あるSEとゲーマーの四方山話 [RSS]

どんな企業でも Web2.0化して利益を倍増させるコロンブスの卵が発見された!!

<てるや>
結論から。「全従業員日報(週報?)社内ブログの導入」である。

導入例を見てみよう。

越後のCMS問屋の四畳半社長: 社内ブログは素晴らしい!

>二年くらい前から社内ブログを入れたいと思っていたのですが、
社員が二人しかいなかったので、
あんまり意味がないかなということで導入までいかなかったのですが、
いまはバイト含めて25人くらいのスタッフになったので、
試しに全員に社内ブログでの日報記入を義務化してみたら、
とんでもないことになりました。

なにがとんでもないかというと、拾えるノウハウの豊富なことです

これだけの情報を今まで死蔵していたのか!と驚愕することしきりです。



劇的な効果の詳細は上のリンクからどうぞw
読んだらわかるけどまるで
うさんくさいアフィリエイトノウハウ詐欺である^^


以下は僕なりの長い解説です(-o-)




まず、なぜ社内ブログでそんな詐欺まがいの効果がでてくるのか?
つまり、社内ブログは社長からアルバイトまで
全従業員のすべてのつながりを生み出すのである。


▽膨大な案件を(間違っててもいいから)素早い判断で処理しないといけない上司達

基本的に会社というものはトップダウン方式で、
会社の経営判断は社長と重役の数名で行われ、
それを現場に適用するわけだから、
この数名の頭脳だけで
マーケット市場というカオス(混沌)と
社内現場という両方のカオスを見極めなければならなかった。

これはよほどの悟りを得たものでないと見極めは困難で、
数名の頭脳が会社の生き死にを決める。
しかしその重圧は
いくたの会議が長時間に渡り無難な発言と責任回避により、
何も決断できないところに落ち着くのは明白だ。

現場で働いてて理にかなってないことは多い。
経営判断が間違ってることもある。
未開拓の重要な場所(市場にしろ仕事の進め方にしろ)が
おざなりにされてるなんて当たり前で、
社長と重役は市場と現場から上がってくるたくさんの問題を
たった数名の頭脳で裁ききれないのは当然なのだ。

現場で理にかなってない事があるとしよう。
それの有効な改善案を現場から上に言っても通常はもみ消される。
上の管理職がそれをきちんとまとめ上げて判断、実行するには
すでにキャパオーバーなのだ。

しかし、これをブログで発言したとしよう。
それが本当に有効なら支持する仲間が書き込みをする。
そのアイディアを修正してよりよい改善案を出すものもいるだろう。
これが過半数を超えたとき、
社内では実行せざるを得ない空気が生まれる。
(ていうか実行するw)


▽なぜ、現場で目に見えて間違ってるやり方を直さずに、モチベーションを下げながら仕事を続けないといけないのか?

現場を改善するアイディアなんて枚挙にいとまがなく、
実は会社内でもダイヤの原石はこれまでもずっと発掘されてきてたのだ。
その原石は誰が持ち逃げしたのかって?
そりゃ磨く人がいないんだから、全部居酒屋で捨てるしかないじゃないか。
従業員は現場か市場のどちらか一方のカオスなら
重役とは別の視点で把握できている。
「うちの社長(上司)はわかってない」
と居酒屋で愚痴ってるのをあなたは何万回聞きましたか?

でもこれは社長(上司)が悪いんじゃなくて
上の管理職はいちいちそういった細かい案件を纏め上げたり、
本当に有効でも手をつけれないほど今が忙しいので、上には通らないのです。
だって判断してそれをまとめ上げる脳みそが数名分しかないのに、
市場や現場からたくさんの要望があってもおのずと限界があるのです。
重役だけで作戦を考えて、
その数名の脳みそで考えたトップダウンじゃないと会社は回りません。
重役以下の○○○○名の頭脳はゴミ箱に捨てるしかないのです。
彼らは上の言うとおり働く以外、選択肢はありません。


▽ええい!誰か画期的で建設的なアイディアを出す奴はおらんのか!しかしワシは忙しすぎてそれを判断する暇がないから、もってくるなよ!ちゃんと隙がなくまとまってて会社のために有効な、利益が上がる奴、そういうアイディアをもってこい!でもワシは忙しいからな!分かりやすい奴だぞ!

