児童養護施設を家族・家庭と呼ばないで!と主張する理由
スリコミからの脱却
わたしは2つの児童養護施設でお兄さん、お姉さん、お父さん、お母さんなどという呼び方を刷り込まれた。わたしにとってそれが、何を意味するか深く考えないまま、呼び方だけを覚えてしまった。
しかし、大人になり、世間で一般の家庭を知り、施設でのお兄さん=指導員、お姉さん=保母、お父さん=施設長、お母さん=その妻、なのだという事が分かった。
みな、指導員と元園児の結婚の話を喜んでいて、騒がしかった。わたしは興奮気味の保母を見ていて「どうしてこの結婚話に不快感を覚えないの?」と思った・・・。
でも、昔から施設はそうだったのだと思う・・・。もしこれが家庭なら近親相姦になってしまうのにと、内心では焦るばかりだった。
わたしは騒がしく喜ぶ場所にいて居たたまれなかった。その女性と指導員はいつから付き合っていたのか?とか、様々な憶測が沸いていった。
施設は家庭ではないのは単なる事実
それと同時に、児童養護施設は家庭ではないのだから、指導員と元園児が結婚する事もあり得ると(・・・性的虐待などが無ければ)思えるようになった。
もし、児童養護施設を、施設のキャンペーン通り、子ども達の大きな家族・家庭と位置づけてしまたら、お兄さん(指導員)が妹(園児)を性的な目で見ていた事になり、とてもやりきれない。仮にもプロテスタント系の施設でしょう?
わたしは、機能不全家庭の人が「あんなの家庭ではない」と思う気持ちと、施設全部育ちが過去のスリコミを整理し、認知の為に「児童養護施設は家庭ではなかったのだ」と言うのは根本的に違うと思っている。
施設の子の場合は「あれは家庭ではなく施設だったのだ」という単なる事実の話であり、そこに、ある個人が何らかの怒りや思いを反映させずとも、ごく普通に考えて整理できる類(たぐい)のものだと認識している。
施設全部育ちはとくに、児童養護施設を家庭と思う(スリコミされた)事で、社会にある、本当の一般家庭への適応が難しくなる。その事に常日頃問題を感じているので、施設を家庭と呼ばないで!と言っているつもりである。
だから、児童養護施設を家族・家庭と呼ばないで!という言葉が、自分の中ではとても大事な場所にあるのだ。
里親家庭を家庭と呼ばないでという人々
「あんなの家庭じゃない」と言っても、里親家庭は、児童養護施設ではないと思う・・・。
施設育ちの自分たちが作ったこの言葉をもじり(それとも偶然の一致?)、誰かから利用される事にプチ怒りを覚えたが、それと同時に、機能不全の里親家庭の人がこの言葉をもじっても、うまく言いたい事が伝わらないように思う。
ともかく、児童養護施設出身者としてMariaと共に精一杯作って来たキーワードだから、大事にしていきたい。自分の言葉は自分だけのモノ。そこへ至る道程も無し(それとも有るの?)に、言葉だけを利用されているように感じられ、気持ちが落ち着かない。
児童養護施設出身者の言葉は家庭の人の気持ちを代弁するツールじゃないとだけ言っておく。
| 養護施設にいる間の問題 | 05時49分 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑
2ちゃんねる経由ですか?
ねむねむさん、2ちゃんねるで有名なIPのようですね。検索したら真っ先に出てきたURLを貼っときます。
http://unkar.jp/read/academy6.2ch.net/history/1231333097
こんな寂れた施設全部育ち女のブログに来て、わざわざ嫌味を言っても仕方ないでしょう?2ちゃんねるが大嫌いなので、近寄らないで下さい。
以上
| to ねむねむさん | 2009/09/18 05:03 | URL | ≫ EDIT