2011/03/18(金) 04:21:37
[東日本大震災] テレビ放送できない被災地の現場
番組スタッフが見た凄惨な現場「横を見ると男女の区別がつかない遺体がゴロゴロと…」
テレビ各局は被災地情報を放送し、似たような映像がこれでもかと続いている。これは仕方がない面もあるという。現場の凄惨さは目を覆うほど、放送したくてもできないのが実情とか。
こういうのは現地で取材を続けている情報番組のスタッフだ。
「テレビで見るのと同じように、どこもかしこもガレキの山ですが、さすがに現地は生々しい。ふと横を見ると男性か女性か判別がつかない遺体がゴロンと横になっていたりする。あらゆる映像を撮影はしていますが、とても放送できるものではありません」
遺体が200体、300体発見されたといった報道もなされたが、どんな状態かはほとんど明らかになっていない。どれも報道できない内容のためだという。
「発見された遺体は津波に流され、顔や体がモミクチャにされ、木にこすられていて、手足の一部がなかったりする。水ぶくれもひどくて、本当に気の毒という状態で見つかっているのです。ある現場では身元が判明したのは5人に1人くらいで、詳細に報じることは不可能です」
さらにこんな心配もあるという。救援隊は重機などを使ってガレキの山を片付け、道を造っているが、ガレキに遺体がある場合などは遺体をショベルなどが引っ掛ける可能性がある。
「何を優先させるかという問題もありますが…」と言葉を濁すのだが、被災現場は想像を絶するようだ。
(日刊ゲンダイ 2011/03/16 掲載)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
テレビは「行方不明者は推定16万人」と、なぜ伝えないのか
東日本大震災のテレビ報道が話にならない。とりわけ「発表報道」に傾斜しすぎ、発表のブレに応じて右往左往する姿は目も当てられない。
もっとも有害なのは警察が確認した死者数と警察に届けが行方不明数を足して、「死者・不明1万2000人超」とする発表報道。NHKが典型である。
津波映像を見れば、一家全員や近所に住む親戚が丸ごとのみ込まれたケースがあるのは当然。すると、誰も行方不明者を届け出ない。それは数える必要も、報じる必要もないというのがテレビや大新聞の考え方だ。
その結果、「死者・行方不明は5日目で1万人ちょっと。増えても2万~3万人か」という印象を人々に与え、社会をミスリードしてしまう。これは「誤報」に近い問題報道だと私は思う。
例えば岩手県陸前高田市の面積は232平方キロで宅地が2.5%。2万3000人が2.4キロ四方に住んでいた。その市街地が津波で壊滅し、避難民が約9000人。だから行方不明者は1万4000人である。
これに自治体首長などが不明者数を語った大槌町1万人も南三陸町8000人、女川町5000人を加えれば、4つの自治体だけで行方不明者3万7000人なのだ。
このような自治体が岩手県、宮城県、福島県と30近く並ぶ。人口は1万~数万が多い。計算過程を記す紙幅がないが、現段階での行方不明者の推定数は約16万人である。
むろん阪神・淡路の死者6400人とはケタ違い。関東大震災か東京大空襲か広島原爆級の行方不明者が出た大災害に私たちは直面している。
そう認識して初めて何をなすべきか分かる。その大前提すら伝えないテレビや大新聞の報道とは何なのか?