。。。だから「社内ブログ」です。
眠ってるお宝アイディアは無数にあります。
むしろ本業と一番離れた
第3者に近いアルバイトの方が鋭い意見を出すかもしれません。
そして放たれたアイディアはいろんな人にぶつかって修正され、
とんでもないスピードで有効案としてまとまります。
まとめる必要がないのだから、
しかも有効なのだから
Goサインを下すのはたやすいです。
細かい案だったら上に行く前に中間地点で実行されるでしょう。

これはグーグルがやってる階層のないフラットな組織そのもの。
Web2.0の骨格です。
全従業員の一つ一つの発言がそのまま経営判断となり、
アイディアも企画もボトムアップから実現されます。
経営を数名の頭脳だけで判断する時代はここで終わりました。
2007年からは全従業員の頭脳を使って飛躍をするときです。
アイディアを出す頭脳と、
それを修正する頭脳、
そしてまとめ上げる頭脳。
それらをインターネットのように有機的につなぐ。
もう経営者および重役が全部やることはないのです。

社内ブログはこのままどんどん普及するでしょうが、
これからの就職者は就職先に
「御社に全従業員用社内ブログはありますか?」
と聞くのが就職先評価として重要になります。





▽中間管理者を置かないGoogleが、なぜあれだけ都合よく自己発展していくのか?

ここからはくだんのグーグルの場合を考えて見ましょう。

彼らのとんでもない効率の良さと利益率、その先見性は、
優秀なドクターをたくさん採用してるのが出発点でしょうか?
僕はこの社内ブログを見てどうもそれは本質ではないような気がします。

グーグルのスタンフォード大学時代。
創業者の2人は他の大学院ベンチャーがそうであるように
この検索技術をベンチャーカンパニーとして
大企業に売りつけることをゴールとしてたと聞きます。

しかし、最適な検索技術をテーマとしたところから、
彼らはこのWebがつながっていくとんでもない効率のよさを自然と学びます。
するとなにが最適解なのかわかってしまう。
思想も技術も急激に高度化していきます。
あとはWebの思想が導くところへスケールしていくだけ。
彼らはグーグルを売るのを早々に諦めました。


▽効率を上げる新しいルール、モチベーションを高める新しいルール、全てブログを基本として今も発展し続ける社内システム。

「みんなをつなげて全体最適化をはかる」
グーグル社内のさまざまなルールも全てはこれに基づいており、
ここで働けば全従業員が
最大効率のプロジェクトを自動的に選び、
最大限の力を自動的に発揮できるようになります。
ほとんど管理は必要ありません。

つまり最適な検索技術開発を選んだ時点で
Webの思想を発見してしまうのは彼らの運命であり、
彼らはそこへみんなを導いたのではなく、
むしろそこに導かれた。
数千人のドクターがみなIQが200もあるのかというとそうではなく、
せいぜい凡人よりちょっと高いか同じ程度。
彼らは脳の細胞やインターネットがそうであるように、
フラットに社内の頭脳を全部結び付けてしまうことで
IQ600程度の判断を「グーグルという脳みそ」で行ってるのではないでしょうか?
(採用の基準は、頭の良さよりも、人としての良さや、変化に対応する柔軟性かもしれません)

結局、常識ではありえない業績で神格化されたGoogleは
「理解できないスーパードクターグループ」
というイメージを勝手にもった一般の人の目を曇らせてしまった。
やかんから出る蒸気の力に何千年も気づかなかった人たちと
僕達は一緒なのかもしれませんね。
(Googlerでもあまり気づいてないみたいですしw)


▽ボトルネックでない自分の業績、部署の業績、そういう部分だけ高い結果を出して会社の足を引っ張る事に気づかない人たち。

僕はこれまでessaさんのこの発言は真理だと思ってました。

アンカテ(Uncategorizable Blog) - 金のためならなんでもやれ

Googleをやらない奴は、みんな金より優先するものを持っている。
部下を過労死させる経営者は、金を増やすことより、
特定のやり方で金を増やすことに執着している。
「金のためならなんでもやる」と豪語するなら、
金のためならなんでもやってみろ。
歯を食いしばってでも自分の嫉妬心を自分の金銭欲で押さえろ。
過労死するような部下はさっさと馘にしてしまえ。
どうせ労働法規を破るなら、そういう破り方をして今すぐGoogleをやれ。

しかし、彼らは金は増やしたいがどうしても別のやり方で増やしたいと言う。
部下の命より自分の金よりその特定のやり方が大事らしい。
何が特定のやり方に彼らを縛りつけるのか?
それは苦しいことを尊び楽しいことを憎む彼らの倫理だ。
またしても問題は倫理なのだ。



日本にはトヨタという全自動全体最適化工場があり、
その考え方と文化はなにも隠してないにもかかわらず、
他社は全体最適化の優先順位をそこまで上げれず、
うまく真似できません。
これはもう目の前の部分最適化を信じる倫理の問題なのか?と。

しかし、全従業員日報社内ブログというでかい脳みそをぶち込めば、
この倫理さえも崩れます。
ここからほとんどの企業がWeb2.0化を簡単になしとげたらいったいどうなるのでしょうか?

