もう世の中の人間は、売れているものしか買わない

(追記)すみません、見出しは演出です。
 
 音楽業界(インディーズ)でちょっと気になる話とか。
 以下のところから
→日日ノ日キ - さきほど契約してるCDの流通業者の方とお話したのですが、いわゆるインディーズ系のCDがほんまに危機的状況に陥っているようです
 以下のところへ。
→はてなブックマーク - 日日ノ日キ - さきほど契約してるCDの流通業者の方とお話したのですが、いわゆるインディーズ系のCDがほんまに危機的状況に陥っているようです
→macaroni records - 一大事。

さきほど契約してるCDの流通業者の方とお話したのですが、いわゆるインディーズ系のCDがほんまに危機的状況に陥っているようです。初回のオーダー数が激減しているそうです。特に体制が変わったらしいタワーレコードとか。要はもうあらかじめ売れるだろうと予想されているものしか取らなくなってきているということで。細かいとこまではここでは控えておきますが、確かに経営的な面を考えたら、うーん、わからなくもないんだけどって感じなんですが、とにかくお金の匂いがぷんぷんっ!

 まぁ音楽に限らず、本とか映画も「売れてるものしか買わない(売れない)」感じですが、所詮娯楽に対する需要なんてそんなもんかなぁ、という気分。音楽趣味は自分にはほとんどないということがわかったので、「NO MUSIC, NO LIFE」の人はどう思っているか感想が聞きたい。今だとネット配信とか同人CDとかいった方向での供給と需要があるんでしょうね。(追記:以下のサイトの人のテキストは、ものすごく参考になりました→KAZAANATOMY - 恐竜の首と尻尾の間にとりのこされたインディーズミュージック)
 関係あるようなないようなテキストとして、こんなのとか。
→ニセモノの良心 : こんなにキツい著作権法改正提案の戦犯は誰だ?

例えば、アフィリエイトやPV稼ぐ目的で、勝手に他人の権利物、書籍や着メロとかを落としてアップしてる奴、沢山沢山いるよね。例を挙げるまでもなく。(もちろん何人かは逮捕されてる)
(中略)
ユーザーの信頼性は地に堕ちている。こいつら黙っていたら他人の権利物を好き放題使うと思われている。客じゃないと思われている。P2PやYoutubeや無断着メロサイトやその他色々でカジュアルに、自分の商売の邪魔をすると思われている。

 結局「自分の面白いと思うものがない」割に、「人が面白いと言っている、マス・セールスの『商品』を安価(できればタダ)で手に入れたがっている」人が増えている、というより、なんか選ぶ基準が選択肢多すぎて選べなくなっている、という、セールス側の供給の問題があるかも知れず。
 自分の日記では、以下のところからあれこれ見てみてください。
→愛・蔵太の少し調べて書く日記 - ランキングはつまらないけど、自分で選ぶほど暇じゃないので仕方ない
 あと、こんなテキストとか。
→映画評論家緊張日記: 未来予想図 (2007)

「で、きみは編集者になって何をしたいの?」
「自分の好きなものをみんなに伝えたいと思います」
「きみの好きなものをみんなが好きだとはかぎらないよ? きみは何が好きなの?」

 ↑これは、ある映画における「出版社の面接のシーン」らしいんですが、面接官のその質問に、マイナーな同人作家(アーティスト)の名前をたくさん挙げたら、出版社は採用するんだろうか。質問するほうは最低40代、受ける側はたいてい20代。太田出版なら取る(採用する)だろうけど、大手出版はどうだろう。
 で、どうすればいいか(どうやったら今よりいい世の中になりそうなのか)、については、正直なところよくわかりません。娯楽をマス・セールス的な形で提供して金を儲けたいと思っている人には、厳しい時代にどんどんなっているわけなので、最初から金儲けなんか考えないで、無料の素材提供の場としてネット利用してみるとか。作家は自筆原稿(サイン本)を、アニメ師は原画その他一点ものを、音楽の人はライブチケットを直販で売って、それで生活費を稼ぐ、みたいな。あまり金持ちにはなれないだろうけど、生活はできるかもね。
 
 これは以下の日記に続きます。
→音楽・インディーズ業界を中心に売れる・売れないについて