(ジャーナリスト・坂本衛)
(日刊ゲンダイ 2011/03/17 掲載)
他に、「深夜の避難所で大パニックが起きていた~自衛隊が逃げた!」
「(黄色スーツの)菊田真紀子外務政務官はジャカルタでエステに買い物三昧」
など、紹介したい記事がたくさんですが、本紙をどうぞ。
気になる「枝野の会見」
例えば、「避難していただきたい、と思っております」と言う。
「思っております」は本人の意見、感想、推測…。なぜ「避難してください」となぜ言い切らないのか。
(政府の)決定事項ではないのか。個人の意見・感想を語る場ではない。
また、「―と報告を受けております」と言う。
<オレは報告があったことを伝えているだけ…><間違っていてもオレは知らない>
と私には聞こえる。
いずれも、己の保身、責任回避を優先するヤツにありがち…。
専門用語、官僚言葉、カッコ(体裁)ばかりでつくろう。
分かりにくい会見は今後も続く…。
■ふざけた人事…仙谷氏起用に批判 (3/18 時事通信)
【ゲンダイネット】
◆「民放はこの局は原発報道だけ、この局は安否情報だけ、この局はバラエティーと思い切った放送を」
被災したサンドウィッチマン会見 (3/17)
◆なぜ自衛隊を使って被災地に食料、毛布を投下しないのか
話にならない無能バカ政府 (3/16)
◆何から何まで後手後手、右往左往の無能ぶり (3/14)
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2011/03/12(土) 01:03:31
[ニュース 事件] 「クジラ座礁」が地震を予知していた
ネットで話題~ニュージーランド地震でも9日、宮城県北部で起きた地震はマグニチュード7.3で震度5弱。震源地は三陸沖だった。
この地震に関連して、ネットで話題になっているのか「予知」の書き込みだ。今月6日に「今夜 正確には明日の0~1時に大地震=200年に一度の地震がくるみたいです」との書き込みがあった。実際は3日後に地震が起きたのだが、ネットユーザーの間で、この予知がクジラの座礁を根拠にしたものではないかと騒がれているのだ。
注目されているのは、今月4日に茨城県の下津海岸でクジラ52頭が打ち上げられたことだ。先日のニュージーランド地震の2日前の2月20日にも、ニュージーランド南島の南西沖にあるスチュアート島でゴンドウクジラ107頭が座礁している。日本でもニュージーランドでも、クジラの座礁が地震の前ぶれだったのではないかというわけだ。
クジラは自分の位置を確認する指標に地磁気を利用しているといわれる。地磁気は地球に自然に発生する磁場のことだ。
ところが、大地震が起きる前に岩盤やプレートに圧力がかかってヒビが入ることで電流が発生し、地磁気が変化することがある。この変化がクジラの方向感覚を狂わせ、座礁させたという理論だ。地震の前にナマズが暴れるといわれるのも同じ理論である。
果たして本当なのか。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。
「たしかにクジラやナマズ、魚のアジなどは人が感じることができない微弱な電磁波を感じる能力を持っています。クジラが地磁気の変化の影響を受けて座礁する可能性もなくはない。ただし科学的に証明されているわけではありません」
ウソかマコトか。どちらにせよ、これからクジラに注目だ。
(日刊ゲンダイ 2011/03/10 掲載)
はたして、これが「予知」といえるものか、「?」ですが、単なる“前兆”現象であり、そもそも地震予知なんてムリだということです。
それにしても大変なことになりました。
当面、政治の話題は吹っ飛びました。
そして、地元TVのニュースに私が登場するはずでしたが、これも吹っ飛びました(笑)
【ゲンダイネット】
◆政権与党の資格なし 候補者を出せない民主党の超ミジメ (3/11)
◆無罪確実 小沢一郎スピード判決 年内復権 (3/10)
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2011/03/09(水) 23:45:42
[政治(菅政権)] 小沢なき民主党は消滅する
「政権交代」からわずか2年で民主党は崩壊の最悪「クリーンな政治」を看板にし、世のオバサンや大マスコミをだまくらかしてきた前原誠司外相が「政治とカネ」でスッ飛び、辞任に追い込まれた。
在日韓国人の女性から違法に献金を受けていただけではない。闇社会と関係がある人物から「黒いカネ」をもらっていたことも発覚している。自分の真っ黒な「政治資金収支報告書」を棚にあげて、よくぞ小沢一郎の悪口をさんざん言えたものだ。
これって、人として、政治家として一番やってはいけないハレンチ行為だろう。
前原本人は、傷が小さいうちに潔く辞任することで将来の目を残したつもりらしいが、冗談ではない。誰がこんな卑劣なウソつき男に国を任せるものか。ただでさえ国民は、前原の未熟さを不安に感じていた。違法に献金まで受け取っていたとなったら、二度と有力な総理候補に浮上することはない。それは断言できる。
小沢一郎の呪いかどうか知らないが、「脱小沢」を煽ってきた民主党の幹部議員が、ことごとく窮地に陥っている。
小沢叩きの頭目である仙谷由人は強弁暴言、責任のなすりつけで問責決議案を可決されて更迭。野田財務相と蓮舫行政刷新相も、前原の口利きで「黒いカネ」を懐に入れていたことが明らかになり、国会で集中攻撃されている。
もともと小沢に近く、中間派だった岡田幹事長は、ほんの半年前までは「ポスト菅」の最右翼だったのに、無理やり小沢斬首役を言いつけられ、いまや何のためにいるのか分からない政権党の幹事長に成り下がっている。総理レースからも転がり落ちてしまった。