政治だってグーグルのやり方を真似たら借金政治にならなくていいけど、
それはまず小国家が真似してから
それを見て日本が真似するというような遠回りじゃないかもしれません。
みんなWeb2.0化するなら。。。




3/8追記:
▽全従業員業務日報社内ブログのメリットいろいろ

「基本は知識の蓄積、
コミュニケーションの遅延最適化、
で、時系列の壁を乗り越えるのと、
全員の発言、判断を自動ランキングで並べて
重要度の高い物がひとめでわかる。」つまり、、

「電子メールのように、相手の都合のいい時間にメッセージを読んでもらえる」

「多く読まれてる、又は支持されてる人気記事のランキングがわかる」

「人気記事だけ読めば、読むのに時間は取られない」

「時代に早すぎるアイディアを捨てることなく、
ブログ内で常にスタンバイ状態」

「古いアイディアの組み合わせ、他人と頭脳との掛け合わせを乱反射的におこなえる」

「会議では責任や上司怖いで発言できなくても、
ブログ内の独り言では青天井で発言できる。」

「検索で過去の社内の知識から必要な物を一発で拾い上げれる」

「過去に起こったトラブル、その解決策の記録が読める。
(誰かがブログに書いてたらw)」

「例え上司でも部下でも、分かってない奴をみんなで黙殺できるw
集団でツッコミが入るか、記事としてかまってもらえない。」

「時代のニーズを従業員からいちはやく取り込める。
従業員は生の生活を送る人間ですので。」

「自由な発想、アイディアを発言できる。」

「それをいろんな人が、修正、改善して、まとめることが、時間差で可能。」

「普段、面と向かっては言ってくれないような、現場のナマの声(問題点)を聞ける。」

「他人とのコミュニケーション距離を最適な位置に保つ事ができる。」

「あいつのブログを過去に渡って読めば、あいつが何を考えてるかわかるようになるw」

「自分で発言する場所、そして少しでも支持、
認められる場所としてあれば、若手でも新人でもやる気が出る」

「新人君が、この会社の内部の歴史、最新の動向、社風、重役の人柄、チームの仲間の人柄を、
過去人気ブログから手っ取り早く読み取ることができる。」

「全員が全員を見てる(下手なことしたら書き込まれるw)ので、変にサボれない」

「人気記事、仲間からの評価で、優秀な人材とはっきりわかる。」

「トップダウン方式とは違って、どんなアルバイトでも一人が全員に話しかけることが可能。」

「つまり権威は役職ではなく、発言や能力の優秀さで決まる。」

「本来の能力が評価される=会社全体として本来の力を発揮できる。」

「役職の派閥争いの政治内紛で会社が機能不全にならずにすむ
(社内ブログを自由にやらせてくれればw)」

「ブログの時差発言というのは365日24時間体制の全社員出席会議でもあるので、
会議をする必要が減る。」

「通常会議、つまり
責任回避、
完全にまとまってないから発言拒否、
一人で考えて突破できない案を発表しない、
勉強不足、無理解、プライドや妙なこだわりをもった上司がいて罵倒されるから言わない、
結局上がやりたいことしか通らない。
用意された案は粗が多くて実現できない。
そもそもコミュニケーション不全の構造で、
2~3時間の会議をもっても何もまとまらない。
よっぽどまとめられた案と、会議前の根回しによって、
無理やり決める方向にもっていくしかなくほぼ形骸化。

、、、、しかねない会議をほとんどやらなくてすむようになる」

「強制社内ブログが稼動してるところで働いた事ないからこれらはあくまで全部勝手な仮説。」

「ただ似たシステムを採用してるGoogleが創業8年で従業員1万人にも満たず、
時価総額18兆円という過去どこにもない飛び抜けすぎた業績を考えると
もしかしたらメリットはもっとあるかもw」




2/9追記:

越後のCMS問屋の四畳半社長: 社内ブログは素晴らしい!

