女、使い魔<魔法少女ということ。魔法少女こそが、食物連鎖の頂点。杏子はそう言っています。
だが果たして本当にそうか?
あくまでも仮定だけど、ソウルジェムが黒くなると魔法少女は魔女になるのではないか、と何度か書いてきましたし、上でも書きました。ソウルジェムが黒くなれば、形状的にグリーフシードになるのは明らかでしょう。
つまり、ソウルジェム=魔法少女は、グリーフシード=魔女になるということ。ここまでは前述しました。
食物連鎖の話に戻ろう
人は魔女(使い魔)に喰われる。
そうして成長した使い魔は魔法少女にやられる。
魔法少女は魔女を倒して手に入れたグリーフシードで魔力を補充。グリーフシードはさらに濁る。
しかし、いつか魔法少女が魔力を使い切ると、ソウルジェムはグリーフシードに変わり、魔女になる…。
あれ…?グリーフシードがどんどん増えていく…?
そう、魔法少女が魔女になるという仮定が正しければ、少しずつ魔法少女人口は少なくなり、魔女=グリーフシードが増えていく算段になります。
さて。ではそのグリーフシードを喰らうものは…?
|\ /|
|\\ //|
: ,> `´ ̄`´ < ′
. V V
. i{ ● ● }i <え?どうかしたかい?
八 、_,_, 八
. / 个 . _ _ . 个 ',
_/ il ,' '. li ',__
こいつなんですよ。食物連鎖の頂点は。(たぶん)
さやかに食べさせてもらったみたいに、魔法少女に取り入ってグリーフシードを喰って生きているのですよ…!
魔法少女がいなくなったらまた契約すればいい。ただ、安定した供給源を得るために、強い魔法少女の素質を持つまどかに契約を迫っているのかもしれない。
それなら、今まで謎だったキュウべえの活動の目的も『生きるため』だとわかる。
…いやはや、食物連鎖というキーワードからこんな妄想を広げてしまうとは、自分の暇さに脱帽。
いや、でももしかするともしかしてこれが正しいなんてことがあったりなかったり。
とまぁこんなところですかね。とりあえず次回に期待です
追記でコメ返!
段々と内容も核心に迫ってきました。『ワルプルギスの夜』というのは大事なキーワードになってきますね。
5話で、ほむらはキュウベエと契約をしていないイレギュラーな存在であるということが明らかになりましたが、それが『ワルプルギスの夜』と大きく関係していると考えていいでしょう。
また、『ソウルジェムが魔法少女の本体である』というのも衝撃の事実だったのではないでしょうか。
あとは、『願いの内容で能力が変わる』というのも5話で明らかになりましたね。
■やはり魔法少女は魔女に?
さて、2話の感想記事でも書きましたが、改めて
『ソウルジェムが枯渇したら魔法少女は魔女になってしまうのではないか?』ということなんですよね。
ソウルジェム=魔法少女であるなら、それが濁って黒くなればグリーフシード=魔女になるという構図がしっくり来る
とすれば、マミがやられたときの魔女の実力をほむらが知っていたことも頷ける。ほむらは何人もの魔法少女の最後を見てきているし、ソウルジェム=魔法少女であることも知っていたからね
さて、そうなったときに一番厄介なのは、仲間が魔女になること。現段階だとさやかが危ないな…。暴走してるし
上条クンの件はまだ解決していない様子だし、もうひとつ大きな波が来るように思える。
魔女の手から上条クンを守って魔力を使い果たし、さやかが魔女に…というのがありそうなパターンかな。
■ワルプルギスの夜
私の中では、初回冒頭のほむらが対峙していたアレが、魔女化したマミorさやか…だと思っていたのですがね。
2週間後に『ワルプルギスの夜』が来る。2人がかりなら勝てるかもしれない。という表現からすると、『マルプルリスの夜』というのは現象というよりも敵の名称のようなものらしいですね。
杏子やほむらが存在を知っている、また実力も知っているあたり、前にも遭遇したことがあるということかな。
『ワルプルギスの夜』というのが初回のあのでっかい黒いやつなのかどうなのかも不確定。まだキーワードが出ただけだからあんまりわからないね
■食物連鎖の頂点は…?