寄ってたかって、小沢をイジメ、まんまと「無期限の党員資格停止」の座敷牢に追い込んだつもりだったのだろうが、なんのことはない。「小沢切り」の血道を上げた連中が全員、返り血を浴び、政治生命を失いつつあるのだから、ザマァない。
反小沢派の致命傷は政策を実現させる力がないことだ
これは偶然ではない。因果応報というか、当然の帰結だ。
「反小沢一派」は、小沢を排除することで実権を握り、主要ポストを仲間内で分け合った。小沢グループには主要大臣や党員役員ポストをひとつも与えなかった。
そうやって、大マスコミと組んで小沢排除に成功したはいいが、もともと「反小沢一派」の連中に政治的な力量があるわけじゃない。権力を握り、ポストに就いても、いずれ馬脚を現すことは分かっていた。今日の惨状は見えていたのだ。
「菅・仙谷グループの不幸は、肝心の政策を実現させる力が全くなかったことです。もし、国民と約束したマニフェストを次々に実現させていれば、支持率は上がり、政権が弱体化することもなく、仙谷官房長官の問責決議案や前原外相のスキャンダルもハネ返せたはずです。反小沢派がバカなのは、小沢が『首相は僕のことなんてどうでもいいんで、国民のために何をやるかが大事だ』『民主党と原点に返るべきだ』と、政権を立て直すヒントを何度となく口にしているのに、窮地に立つほど小沢切りに走ったことです。民主党は衆院で300議席という圧倒的な数を持っているのだから、政治を知り尽くした小沢の言う通りにしていれば、ここまで弱体化することはなかった。なぜ素直に助言に従わなかったのか。反小沢派が窮地に立たされているのは自業自得です」(政治評論家・本澤二郎氏)
本人たちはまだ気づいていないだろうが、「脱小沢政治」の看板を掲げたことが、すべて失敗の始まりだったのだ。
未熟な菅や前原では政権運営は土台無理だった
それにしても、スッカラ菅首相はバカなことをしたものだ。
小沢を排除すれば、好き勝手できると計算し、「反小沢一派」で結託したのだろうが、結局、総崩れとなっているのだから世話ない。
そもそも、小沢という柱を失ったら、民主党が機能不全に陥ることは最初から分かっていたことだ。なにも決まらず、なにも進まない。未熟な菅や前原では、政権を担えないことはハッキリしていた。
自民党から「少年探偵団」とバカにされている安住淳のような男が国対委員長では、「ねじれ国会」を乗り切れるはずがない。
せっかく、小沢が「菅さんにはいつでも協力する」と申し出ていたのだから、協力を仰げばよかったのだ。
「好き嫌いは別にして、民主党に小沢一郎を上回る政治家はいません。30年以上、政界の主役でいつづけた実力はダテじゃない。国会運営、野党対策、選挙戦術、役人の使い方と、政権政党として必要なことを熟知している。もし、小沢が政権の中枢にいたら『ねじれ国会』も乗り切っていたでしょう。公明党と話をつけて参院で過半数を維持するなり、社民党を呼び戻して衆院で3分の2を確保していたに違いない。菅首相は、予算関連法案の成立に苦しむこともなかったはずです」(政治評論家・山口朝雄氏)
小沢は、最近も「民主党政権でいい政治ができればという思いは誰よりも強い」と語っている。
民主党に対する思い入れは相当なものだ。なぜ、排除する必要があったのか。
スッカラ菅首相が「小沢切り」で暴走したために、もう民主党は終わりだ。このまま消滅する可能性が高い。
すでに衆院議員16人が会派からの離脱を表明し、1人が正式に離党を宣言した。統一地方選を控えた県議、市議は雪崩を打って公認を返上しはじめている。
とうとう、菅首相と一緒に「小沢切り」をやってきた前原グループのメンバーまでが、「どうせこの内閣は長く持たない。前原がボロボロになるまで外相をやる必要はない」と口にする始末だ。
誰もが菅内閣に見切りをつけ、民主党の崩壊を覚悟しはじめている状況である。
民主党の中堅議員が言う。
「3月危機なのか4月危機なのか、時期はハッキリしないが、いずれ菅首相が追い詰められるのは間違いない。追い詰められた首相が総辞職し、代表選に突入したら、党内は『小沢VS反小沢』の抗争がさらに激化し、一気に分裂に向かうと思う。菅首相が総辞職せず、破れかぶれで解散・総選挙に打って出た場合も、とても同じマニフェストで戦えないから分裂するしかない。いずれにしろ、民主党はオシマイです。やっと国民の手で政権交代を実現したのに、菅・仙谷グループが、不毛な小沢切りに走ったために、民主党は政権奪取からわずか2年で消滅という最悪の事態が近づいている。菅首相と仙谷代表代行の罪は本当に重いですよ」
結局、不毛な「小沢排除」は誰も得をしなかった。党内に亀裂を走らせ、弱体化させただけだ。自民党や霞ヶ関、財界といった旧勢力を喜ばせただけである。私利私欲に走った菅・仙谷コンビはどう責任を取るつもりなのか。
(日刊ゲンダイ 2011/03/08 掲載)
八ツ場ダム、高速道路無料化、領土問題などなど…、食い散らかしただけで、何の解決への道筋をつけられなかった前原。この男が総理候補に浮上することは絶対にあってはなりません。
国民は、菅民主党への失望感は強くても、自公政権への逆戻りは望んではいない。
のたうち回るアホ菅の破れかぶれ解散では、民主もダメ、自民もダメで、有権者の受け皿となるような既存政党もなし。勝者なき戦いの結果、不安定な政局が続くことになり、この国は潰れそう…。(3/7記事より)
小沢さんは、「鳴くまで待とうホトトギス…」のタイプと思えてきますが、それじゃ困る。他に勝算でもあるのでしょうか?