これまで、アルバイトの人とは、
僕自身もあんまり顔をあわせる機械が無くて、
たまに会っても「あ、君、○○君だっけ?」と
だいぶ忘れがちな感じになっていたのですが、
彼らのひとりひとりが、文系理系を問わず、
インターネットというものをどのように捉えていて、
どんなカルチャーで生活しているかということを、
知りたいとは思いつつも踏み込んで聞く方法も解らず、
じりじりしていました。

ところがブログにするだけで、
彼らは自分たちの感じていることや将来への展望などを実に雄弁に語り始め、
会社の空気は変わらなくても、
スタッフ同士の意識が明確に変化していくのが感じ取れました。

 
これを読み返したらある社長の言葉を思い出しました。


任天堂、岩田聡です。

▽岩田聡、ひとりでWeb2.0に挑戦する

ほぼ日刊イトイ新聞-社長に学べ
これは任天堂社長になるまえ、
倒産しかかったHAL研を立て直してるときの話です。

<糸井>
岩田さんの面談については
ぼくは名物みたいに
おもしろがって眺めていたんですが、
「半年にいっぺん全員に会う」ということは、
岩田さんみたいに、ルーティン化した
ムダなことはしないという人からしてみれば、
敢えていちばんムダに見えるような
手仕事にあたるものですよね。

面談する相手の「全員」というのは、
多いときは何人ぐらいだったんですか。

<岩田>
多いときには八十人から九十人ぐらいです。


ひとりについて、
どのぐらいの時間をかけますか。

すごく短い人で二十分ぐらい、
長い人で三時間ぐらいです。


それを、何年間、やっていたんですか?

六年か七年ぐらいです。


それは、ものすごいことだと思うんです……。

はい。


それって
「あんまりおそろしいこと」なので、
そのことをいままで
きかないようにしていたんですが……
その面談というものの内容は、
どういうものだったんですか。

最初に全員に話をきいてみて
「面談してはじめてわかったこと」が
ものすごく多かったんです。

「人は逆さにして振らないと
 こんなにもモノをいえないのか
」
とあらためて思いました。

わたしなんかはわりと
相手に機会を作ってもらわなくても
機会を自分で作って伝えればいい、
と思っているほうです。

自分のような人の集まりなら
面談は要らないでしょう。
必要なことは相手にいいますから。
でも、そうではありませんよね。

わたしは
「人は全員ちがう。
 そしてどんどん変わる」
と前から思っていました。
もちろん変わらない人もたくさんいます。

でも、人が変わっていくんだということを
理解しないリーダーの下では、
わたしははたらきたくないと思ったんです。


自分が変わったら
それをちゃんとわかってくれる
ボスの下ではたらきたい……
自分がどんな会社ではたらきたいかというと
「ボスがちゃんと
 自分のことをわかってくれる会社」や
「ボスが自分の幸せを
 ちゃんと考えてくれる会社」
であってほしいと思ったんですね。

それが面談をはじめた動機です。
たいへんだけど、
自分の得るものも多いなとわかりました。


第一回目をはじめるときというのは、
とても苦しい状況でしたよね?

はい。

第一回目というのは
とにかく無我夢中で、
自分の判断の材料を
とにかく集めるんだという気持ちでした。

「どうして会社がこうなったと思う?」
「なにがいけないことだと思う?」
「なにがうちのいいところだと思う?」
「なにに不満があった?」

という話を、ふだんきいたことがない人に、
いっぱいきくわけです。

そしたら、
いろんなことをいってくれるわけですね。
そうして面談をしているなかで、
話をきいてくれるわたしに対して
信頼してくれる気持ちが
強まることがわかるんですよ。


いろんな人に面談すればするほど、
わたしはいろんなことがわかりまして、
そのなかから
どういうふうに
組織を作りなおして、
どういう運営をしたらよくて、
なにがみんなのやる気を
ひきだすことに役にたっていて、
なにがみんなの
やる気を阻害しているのかとか……
すべて見えてくるんですね。


岩田さん、いまも、任天堂で、
HAL研究所でやっていた面談を
復活したというおウワサをききますよ?(笑)

(笑)はい。


全員にできるはずがないでしょうけど。

うちはいま、一三〇〇人以上ですから、
もちろん全員は不可能です。


不可能ですよね。



7年間、ずっと全従業員からひたすら話を聞きだす。。。( ̄_ ̄|||)
一人でひたすら一生懸命、
自分から全員の頭脳へリンクを貼っていったんですね。
ダイヤの原石を捨てないように。。。。。
それを半年ごとに更新して。。。。(TωT)/~~~

この頃に社内ブログがあったら、
半年ごとじゃなくてリアルタイムに、
しかももっと短時間で濃密な意見交換を、
さらに「社長VS全従業員」じゃなく、
「全従業員同士」で、
そしてどれだけたくさんの意見があっても
過去にさかのぼり検索一発で、
活発な意見交換ができたかもしれませんね^^;