前回の杏子の話で食物連鎖の話が出ました。人間は魔女に喰われ、魔女は魔法少女に喰われる。だから魔法少女は、人間を喰ってグリーフシードを持つまでに成長した使い魔を倒して魔力を補充する。
人間<魔女、使い魔<魔法少女ということ。魔法少女こそが、食物連鎖の頂点。杏子はそう言っています。
だが果たして本当にそうか?
あくまでも仮定だけど、ソウルジェムが黒くなると魔法少女は魔女になるのではないか、と何度か書いてきましたし、上でも書きました。ソウルジェムが黒くなれば、形状的にグリーフシードになるのは明らかでしょう。
つまり、ソウルジェム=魔法少女は、グリーフシード=魔女になるということ。ここまでは前述しました。
食物連鎖の話に戻ろう
人は魔女(使い魔)に喰われる。
そうして成長した使い魔は魔法少女にやられる。
魔法少女は魔女を倒して手に入れたグリーフシードで魔力を補充。グリーフシードはさらに濁る。
しかし、いつか魔法少女が魔力を使い切ると、ソウルジェムはグリーフシードに変わり、魔女になる…。
あれ…?グリーフシードがどんどん増えていく…?
そう、魔法少女が魔女になるという仮定が正しければ、少しずつ魔法少女人口は少なくなり、魔女=グリーフシードが増えていく算段になります。
さて。ではそのグリーフシードを喰らうものは…?
|\ /|
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. V V
. i{ ● ● }i <え?どうかしたかい?
八 、_,_, 八
. / 个 . _ _ . 个 ',
_/ il ,' '. li ',__
こいつなんですよ。食物連鎖の頂点は。(たぶん)
さやかに食べさせてもらったみたいに、魔法少女に取り入ってグリーフシードを喰って生きているのですよ…!
魔法少女がいなくなったらまた契約すればいい。ただ、安定した供給源を得るために、強い魔法少女の素質を持つまどかに契約を迫っているのかもしれない。
それなら、今まで謎だったキュウべえの活動の目的も『生きるため』だとわかる。
…いやはや、食物連鎖というキーワードからこんな妄想を広げてしまうとは、自分の暇さに脱帽。
いや、でももしかするともしかしてこれが正しいなんてことがあったりなかったり。
とまぁこんなところですかね。とりあえず次回に期待です
追記でコメ返!
レベルE 第5話
これはバトル要素が次回から入ってくるのかな。
レベルアップや必殺技などのシステムがあるので面白くなってきそう。まさにゲームのような感じ。小学生たちが主役だからね
宇宙人だった先生がドグラ星や王子のことを知っているということは、前回のようなフィクションの話というわけではないのでしょうね。といっても王子はあくまでもメタ的な位置にいるだけで直接物語に関わったりということはなさそうかな。まだ王子が『レベルE』という作品においてどういう存在なのかが曖昧なんだけどね
とにかく次回はコテコテのRPG展開が待っているでしょうから楽しみですね。次回予告でもスゴイ敵出てきてたし。
冨樫先生が生み出したRPG…ワクワクが止まらない…!
レベルアップや必殺技などのシステムがあるので面白くなってきそう。まさにゲームのような感じ。小学生たちが主役だからね
宇宙人だった先生がドグラ星や王子のことを知っているということは、前回のようなフィクションの話というわけではないのでしょうね。といっても王子はあくまでもメタ的な位置にいるだけで直接物語に関わったりということはなさそうかな。まだ王子が『レベルE』という作品においてどういう存在なのかが曖昧なんだけどね
とにかく次回はコテコテのRPG展開が待っているでしょうから楽しみですね。次回予告でもスゴイ敵出てきてたし。
冨樫先生が生み出したRPG…ワクワクが止まらない…!