※長らくお休みをして申し訳ありませんでした。
休み中に、政界では大きな出来事が起こり、載せたい記事がたくさんありました。そのため、記事の選択に迷いましたが、古い記事ではアレなので、とりあえず直近の一面記事を取り上げました。
不安定な政治・出口の見えないデフレ不況、ガソリン高等々で生活は厳しくなる一方―。ロクなニュースがない日々が続きますが、頑張りましょう。
【ゲンダイネット】
◆誰が張るのか 菅の大写しポスター (3/9)
◆前原辞任 ドロ舟から逃亡が真の理由 (3/7)
◆もう限界 追い詰められた菅首相 内閣参与に内定したブレーンは「精神安定剤」 (3/5)
◆【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
自民党の「消費税」導入が財政を悪くしている (3/4)
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2011/02/25(金) 20:42:07
[政治(菅政権)] 私が菅政権を許せなかった5つの理由
所用にてしばらく更新ができませんでした。m(__)mその上、パソコン不調にて修理中…。
よって、しばらくはゲンダイネットをご覧下さい。
【ゲンダイネット】
◆伸子首相夫人使った政策ビラに批判噴出は当然 (2/25)
◆政権自壊が始まった!私が菅政権を許せなかった5つの理由
辞表を叩きつけた松木謙公政務官を直撃 (2/24)
◆民主党 選挙セミナーお寒い中身 (2/23)
◆集中連載【国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構】 (1/19~)
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2011/02/17(木) 22:00:12
[小沢一郎] 検察はなぜ小沢有罪に狂奔するのか
健闘する新聞社系週刊誌2誌小沢問題を独自に検証する「週刊朝日」と「サンデー毎日」の特集記事が注目を集めている
陸山会事件の報道で「週刊朝日」と「サンデー毎日」が注目を集めている。それぞれ民主党の小沢元代表に裏金を渡したとされる水谷建設の関係者と接触。小沢の犯罪の有無を独自に検証する記事を掲載している。それらを読むと、検察捜査と刑事裁判のデタラメに慄然とさせられるのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
陸山会事件の核心は水谷建設の裏金疑惑にある。小沢の元秘書3人の初公判で、検察側は、「大久保元秘書が水谷建設の川村尚・元社長に胆沢ダム工事受注の謝礼1億円を要求し、大久保と元秘書の石川議員が5000万円ずつ受け取った」などと主張した。この違法献金を隠すために、政治資金収支報告書の土地取引に関連する記載を2カ月間ずらしたというわけだ。
なぜ2カ月ずらすだけでカネを隠せるのか理解不能だが、検察の筋書きではそうなっている。ま、百歩譲って隠せたとしても、ヤミ献金そのものがウソだとしたら、修正すれば済む話。現職の議員を捕まえるほどの悪質性はない。ポイントは水谷献金の有無なのだ。
そこで「サンデー毎日」は、水谷建設元会長・水谷功氏の側近に取材。川村元社長が本当に石川議員に現金を渡したのかどうかについて、「実はまったく分からないのです」という証言を引き出している。この側近は驚くことに、「元社長には以前から交際している女性がいます。女性のために会社から2000万円を借りるほど入れ揚げているのです。5000万円はその女性のために使ったのではないでしょうか」とも言っている。これが本当なら、裏金疑惑は捏造以外の何ものでもない。
当の女性は、「元社長との間で金銭の貸し借りは一切ありません」と否定したが、同誌はこれまで検察情報タレ流しの大新聞報道とは一線を画し、別次元の大きな疑惑を投げかけたのだ。
一方の「週刊朝日」は、検察に裏金を供述したとされる水谷元会長を直撃。「ちゃんと届いたか届かんかったか、わからんやないか。落としたかもわからんしな」という驚きの発言を引き出している。本紙が直撃したときも、「分からない。知らないよ」とリラリクラリだったが、こんな人物の話に乗っかり、政界の実力者を追い詰める検察は尋常じゃない。
