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リベラルを僭称する権力志向の朝日

午後2時に仕事から帰ってきて、シャワーを浴びたあと、朝日に電話。
何度か電話してわかっていたが、朝日は絶対に質問には答えない。
「担当者に伝えます」ということをオウム返しに言うばかりだ。
しかし、今日出た「上田」と名乗る担当者は若干、今までとは違っていた。
19日「声」欄に載った、小島功の漫画を見るように促すと、「ははー」と意味不明な一言。
どうも、はじめて目にしたらしい。
(首相と与党幹事長を殺すべきと主張する老漫画家)
 


「この漫画は、鳩山、小沢両氏を殺すべきだったと主張しているととれますよね?」と筆者が問うと、

「いやあ、ははは、これは漫画ですから!」

漫画だから赦される、免罪されるという奇妙な理屈の根拠は何だろう?
「では、たとえば児童虐待を肯定する漫画があったとします。その漫画は社会常識的に許されますか?」
「・・・・。」
「鳩山、小沢を殺すべきだった。それが果たされずにあの世に旅立たなければならない。残念だ。そういう主張を込めた漫画を掲載されるということは、朝日新聞自体もそういう考え方と捉えてよろしいのでしょうか?」

「いや~、それはお客様個人の捉え方であって、あくまでこの漫画は、藤田まことさんが、『仕事を遣り残して残念だ』という意味だと私は解釈しますけどね」

しばし、絶句した。
批判回避のための屁理屈をこねるのは、ユーザー苦情係としては、最低の、きわめて拙劣な対応と言わざるを得ない。
「では、横に描かれている4人の人物がなぜ存在するんですか?あなたの解釈で言えば、この4人の存在する意味はまったくないと思いますが?」
「・・・・・。」
それから、何を言っても、「沈黙」だった。
これはどうも、「マニュアル」があるらしい。筆者のような「やかましい」相手には沈黙しろということなのだろう。
とにかくこのように、朝日新聞は、購読者=顧客からの交通は、一切、遮断する。
彼らにとって読者とは、自分たちからの「託宣」を、受けるだけの「羊」のような存在らしい。
双方向が当たり前のような時代になってきて、新聞の存在する意義がますます薄くなってきていることの、これはひとつの象徴的な事象なのかもしれない。

朝日新聞は今まで、主に「右からの」批判にさらされてきた。
いつだったか、「竹島」の領有権に関し、、朝日新聞の論説委員が、社説か何かで「韓国に竹島を譲ってはどうか」と述べたことがあったことを記憶しているし、鳩山(弟)が法務大臣だったとき、死刑囚の処刑が頻繁に行われたことに対し、まるで鳩山(弟)が「人殺し」であるかのような表現で批判したことも覚えている。
どちらかといえば、「左」に傾いた人間だと自認する筆者でさえ、「おいおい~、不偏不党であるはずの新聞が、大丈夫かよ・・」と思うような言動がしばしば、目についた。ネットの右翼的な部分からは「アカヒ」と呼ばれ、「捏造する」ことの言い換えとして「アサヒる」という言葉がはやった。
けれども、節目、節目で「読売」化していることも仄見えた。
2001年9月13日、あの衝撃的な「9・11」の翌々日、朝刊一面の「天声人語」にはこう書かれていた。「よし、戦おうではないか」
2003年3月19日、ブッシュがイラクに「最後通告」を突きつけた日は、完全にブッシュと小泉と心をひとつにしていた。
「ブッシュ大統領の皺が印象的だった。戦争に向けてイラクへの最後通告をする大統領の額の横皺と眉間の縦皺の深さである。「苦渋の決断だったろう」と語る小泉首相のさっぱりとした表情とは対照的だった。最後通告をした日の夜というのは眠れるのだろうか。普通は心配で眠れないと言われる。・・」
ここに、中国ーアジア侵略戦争を軍部と心をひとつにして遂行に協力した朝日新聞の「本当の顔」を垣間見ることができる。今の朝日が、鳩山首相のことを、ここに書かれた小泉やブッシュに対したように、「ヨイショ」することが考えられるだろうか?
これこそが、「朝日新聞の本性」なのだ。
朝日の固定読者層として、権力に常に批判的な、左派的な思想や信条の人びとがいる。
これら、固い読者層を、朝日は離反させたくはない。
だから、リベラルなポーズは堅持しつつ、折に触れて、本性としての国家主義的な顔を垣間見せるのだ。

サンケイや読売は、あからさまにそれを見せているので、まだ、いいかもしれない。
われわれははっきりそれを「敵」と規定して批判することができる。
しかし朝日は、「良識」の仮面を被り、本性を隠している。それだけに始末に終えず、「悪質」だといわねばならない。
朝日新聞に対しての一切の幻想を、ここで捨て去るべきだ。
もしかしたら、サンケイや読売以上に、権力主義的新聞だといえるかもしれない。


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