HAL研を立て直したあと、
岩田聡はゲーム業界の王者から
見事に転がり落ちた任天堂の社長に就任します。

このインタビューはニンテンドーDSが発売されて3ヶ月後の収録です。
この1年後(脳トレが100万本行く頃)に
任天堂は大爆発することになりました。
それは岩田社長がうまいこと就任から舵取りを変えたことが大きいのですが、
もちろんこういった面談が全てではなく、
あくまで任天堂の力の一端と見ます。
だから社内ブログというんじゃなくて、ふと思い出しただけですw




関連記事:

「社員の創造性を発揮させることが成功のカギ」と米グーグルCEO:ITpro
 当社では全社員が、仕事のアイデアや業務の内容を毎週記録して、全社員がそれを閲覧できる。互いのアイデアを参照できることで、議論が活発になり、新たなイノベーションが生まれる。


6/5追記:Googleが社内ブログっぽいことやってる証拠やっとみつけたw
2年以上前の記事だけど、そのときは1週間ごとの全社員記録だったんだね。
なるほど、毎日細切れで社内ブログの時間とりにくいところは
週刊ごとにしてもいいかもしれない。


グーグルが語る「働きがいのある会社の作り方」:ITpro
 応募者がこれだけの数になると,相当スキルが高く,優秀な人材であっても簡単にグーグルの社員になることはできない。採用基準の第一は,「企業文化を理解できるかどうか」にあるという。



社内ブログは「読む」より「書く」が大事。 - あるSEとゲーマーの四方山話
すでに導入してるところでも、
強制的に書く時間をもたせて、はてなのようなランキングをつけてますか?
じゃないとまったく活きないですよ?

社内ブログがどんどん普及してる模様です - あるSEとゲーマーの四方山話
5・1追記。
社内ブログのセミナーとか、専門のコンサル会社とかありましたw
いつのまに、びっくりw
思ったより普及ははやそうです。


「グーグルというのはどんな会社かね?」「はい、わが社と違って賢いプロジェクトが選ばれる会社でございます。」 - あるSEとゲーマーの四方山話
グーグルで働く人のブログからわかる、グーグルの仕事の仕方の秘密。


下っ端が会社を自分のいいように変えていく方法 - あるSEとゲーマーの四方山話
どんないいシステムでも自分の権限や実行力では導入できない
という方はこちら。



【INTERVIEW】「Web2.0をグーグル社内で議論することはない」:ITpro

グーグルプロダクトマネージャーインタビュー

■新サービスを次々と提供できる要因は。
 就業時間の20%を自分の自由なプロジェクトに割り当てていいというルールも、アイデアが生まれる土壌を支えています。エンジニアが情熱を持てるプロジェクトに時間を割けるのです。

 命令されなくても、アイデアが自然と集まるカルチャーもあります。実現したいアイデアを「テックトーク」というフォーラムで発表することができます。構想段階のアイデアに対し、お互いに批評を加えて詰めていきます。週に何度も開かれ、誰でも参加して意見をいうことができます。社内の学会みたいなものです。

 良いアイデアは自然と社内でも注目され、人が集まり、実現されていきます。実際にサービスを開始するときには、創業者をはじめ経営陣が検討し、ゴーサインを出します。とはいえ、プロジェクトはトップダウンで決まるわけではなく、エンジニアの熱意が支えているのです。アイデアを選択する基準は、利益を生み出すかは重要ではなく、どれだけの人々が使い、便利に感じるのか、ということです。


↑4月5日追記:新しく見つけた記事。
とりあえずこの説明は仮説とほぼ一致する。

すべてを一度懐疑していく

それにしても、「ウェブ進化論」と本書を見ると、もう一冊足りないことも見えてくる。
「あちら側からのアドヴォカシー」「どちら側にも属さぬ批判」はこれで揃ったが、
「具体的にGoogle、とまでは言わぬまでもWeb2.0的サービスはどう作るのか」
という工学的な一冊である。
それがないと、 Googleは未だに「魔法」の域を出ないのだ。
梅田氏も佐々木氏もGoogleは決して魔法でないことを知っているが、
しかし「どう作ればいいか」まではご存知ないだろう。



My Life Between Silicon Valley and Japan - Web 2.0の踊り場について

「壁の少なくても一部が
「Wisdom of Crowds」(群衆の叡智)という地平で
思いも寄らない方向にブレークスルーされるはずだという予感」
はむろん僕にもあるのだが、
それはまだ予感であり期待に過ぎず、
それが具体的に何なのかは全く見えていない状況にある。