同誌は、1億円のヤミ献金が事実なら大疑獄事件だし、途中で誰かが着服したのなら横領事件だと指摘。そのいずれも立件しなかったのは<検察側に触れられたくない不都合な事情があるからではないか>とし、「小沢側に渡っていないことがハッキリしてしまったのでしょう。現金が小沢側に渡っていれば、とっくにヤミ献金事件として立件していますよ」という司法関係者の見方を紹介している。捜査に行き詰まりニッチもサッチも行かなくなった検察が、陸山会事件をデッチ上げたというわけだ。
戦前戦中の特高検察と同じ犯罪のデッチ上げ、なぶり殺し
こうした記事を読むと、改めて、検察への疑問や不信感が高まる。週刊朝日では、ウソの呼び出しをした検察に10時間も事実上監禁された石川議員の秘書が、脅しやすかしで供述を迫る検察聴取の実態も告発している。やり口は戦前戦中の特高検察と同じ。絶対的な権力を背景に強引に犯罪をデッチ上げようとし、国民をなぶり殺しに追い込んでいくのだ。
先月、「大逆事件 百年後の意味」と題した集会で、ジャーナリストの鎌田慧(かまた・さとし)氏は、明治天皇暗殺を企てたとして幸徳秋水らを取り調べた平沼騏一郎らの検察捜査を「罪のない人を陥れ誘導する取り調べ」とし、「今も同じようなことをしている」と訴えた。戦争という痛ましい過去を経験し、法治国家に生まれ変わったというのは幻想にすぎない。日本は今も検察ファッショが横行する無法国家と考えていた方がいいのだ。
大新聞やテレビを筆頭に、検察にくみして小沢を極悪人に仕立て上げた旧体制の勢力には恐怖すら覚えてしまう。
社説で「まずは離党してけじめを」(1日付)と小沢を批判した毎日新聞と、小沢の政治資金に対する姿勢が「国民感覚との大きな遊離」(8日付)と指摘した朝日新聞は、雑誌編集部からジャーナリズムのあり方を学ぶべきだ。
(日刊ゲンダイ 2011/02/10 掲載)
小沢さんの無罪は明らかなのは十分分かっていますが、早い決着を…。
【ゲンダイネット】
ついにクーデターが…
◆菅政権退陣秒読み 小沢系議員16人が会派離脱 (2/17)
※永田町は一気に液状化してきており、菅首相の退陣が秒読みになってきた。
◆誰ひとり責任取らない 民主党デタラメ体質 (2/15)
菅直人とは“こういう人”。―ということが分かる記事です。ご一読を…↓
◆菅首相 また市川房枝を利用、忌み嫌われていたくせによく言うよ (2/12)
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2011/02/15(火) 23:00:17
[政治(菅政権)]
小沢処分でも支持率は上がらない「裁判が終わるまで党を離れてはどうか」――菅首相が10日、小沢元代表に離党を勧告したが、小沢にあっさり拒否された。菅は「そう長くは時間をかけないで決着をつけたい」とか強がっていたから、意地でも何らかの処分をするのだろうが、バカなことをするものだ。
菅との会談後、鳩山前首相や輿石参院会長と夕食を共にした小沢は、「菅さんの表情がいつもと違っていた。ボソボソッて感じで話をして、相当まいってるな」と語ったという。“処分される側”にこう言われているのだから、ヒドイものだが、はたから見ていても、あの貧乏面がますます、生気を失って、ひきつっている。もう、マトモな判断力がないのではないか。恩を仇で返すような「小沢切り」には一片の正義もないし、それを強行したところで、菅に活路が開けるわけでもない。むしろ、逆なのに気づかない。頭がグシャグシャなのだろう。
政治評論家の浅川博忠氏もあきれていた。
「衆院再議決に必要な3分の2議席をカキ集めている最中に、小沢氏に離党を迫る神経を疑いますね。菅首相が離党を迫ったところで、小沢氏がクビを縦に振るわけがない。勝算なし、行き当たりバッタリ。というか、野党や国民向けのポーズでしょう。小沢支持派は反感を強め、結束を固めている。処分を強行すれば、党内は大揺れになり、3分の2の議席確保も危うくなる。菅さんのやっていることはムチャクチャです」
すでに、小沢を支持する衆院新人議員でつくる「北辰会」は、週明けにも執行部に小沢を処分しないよう申し入れることを決めた。小沢に近い若手議員は「予算関連法案の再議決で突然腹痛に襲われるかもしれないな」などと言い、再議決での棄権をほのめかしている。
民主党関係者が言う。
「たとえ社民党との連携が実現しても、再可決に必要な318議席をたった1議席上回る319議席に過ぎません。この数字には小沢氏本人や、小沢氏の元秘書である石川知裕氏も与党系無所属としてカウントしています。2人が欠けるだけで3分の2ラインには届かないのです」
菅が今、やるべきことは、小沢にこれまでの非礼をわびて、改めて、結束、協力を持ちかけることではないか。それなのに、自分が「小沢切り」の先頭に立っているのだから、世話ない。小沢を党から追い出せば、支持する議員は皆、ゴッソリとついていく。党員資格停止くらいにとどめても、小沢と石川の師弟コンビが造反したり、欠席者や棄権が増えれば、アウトだ。
そんな状況で社民党が協力するものか。「まず、党内を固めてこい」と言われるのがオチだ。そうなれば、自公はかさにかかって攻めてくる。菅はどんどん追い詰められて、立ち往生……。
無意味で卑劣な「小沢切り」で、自分の首を絞める大バカ首相に、もはや、つける薬なしである。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
小沢を悪者に仕立てれば自分が良く見えると計算したが、党内対立ばかりが目立って政治的逆効果に愚の骨頂
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
小沢は、11日に自身が塾長を務める政治塾の開講式で「国民の生活を忘れ、権力維持に汲々としている結果が今日を招いた」―中東情勢に触れる中での発言だが、念頭には、権力にしがみつく菅の姿があったのだろう。
(略)
菅を支持する民主党議員もいい加減、目を覚まし、行動に出るべきだ。それが最低限の務めである。
(日刊ゲンダイ 2011/02/12 掲載)
菅首相の3月退陣説。早く実現して欲しいものですが…。
【ゲンダイネット】
◆誰ひとり責任取らない 民主党デタラメ体質 (2/15)
◆菅首相 また市川房枝を利用 (2/12)
◆「子ども手当」がなくなる 若夫婦は立ち上がれ! (2/14)
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2011/02/13(日) 21:27:15
[小沢一郎] 民主党~「後援会なんて煩わしいだけ」という勘違い議員ばかり
党内には無責任体質が蔓延2度の落選経験がある中間派の1年生衆院議員は「選挙は小沢のやり方しかない」と断言する。小沢流とは「1日50カ所の辻たち」「演説より1対1のふれあい」といった“ドブ板”選挙だ。
ドブ板で強固な支持者を組織できれば、どんな逆風が吹いても、民主党に一票を投じてくれる。風に左右されない選挙ができる。だから強い。そういう意味だが、若い民主党議員はドブ板が嫌いだ。一昨年に大量当選した1年生のほとんどが、自前の後援会をつくっていない。
「小選挙区制は2大政党のAかBかを選ぶ選挙だから、大政党の名前があれば十分と思っているのです。枝野官房長官は『後援会なんてしがらみで煩わしいだけ』と言っています。凌雲会(前原グループ)の若手は、みんなその教えに従っている」(前出の中間派議員)
彼らは自分の選挙区で地方議員を増やすことも「煩わしい」と思っている。
「地域に密着した優秀な地方議員をつくるには、人材を発掘し、育て、面倒をみなければなりません。しかし、民主党の国会議員はそれを煩わしく感じているだけでなく、『ヘタにいい人材を地方議員にしたら、自分の地位が脅かされる』というメンタリティーを持っている。これでは地方選挙は勝てません」(地方県連幹部)
後援会という名前が仰々しいなら、サポータークラブでもいい。
「とにかく『この人ためなら』としゃかりきに動く人が40人くらいはいないと選挙にならない」(ベテラン秘書)
大敗した愛知のダブル選挙で、岡田幹事長は投票1週間前に国会議員に電話作戦を指示したが、電話番号簿はハローページ(電話帳)を破いたものだった。「普通は後援会名簿だろう」(自民党議員)と失笑を買ったものだ。
前出のベテラン秘書は嘆く。
「民主党の国会議員は『ダメだったら次の政党』というズルイ考えの人ばかりで、党を育てる気がないんです。風に乗れるフレッシュな政党を渡り歩けばいいと思っている。地方議員なんていらないし、他人の選挙なんてどうでもいい。これでは民主党は強くなりません」