あと何年もブレークスルーが生まれないまま過ぎていけば、
「Web 2.0って、結局、一部の人たちだけにしか意味のないもので、
たいしたことはなかったね」
というふうに言われるだろう
(またその何年かあとにそれが覆ってWeb 3.0と言われるかもしれない)。

いまWeb 2.0とはこういう状況にある。
2006年はYouTubeの年であったが、
YouTube程度のイノベーションでは、
まだまだぜんぜん足りないのである。



Web3.0企業になる方法 - あるSEとゲーマーの四方山話
社内ブログも普及段階に入って、真価を発揮するのは時間の問題。
ちょっと遅いが、次の段階いってみようか。

「マイクロソフトは重大な局面にある」--グーグルとの比較でアナリストが発言 - CNET Japan
ウェブのトラフィックを追跡する調査会社のcomScoreは、最新のウェブ資産に関する統計で、Googleを世界一に挙げている。これより前の1月には、「Fortune」誌がGoogleを米国で最高の職場に認定している。


だったら最高の職場環境をまねしようじゃないか。

ITmedia エンタープライズ:「ブログで情報共有」って…使える? (1/2)




↓2008/3/10 追記

真打ちキターw

■「経営の未来」に従業員の未来を見る - アンカテ(Uncategorizable Blog)


■グーグルが起こす第二の革命 - アンカテ(Uncategorizable Blog)


しかし、グーグルが起こした革命の中で、目立たないがより重要であるのは、
2の部分ではないかと思う。
1と2が同じ一つの企業の中で起こったことは、むしろ偶発的なことであり、
1の効果によって2が見えにくくなっている。
見えにくくなっている第二の革命は、これから世界全体に波及していくと私は考える。


要するに、役職と所属を無くして、ブログとWikiと掲示板で会社を経営するのだ。


最終的にものごとを決定する権限を持つ人は残るけど、
その人の仕事は、ブログとWikiと掲示板からまとめサイトを作る人と同じようなものになる。


経営の未来
経営の未来ゲイリー ハメル

おすすめ平均
stars日本企業でも充分役に立つ
stars主体性と創造性を解放し、自己組織化する能力を高め、未来から現在を築く、これからの経営・マネジメントを生み出す必読書になる

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どうやらこの本を読まねばならないようだ!!





ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か  ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
全体最適化を学ぶのにお勧めの「プロジェクトX」的大逆転物語。
社内ブログだと一人一人が経営判断することになるんで、
できたらみんなこういう経営者としての視点をもってたらなおよろし。

変な人が書いた成功法則
斎藤一人の本はほとんどお勧め。
IT会社じゃないのに、Googleと共通する独自の考え方がたくさん見られる。
(とういか儒教か何かの悟りに達してねえか?このおっさんw)
ただ、全て子供にもわかるような書き方をしており、
あまりにシンプルなおとぎ話のようにも聞こえるから、
普通の倫理観を持ってる人はうさんくさくて逆に真意を読み取れないというワナw
(斎藤本は変な人か、幸せの壷を買うようなピュアな人限定でお勧め^^)


読んでないけど、こんな本があるらしい。
ビジネスブログブック〈3〉イントラブログと社内SNSの可能性
ビジネスブログブック〈3〉イントラブログと社内SNSの可能性小川 浩 佐藤 匡彦 林 信行

おすすめ平均
stars役立つのであろうか

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社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術
社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術シックス・アパート株式会社 編

おすすめ平均
stars過渡期の一冊 という使命
stars社内ブログはどうやったらうまくいくか、いまから導入したい人へ

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へ~たのめも:Google のソフトウェア・エンジニアリング - livedoor Blog(ブログ)

# 開発拠点は米国、スイス、オーストラリア、インド、日本など
# 場所とプロジェクト・チームは関係なく、プロジェクト・チームが拠点をまたがることは普通。世界中の拠点全部合わせて、一つの Google エンジニアリング・チーム

# プロジェクトはたくさんある。多分、エンジニアの数以上にある
(国家公務員プロジェクトより多いってこと?w)
# チームは少人数 (2~6人)。これ以上に増えると、プロジェクトのフォーカスを絞ってチームを分割

# イノベーション重視。デザイン・フェーズで方向性が決まったら、さっさとコーディング

# プロジェクト立ち上げ時の 1~2週間をかけて書く。ある程度ポイントが書けたら、もうコーディングへ。

シニア・エンジニアやフェローになると、もっと書いていて、Google では、偉い人ほどコードを書きまくっている。
#
# 誰かが書いたコードは、必ず他の人にレビューを受ける。開発者とレビューアーがお互いに合意した時点で、はじめてチェックイン
# レビューは 2種類。プロジェクト・オーナによるレビューと、readability review (コーディング・スタイルを統一するためのレビュー)。言語ごとにレビューアーがいて、誰が書いても同じコーディング・スタイルになるようになっている