参院選惨敗の責任を誰もとらず、党内には上から下まで無責任体質が蔓延している。地方選惨敗は、結局は自分の選挙の苦戦につながる。しかし、そうした想像力すらはたらかない議員ばかりなのである。
【それみろ!小沢がいないと選挙に勝てない民主党】(下)より
(日刊ゲンダイ 2011/02/10 掲載)
自民党議員はどうなんでしょう?似たようなものでしょうが…。
しかし、小沢総理誕生を願うものの、こんな連中を引き連れてやっていのは大変だ。
※蛇足ながら…、50歳を過ぎて痛切に思うこと―
「人材を発掘し、育て、面倒をみる」という仕事。営業成績を上げるのも大切ですが、これほど難しい仕事はありません。その結果は、10年後、20年後にあらわれ、やり直しは不可。30代、40代の皆さん、心して励んで下さい。
【ゲンダイネット】
◆【それみろ!小沢がいないと選挙に勝てない民主党】
戦略ゼロ・候補者乱立・風任せ (2/8)
●必読!!↓
◆亀井静香国民新党代表 再び菅政権を一喝
「増税しなくても30兆円の財源は生まれる」 (2/10)
◆【溝口敦の斬り込み時評】
相撲協会はどうぞ春場所をおやりなさい (2/7)
◆【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
70億人が限界の地球を暴発させる政治の不安定 (1/28)
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2011/02/10(木) 00:03:20
[政治(菅政権)] 菅民主党は否定された
あらゆる選挙で連敗、全国でもはや選挙民は民主党を支持していない小沢派は民主離脱、政界再編へ
名古屋市長選と愛知県知事選で惨敗した民主党。7日、菅首相は「敗因をしっかり分析したい」などと言っていたが、分析しなくても、敗因はハッキリしている。
有権者は菅民主党に“不信任”を突きつけたのだ。
「民主党は菅首相になってから、参院選、沖縄県知事選、福岡市長選、茨城県議選、西東京市議選……とあらゆる選挙で負けている。候補者がウンヌンという話ではない。国民が菅民主党を否定しているということです。内閣支持率が21%、不支持率が77%に達しているのを見れば明らかでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
菅首相が選挙で連戦連敗しているのは、国民を裏切ったからだ。民主党は09年衆院選マニフェストで「政治主導」「日米対等」「国民の生活が第一」を掲げて政権交代を実現させた。民主党なら政・官・財で癒着し、行き詰った日本の政治を根っこから変えてくれると国民は期待したものだ。
菅民主党不支持の国民は小沢決起を期待している
ところが、首相はマニフェストをことごとく見直し、政権交代の原動力だった「ムダの根絶」まで放棄してしまった。その一方で「消費税増税」など、マニフェストに書かれていないことに血道をあげ、民主党の「自民党化」をどんどん進めている。
これでは、せっかく自民党を倒し、政権交代した意味がない。裏切られた国民が選挙で一票を投じないのも当たり前だ。
こうなったら、心ある民主党議員は「国民の生活が第一」という民主党の原点を守るためにも、変質した菅民主党に見切りをつけ、「新党」を結成した方がいい。
このまま菅民主党にとどまっても、どうせ次の選挙で落選するだけだ。1年半前の原点に戻る「真・民主党」が誕生すれば、国民も歓迎する。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「09年マニフェストを大事に考えている小沢・鳩山グループは、勝手にマニフェストを変えている菅首相に不信感を強めています。このままでは、民主党が民主党ではなくなってしまうと純粋に心配している。鳩山由紀夫元首相も1月末に『こんな党をつくったつもりじゃない』と発言しています。彼らは、菅首相がこれ以上暴走したら、100人規模で離党するつもりです。もし、小沢・鳩山グループが集団離党したら、一気に政界再編につながる可能性があります」
民主党は「政党支持率」でも自民党に負けはじめている。とっくに国民は変質した民主党を見放している。民主党議員は、国民が何を期待しているのかよく考えることだ。
(日刊ゲンダイ 2011/02/08 掲載)
いつもの調子ですが、そのとおり。
政治のニュースが空しく感じる日々です(ーー;)
7日一面記事の方がいいのですが、後日…。
【ゲンダイネット】
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※「公開」とするのを忘れていました(~o~)
2011/02/08(火) 19:01:06
[小沢一郎] 鳩山辞任、小沢強制起訴は米国の陰謀なのか
元高官が背景をズバリ指摘日本中を揺るがした「小沢氏、強制起訴」のニュースは、日本では各大手紙が号外まで発行する展開となったが、意外なことにワシントン界隈(かいわい)では「予想していた範囲内」と静かに受け止められている。
日米関係に詳しいある米国務省筋に反応を求めると、小沢氏が若い頃に師事した田中角栄元首相と金丸信元副総理が、ロッキード事件での収賄容疑、脱税容疑などで逮捕された例を引き合いにして、「小沢氏が逮捕されるかどうかはあまり重要ではない」と前置きし、「それよりも焦点が小沢氏の政治家としての影響力がどう変化するかだ。小沢氏起訴が民主党内の支持基盤にどう影響し、党の将来にどう影響していくのか。我々が関心があるのは、日本政界の勢力図がどう変化するかだ」と力を込めた。
その一方で、ある元高官は「小沢氏は世界に通用する稀有(けう)な政治家。小沢氏は政権交代の立役者。いわば民主党のゴッドファーザーだ」と語り、こう続けた。
小沢氏が起訴された裏には政治的背景がある。対米追随派による小沢追い落としではないか。そうした層がいかに厚いか。それが浮き彫りになったということだ。この元高官は「日本に真の改革がもたらされるのは当分先だ」とため息をついた。さらに、「これが鳩山前政権時のニュースなら喜ぶ米政府関係者は多かったかもしれないが、米国の対中政策が変化した現在では微妙だな」と語った。
政権交代時、「対等な日米関係」を目指した鳩山・小沢コンビ。米国を最も警戒させたのは、両氏が掲げた「対中関係の改善」だ。米国の参加を想定していない東アジア共同体構想は、日本が米国を切り捨て、中国と手を結ぶ新体制をつくろうとしているのではないか。こうした危機感を米国側にもたらした」あの米国が「蚊帳の外」となるのを恐れたのである。
「世界のパワーバランスが明確に変化するなか、我々が中国にどう食い込めばいいのか思案している間に、小沢氏は総勢600人を引き連れて北京を訪問し、天皇と中国共産党幹部の会談までセットアップした。驚異的な出来事だった。小沢氏と友好関係が構築できれば中国も手中にできると主張する者もいたが、米国防省筋の小沢氏への不信感は根強かった」
米保守派はこうした小沢氏の姿勢を敵視した。だから。メディアを通じて、民主党の信頼性に疑問を呈する「鳩山・小沢叩き」を展開したのである。
その結果、鳩山前首相は辞任した。しかし、中国と日本をアジアの政策課題に掲げる米の悩みは依然として深い。菅政権が誕生したものの、民主党政権と根本的な重要問題について議論するには時間がかかる。それを米国はようやく理解しつつある。
2期目に向けてオバマ大統領は現在、スタッフ刷新作業を進めているところだが、中には「日本抜きでは米国がアジアで成功するのは困難。日本をもっと重視せよ」と唱える高官も現れたそうだ。しかし、それ以前に米国自身の問題がある。
「米国は民主主義や法の支配、人権の重要性を説きながら、同時に独裁者を支援している。日増しに信頼を失っているのは米国だ」と鋭い米国批判を展開したのは、エジプトの反政府運動に加わっているエルパラダイ前国際原子力機関事務局長だ。
いまや世界の米国観が変わりつつある。ぐるぐる変化する米国の都合に日本は翻弄されている。
【とんでもないことになっている日米関係 連載③】より
(日刊ゲンダイ 2011/02/02 掲載)
メディアの報道姿勢は、米国の意向に沿ったもの―と、思いませんか?
※相撲に全く関心がないので記事にする予定はありませんが、ウンザリさせられる「相撲の八百長事件」報道。昔から週刊誌が取り上げてきているのに、相撲協会や力士らとズブズブの関係にある大マスコミはこれを一切無視して、やったのは力士個人、悪いのは相撲協会と決め付ける。大新聞・テレビ(特に「みなさまのNHK」)は正義ヅラして追及する資格があるのか!――とゲンダイは訴えています。
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