# リポジトリは世界で一つ。チームごとにディレクトリを切ってあるが、全員が全てのコードを見ることができる。

「創造的であるためには、情報は共有しなくてはならない」がモットー。コミュニケーションは活発で、プロジェクト内はもちろん、プロジェクト間の壁もあまり無い。

# Tech Talk。エンジニアが自分の知っている技術的な内容を他の人にプレゼンテーションする。Mountain View ではほぼ毎日。日本でも可能な限り頻繁に、聞く方はもちろん、喋る方にもメリットがある
#
# ユーザ情報やプライバシー情報は共有されない(ほとんどのエンジニアは触れないように厳密に管理されている)

#
# パフォーマンス・レビュー(評価面接)は年に二回。基本的に本人が指名した同僚が、その人を評価する。上司の評価だとパフォーマンス・レビューのときだけ巧く立ち周る人の評価が高かったりするけど、一緒に働いている同僚のレビューなので、日々の仕事がそのまま評価に反映

#
# 上から「何をやれ」というのはまったくない。上司は「こういうプロジェクトがあるよ」とか「これはこの人に聞けばいいよ」とかルーティングしてくれるだけ。エンジニアの視点から見て詰まるところをうまくフォローしてくれるのが上司。

# 自分で改善すべき点を見つけて改善する。直すべきところを見つけて直す。「でも、それ僕のプロジェクトじゃないから」はダメ。不具合を報告するだけではなくパッチを書くことが推奨
# レビューが必須なので、個人プレイはダメ。チームでの活動が必須
# 変化についていく。Google 社内は変化が早い。社内システムの入れ変わりも早い
# よく働き、よく遊ぶ

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  3. |2007/02/08
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コメント

<たっく> 

せっかく雇った従業員の頭脳を活用しない手は無いよね!
経営者と言えども所詮はただの人間。常に最適解を導き出せるわけじゃないしね。

あとは社内ブログが盛り上がりすぎて実務がおざなりにならなければ^^;
  1. #/mQkURt2
  2. [編集] |
  3. 2007/02/08

<てるや> 

ふと、ある社長のインタビューを思い出したので、本文の下に追記しといたよ(o ̄∇ ̄)o
  1. #-
  2. [編集] |
  3. 2007/02/09

<てるや> 

読み直したら、『強制社内ブログを導入しよう!』という最初の点で
いきなり「いや導入するにも私はキャパオーバーだから無理」という矛盾に気がついた。
ワーキングプアかww

あと、同業者にはこんな都合のいいシステムを採用してほしくないとかあるのかな?
同業者はともかく、お付き合いのある企業にはどんどん採用してもらって
業績上げてもらったら、ガンガン市場にお金回って大口発注も増えて
雇用者も増えてみんな得しそうだけどね。
  1. #XCrtMn7Q
  2. [編集] |
  3. 2007/03/15

<hamasta> 金は天下の回り物、とは良く言ったもの

>お付き合いのある企業にはどんどん採用してもらって業績上げてもらったら

この記述にハッとしました。
例えばですね、ちょっと都合のいい妄想をしてみましょう。
世の中にある全てのIT企業のうち、
日本企業限定で、社内blogや社内Wikiや全社グループウェアが流行したとします。そうするとですね、当然企業内での情報交換が爆発的に増えるために、海外の同業他社に対して生産性が上がりますよね。
そうすると、生産性が上がったのだから製品やサービスが競合より売れて、他国のIT企業に比べて日本企業によりお金が流れ込む事になりますよね。

そうすると、日本企業の納税額と、法人の購買予算と、従業員の所得がいずれも増加しますよね。
すると結局、そのお金の多くはまず国内に流通するのでしょうから巡り巡って日本国内がどんどん豊かになっていくわけですよね。
(そして海外の製品を購入できる購買力を得るわけですから、さらに良質な製品が流れ込んでくるんですね。【注:まともな買い物をすれば】)

これは凄いです。経済学を学んだ人にとってはこんな事は当たり前なのかもしれませんが、自分は書いていて改めて気づきました。
「日本のIT業界全体を良くしよう!!」というオープンソースでオープンマインドな心意気は、まさに巡り巡って自分の懐をも確実に温かくしてくれるわけですよね。

そして、外貨を獲得するということがいかに重要な事なのかも重ねてわかりました。国内から産出できない天然資源、工業資源を得るためには、外貨を手に入れるしか無いですよね。外国に輸出できる製品は、まさに金の卵なんです。
そのうちblogに書きたいと思います。ネタのタネをありがとうございました。
  1. #Zu6GYWc2
  2. [編集] |
  3. 2007/03/15

<てるや> 

hamastaさんへ、
日本には日本IBM、ヤフージャパン、日本マイクロソフト、日本マクドナルド
トイザラス、日産、キャノン、、、
とまあ無数の外資系企業がありますので、
日本だけが先行して得をするのも誤差のスピードかもしれません。

以下補足。
強制社内ブログがいまいち注目されないのは
「Googleが凄いのは第一にスーパーエリートを集めてるから」
という幻想で思考が止まりがちだからで(まあそれも間違いではないでしょうが)
「発展してきたのはそもそも、Googleの会社としての仕組みが凄かった」
のほうにあまり注目がいかない、目くらましのようになってる、
そもそもそれ(エリート説)を創業者が発言してることにありますね。

Googlerのブログからも特に「社内ブログが凄い!」なんて知ってか知らずか、具体的には書きませんし。
もし気づいていてあえて言わないというのであれば、マイクロソフトを圧倒的に突き放すまで、
Webの王様としてゆるぎない地位を築き上げるまでは、目くらましを通したいのでしょうか。

Googleの計画は「銀河系ネットワークを築く」みたいな項目もありましたから
利益優先企業に、Web王座を明け渡すのは面倒だと考えるのかもしれません。

自分達の基幹業務を軸に、360度多角的に、無数の組み合わせを
優先度の高い物から、最大限のスピードで試していく。

世の中には身の回りの物や地域単位でさえ
「こんなものがあったらいいのに」
「これはもっとこうだったら使いやすいのに」
というものが60億人じゃ足りないぐらい未開発なままですから
全員で苦労して努力してレッドオーシャンに突入しないでも
大なり小なりのブルーオーシャンを取りこぼさないよう
全方位へのアンテナ、トライ&エラーの数こそ大事なのでしょう。
Googleのように。

やはり任天堂社長、岩田聡の言葉なのですが(ゲームばっかりw)
「ハードウェアより、ソフトウェアのほうが何十倍も成長が早いのは
ハードの金型を調整して試そうとしても、1日に3個作って試せれば上出来。
ところがマリオのジャンプを調整するのは1日に百回でも試せる。
トライ&エラーの回数が圧倒的に違うのです。」
というようなニュアンスの発言をどこかでしてましたw

社内ブログも思考、会議、アイディアを全員で無数に試すことになります。
結局Googleのやり方を真似るわけですが、
Googleみたいなとんでもないスピードでサービスを産み出す会社が
何百社と出てきたらその会社群のさらなる相互作用で
銀河系ネットワークだって生きてるうちに見れるかもしれませんね。
  1. #XCrtMn7Q
  2. [編集] |
  3. 2007/03/16

<たかひろ> 

3人よれば文殊の知恵みたいな、二人以上で考えるとIQがあがる仕組みを思い出しましたよ
  1. #-
  2. [編集] |
  3. 2008/04/16

<てるやん> 

返りがあるのがいいんですよね。

ひとりだと言いっぱなしで、考えが反射してこない。
ただ聞き役がいるだけでも全然違うと思います。
  1. #XCrtMn7Q
  2. [編集] |
  3. 2008/04/16

<いやー> 

なんだか大きな業務報告書みたいな使い方しかされずに、
他の人からは無視されて、というか怖くてコメントされず、
上司と自分との間だけのコミュニケーションツールで
終わりそうな気がします。。。
  1. #-
  2. [編集] |
  3. 2009/06/03

<てるやん> 

ちょっと会社でやってみましたがどうもそのようです。
僕だけが書き込んで
反応がほとんどありませんでした。


会社自体が上昇志向の成長企業とか、
トップがそういう意識でないとみんな何をやるにも諦めてしまいますね。
安定した会社でこういう事を浸透させる方法が知りたいところです。
  1. #-
  2. [編集] |
  3. 2009/06/03

<あいう> あいう

こんにちわわ
  1. #/mTIZUns
  2. [編集] |
  3. 2009/12/07

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  1. #
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  3. 2011/01/24
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